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第7号 「琉架の気持ち。」
虎雅&るか。
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やっとの事で、翔真との撮影が終わり...完全に疲れきっている琉架にアシスタントは、満面の笑みで容赦なく声をかけた。
「はい!では、最後にリーダー虎雅さんとお願いします!!」
「...はっ...はい。(汗)(まだあるのか...どっかの誰かさんが調子に乗るから、俺のライフはゼロを通り越してマイナス軸まで落ち込んでるよ...くそっ...これも...これも、亜衣希さんのため...そうだ...うん、亜衣希さんの...。(汗))」
目の前にいる笑顔のアシスタントに対して内心、盛大にため息をついて、必死に何かと葛藤している琉架の元に、困り果てた顔をした虎雅がやってきた。
「...姫崎さん...大丈夫ですか??ほんとに...うちのものが大変失礼を...。(汗)『いえいえ!とんでもないですよ...!!!(よかった!!この人は、唯一大人な対応をしてくれそうだ!!)皆さん...とても明るくて愉快な方達ばかりで、撮影していてとても楽しかったです!!(...ってんなこと死んでも思うかよ...。ファンタジアのお兄さん達って、アイドルになった時から、こんなだったっけ??(汗)...いや、思春期に何かあったな...。うん...例えば、女子から告白されるのが、日課だったとか...??...って、俺は何を考えているんだ...!!(汗))』...??姫崎さん??どうかしましたか??」
琉架に申し訳なさそうな顔で話しかけた虎雅は、琉架の必死の引きつった笑顔に苦笑いしていたが、ふいに何かを考え込むように一点を見つめる琉架を不思議に思い、首をかしげていた。
そんな虎雅に琉架は、首を横にふるふると振って、今自分の考えていたことをサッと頭の中から吹き飛ばした。
こんな様子の2人にカメラマンは、先程同様に声をかけた。
「...はい!!じゃあ、最後は...バックハグでいこうか!!その後は...虎雅くんに任せるね!!こういうの、虎雅くんの方がセンスあると思うから!!(笑)じゃあ、よろしくぅ~!」
カメラマンの声に振り返った虎雅は、ニコッと微笑むと再度、琉架の方に向き直った。
「...じゃあ、お願いします。...っ...えっ!?」
こう言うと、虎雅は、琉架を背後からぎゅっと抱きしめた。琉架を抱きしめた瞬間に、ある違和感を感じた虎雅は、周りには聞こえない声で、そっと琉架に話しかけた。
「...ねぇ??姫崎...くん??君...男の子だよね...??『...!??...あっ...その...えっと...(何故バレた!?(汗))このこと...誰にも言わないでください...。(汗)俺のマネージャー以外...ここにいるスタッフさん...全員、俺のこと女だと思ってるんで...。(汗)』...うん、大丈夫だよ。俺は、そこまで酷いことはしない...けど、理由は聞きたいかな??面白そうだし。(笑)...なんで女の子のかっこしてるのかなって...別に言いたくなかったら、無理して言わなくてもいいけどね??(笑)」
虎雅は、琉架に意地悪そうな顔を向けていた。そんな虎雅に琉架は、困った顔をして、ふぅっと息を吐くと観念して話し出したのだった。
全ての理由を聞いた虎雅は、少し驚いた顔をしていたが、途端に納得したように頷くと笑顔を作った。
「...へぇ。じゃあ、琉架のお兄ちゃんって...翔真なんだ...。あっ!ということは、あの時...ほら!SINさんにあった時に、翔真についてきていたあの可愛い男の子の正体は...琉架くんだったんだ...!!(笑)うわ~、おっきくなったねぇ~!!(笑)」
一人で納得している虎雅に琉架は、もうこれ以上喋らないでという顔で、虎雅に訴えていた。顔を真っ赤にしていた琉架の様子に気がついた虎雅は、ニコッと微笑むと、次の瞬間、琉架の腰に手を回し背中を反らせると、顔を近づけた。
「...ごめんね。ちょっと、深く聞きすぎた...。(笑)でも、安心して...?絶対に口外はしないから。...それよりも、これまでよくバレなかったね...。(笑)まぁ...俺でよかったら、いつでも相談に乗るから...一人の良い先輩としてね!何か困ったことがあったら...遠慮なく頼ってね...るかちゃん??(笑)」
