女装男子の俺と...変態カメラマン?

日向 ずい

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第6号 「姫崎るか。」

クロジカルと八神。

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 「昔...クロジカルとメイドアリスは、互いを高め合える、とても良い関係にあったんだ。クロジカルの社長は、八神さんの父親だ。八神さんのお父さんは、商売のことをよくわかっていて...モデルのことをお金を儲けるための道具としか、思っていないような人だったんだ。今のクロジカルでも琉架は、大事な商売道具として見られているって事になるのは...なんだか、嫌だけどね...。(汗)そして、この父親の方針が気に入らなかった八神さんは、クロジカルと友好関係にあるメイドアリスへと、就職することに決めたらしいんだ。でも、その行動がいけなかった...。八神さんは、昔からカメラマンとしての素質があり、期待されていたんだ。でも、メイドアリスの元についたことにより、八神さんの父親は、メイドアリスが自社の大切なカメラマンを横取りしたと言って、敵対しだした...。そこから、どんどんとクロジカルとメイドアリスの仲は、悪化していったんだ。...八神さんは、申し訳なくなりメイドアリスを辞めてクロジカルに戻ろうとしたけど、メイドアリスの社長が、嫌なら無理に帰る必要はないといったことから、八神さんは、一生メイドアリスで働こうと誓ったらしいんだ。でも、それをよく思っていない八神さんのお父さんは、メイドアリスを潰して、自分の息子を取り戻そうと必死になったらしい...。自分の息子を取り戻すためなら、手段は選ばないという噂まであったから...って、おい!!?琉架、何処に行くんだ!???(汗)」
 全てを聞いた琉架は、無言でその場を立ち上がると勢いよくドアを開けて、ある場所へと向かった。
 そんな琉架の様子を見ていた翔真は、独り頭を抱えていた。
「...琉架。...今は、まだダメだって言ったのに...。全く...。やっぱり話すには、まだ早すぎたのか...?(汗)」
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