闘人鬼

ジャンマル

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魔人の少年

その出会いは。

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 あ、あの! そうやって僕に声をかけてきたのは少し気弱そうな女の子だった。村の女の子だろうか? だけどその手に握っていたのは何やら、鬼のーー

「君、それは一体?もしかしてはぐれた?」

 だけどーーその子の狙いはそこではなかった。気づいてあげるべきはそこじゃなかった。女の子が自ら自分の頭に巻いていた布をこちらにだけ見えるようにずらすと、そこには「ツノ」があった。この時僕は鬼のツノを装飾品としてつけたのかとばっかり思ったがどうやらそうでは無いらしい。
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