こう言うと虎雅は、軽く琉架の頬にキスをしてニコッと微笑みを浮かべた。そんな虎雅の行動に、琉架が赤面するよりも早く、スタジオにいた女性スタッフから黄色い声が発せられた。
「えっ...(なんか喋らないといけないよな...この状況...!(汗))なんかすみません...。(汗)(...って、ちょっとまてぇー!!(汗)いやいやいやいや...ちょっと待てよ!!!えっ!?えー!!...いや、冷静に考えろよ俺!!!(怒)...何がどうしてこんな状況になってるんだよ!!!(怒)さっきの状況からして、キスするタイミングなんでどこにもなかっただろ!?????(汗)...虎雅さんって、もしかして...もしかしなくても、俺と同じお仲間か!???(怒)いや、でもな!?仮にも俺には、亜衣希さんというそれはそれは素晴らしいお方が...。とりあえず、そっちがその気なら、俺も仕返しぐらいしてもいいよな???いや、もうこの際どうにでもなれ!!(怒))でも、虎雅さんが味方なら、俺少し楽に仕事が出来そうです。(笑)これから...よろしくお願いしますね???(笑)」
こう言うと琉架は、虎雅のネクタイを手で引っ張ると、虎雅の額に軽くキスをして、いたずらっぽく微笑んだ。
そんな琉架の行動に、唖然とした虎雅だったが、カメラマンの声で我に返り、撮影に意識を戻したのだった。
行動を取っていた時の琉架は、ほぼ人格は機能しておらず、完全フル仕事モードに入ってしまっていた事には、この会場の誰も知らないのであった。
そんな琉架の目の前で、呆気にとられていた虎雅は脳内で撮影中、こんなことを考えていた。
「...えっ...琉架くん??...君は、もしかして...もしかしなくても...海外か宇宙にでも、今まで滞在していたのか????(いや、何故そうなったんだ...根拠は!?(笑)by作者)俺の軽いキスに、ちゃんと返してくれるなんて...いやぁ~、翔真には勿体ないぐらいの可愛い女...いやいやいや、男だろ!相手は、お・と・こ!!!(汗)...俺は、一体何を考えているんだ!!(汗)あー、とにかく今は撮影に集中だ!!!(汗)」
「はい!では、最後にリーダー虎雅さんとお願いします!!」
「...はっ...はい。(汗)(まだあるのか...どっかの誰かさんが調子に乗るから、俺のライフはゼロを通り越してマイナス軸まで落ち込んでるよ...くそっ...これも...これも、亜衣希さんのため...そうだ...うん、亜衣希さんの...。(汗))」
目の前にいる笑顔のアシスタントに対して内心、盛大にため息をついて、必死に何かと葛藤している琉架の元に、困り果てた顔をした虎雅がやってきた。
「...姫崎さん...大丈夫ですか??ほんとに...うちのものが大変失礼を...。(汗)『いえいえ!とんでもないですよ...!!!(よかった!!この人は、唯一大人な対応をしてくれそうだ!!)皆さん...とても明るくて愉快な方達ばかりで、撮影していてとても楽しかったです!!(...ってんなこと死んでも思うかよ...。ファンタジアのお兄さん達って、アイドルになった時から、こんなだったっけ??(汗)...いや、思春期に何かあったな...。うん...例えば、女子から告白されるのが、日課だったとか...??...って、俺は何を考えているんだ...!!(汗))』...??姫崎さん??どうかしましたか??」
琉架に申し訳なさそうな顔で話しかけた虎雅は、琉架の必死の引きつった笑顔に苦笑いしていたが、ふいに何かを考え込むように一点を見つめる琉架を不思議に思い、首をかしげていた。
そんな虎雅に琉架は、首を横にふるふると振って、今自分の考えていたことをサッと頭の中から吹き飛ばした。
こんな様子の2人にカメラマンは、先程同様に声をかけた。
「...はい!!じゃあ、最後は...バックハグでいこうか!!その後は...虎雅くんに任せるね!!こういうの、虎雅くんの方がセンスあると思うから!!(笑)じゃあ、よろしくぅ~!」
カメラマンの声に振り返った虎雅は、ニコッと微笑むと再度、琉架の方に向き直った。
「...じゃあ、お願いします。...っ...えっ!?」
こう言うと、虎雅は、琉架を背後からぎゅっと抱きしめた。琉架を抱きしめた瞬間に、ある違和感を感じた虎雅は、周りには聞こえない声で、そっと琉架に話しかけた。
「...ねぇ??姫崎...くん??君...男の子だよね...??『...!??...あっ...その...えっと...(何故バレた!?(汗))このこと...誰にも言わないでください...。(汗)俺のマネージャー以外...ここにいるスタッフさん...全員、俺のこと女だと思ってるんで...。(汗)』...うん、大丈夫だよ。俺は、そこまで酷いことはしない...けど、理由は聞きたいかな??面白そうだし。(笑)...なんで女の子のかっこしてるのかなって...別に言いたくなかったら、無理して言わなくてもいいけどね??(笑)」
虎雅は、琉架に意地悪そうな顔を向けていた。そんな虎雅に琉架は、困った顔をして、ふぅっと息を吐くと観念して話し出したのだった。
全ての理由を聞いた虎雅は、少し驚いた顔をしていたが、途端に納得したように頷くと笑顔を作った。
「...へぇ。じゃあ、琉架のお兄ちゃんって...翔真なんだ...。あっ!ということは、あの時...ほら!SINさんにあった時に、翔真についてきていたあの可愛い男の子の正体は...琉架くんだったんだ...!!(笑)うわ~、おっきくなったねぇ~!!(笑)」
一人で納得している虎雅に琉架は、もうこれ以上喋らないでという顔で、虎雅に訴えていた。顔を真っ赤にしていた琉架の様子に気がついた虎雅は、ニコッと微笑むと、次の瞬間、琉架の腰に手を回し背中を反らせると、顔を近づけた。
「...ごめんね。ちょっと、深く聞きすぎた...。(笑)でも、安心して...?絶対に口外はしないから。...それよりも、これまでよくバレなかったね...。(笑)まぁ...俺でよかったら、いつでも相談に乗るから...一人の良い先輩としてね!何か困ったことがあったら...遠慮なく頼ってね...るかちゃん??(笑)」
こう言うと虎雅は、軽く琉架の頬にキスをしてニコッと微笑みを浮かべた。そんな虎雅の行動に、琉架が赤面するよりも早く、スタジオにいた女性スタッフから黄色い声が発せられた。
「えっ...(なんか喋らないといけないよな...この状況...!(汗))なんかすみません...。(汗)(...って、ちょっとまてぇー!!(汗)いやいやいやいや...ちょっと待てよ!!!えっ!?えー!!...いや、冷静に考えろよ俺!!!(怒)...何がどうしてこんな状況になってるんだよ!!!(怒)さっきの状況からして、キスするタイミングなんでどこにもなかっただろ!?????(汗)...虎雅さんって、もしかして...もしかしなくても、俺と同じお仲間か!???(怒)いや、でもな!?仮にも俺には、亜衣希さんというそれはそれは素晴らしいお方が...。とりあえず、そっちがその気なら、俺も仕返しぐらいしてもいいよな???いや、もうこの際どうにでもなれ!!(怒))でも、虎雅さんが味方なら、俺少し楽に仕事が出来そうです。(笑)これから...よろしくお願いしますね???(笑)」
こう言うと琉架は、虎雅のネクタイを手で引っ張ると、虎雅の額に軽くキスをして、いたずらっぽく微笑んだ。
そんな琉架の行動に、唖然とした虎雅だったが、カメラマンの声で我に返り、撮影に意識を戻したのだった。
行動を取っていた時の琉架は、ほぼ人格は機能しておらず、完全フル仕事モードに入ってしまっていた事には、この会場の誰も知らないのであった。
そんな琉架の目の前で、呆気にとられていた虎雅は脳内で撮影中、こんなことを考えていた。
「...えっ...琉架くん??...君は、もしかして...もしかしなくても...海外か宇宙にでも、今まで滞在していたのか????(いや、何故そうなったんだ...根拠は!?(笑)by作者)俺の軽いキスに、ちゃんと返してくれるなんて...いやぁ~、翔真には勿体ないぐらいの可愛い女...いやいやいや、男だろ!相手は、お・と・こ!!!(汗)...俺は、一体何を考えているんだ!!(汗)あー、とにかく今は撮影に集中だ!!!(汗)」
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