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第3章 「魔族の世界へご招待〜!」
「下っ端さんと遊びましょ!」
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「うっ...いたたっ...。」
「ルグさん、すみません...少しキャパが大きかったようで、普段ならもう少しましな転送が出来るはずなんですけど...。」
「いや、ボンのせいじゃない...。大丈夫だ...。あの、へんてこインチキな魔法使いに転送された時の100倍はマシだ!」
「なら、いいんですけど...。」
こう言って、魔族の国へと降り立った一同は...着いて早々、全員頭を抱えて項垂れていた。
それもそのはず......転送の際のキャパが大きすぎたせいで、優秀なボン1人の力でも、安定を保って転送することが出来なかったからだ...。
そのせいで...転送に少々失敗した彼らは、頭から地面に落ちる形で転送されたのだった。
「いやいやいやいや...頭かち割れるわ!!」
やけに元気な日下部は、何故か関西のノリでこう言った。
「...確かに...僕の端正な頭に何かあったら、どう責任とってくれるわけ???」
「はぁ!???...ルー、そこは心配しなくても大丈夫だろ???...だって...そんなちっぽけな頭の中に大切な情報は、年中無休で0gだろ???」
こう言って、日下部の言葉に同感の意を示したルーに対して、挑発的な態度を取って言葉を返したのは、他でもないルグだった。
そんなルグの様子に、ルーは、イライラど全開で、ルグに食ってかかったのだった。
「はぁ!????おい、ルグ!!それってどういうことだよ!!!」
「ん???...そのままの言葉を返しただけだと思うけどな...???」
「あぁ!????てめぇ...一変死んでくるか!???」
「...まぁ、構わないが...死に目にあうのはお前...ルーの方だと思うけどな...???(笑)」
「あー!!!あったまきたー!!!ルグ...この...『お前ら!!!いい加減にしろ!!!...こんな所で立ち往生していたら、魔族の下っ端に目ェつけられるぞ...。』...。」
ルーが、ルグに殴りかかろうとした瞬間、普段喧嘩に持ち込むスピード世界一のロガが、ルーの頭を片手で押さえつけると、そのまま自身の周りに視線を巡らせながら冷静な言葉を発した。
その言葉に、同じく周りに視線を移したルグは、ロガの方を見ると、コクリと頷き、周りの仲間にだけ聞こえる声で、こう言ったのだった。
「みんな聞いてくれ...下っ端の魔族が...近くを徘徊している...。アイツらに絡まれるのは、はっきり言って好かない...。とりあえず、俺らの城に一旦戻る必要がある。そうだな、ルーとリリー...それとボンと日下部さんは、先に城に向かってくれ。...俺とロガは、下っ端を少し蹴散らしてから城に帰るとするから。...という訳だ。」
この言葉に、ルグの隣に立っていたロガは、何かを察した様子で、コクリと頷くと、そのまま先を歩いていったルグの後を追う形でついて行った。
「...えっ...城って何????...というより、下っ端魔族????...全く話についていけないわ...。」
「まぁまぁ、この続きは俺らの愛おしきマイホームについてから、話すとして...とにかく今はレッツダッシュー!!!!」
こう言って、先頭を走り出したルムに対して、全く状況が掴めていない日下部は、周りのメンツの様子を伺ったが、他の仲間もルムの様子にやれやれといった顔で、走り出したため、仕方なく日下部も意味のわからないランニングを開始するのだった。
「いや...誰か理由を教えてよ!!!ついでに言うなら、走る理由も!!!」
「日下部さん、速く~。置いてくよ???」
「あっ、ちょっ...待ちなさっ...て、お前らニートのくせに...足速くない!???(驚)」
一方その頃...ルグとロガは、小さい声でこんな話をしていた。
「...なぁ、ルグ???...どの辺で喧嘩おっぱじめんの???」
「はぁ...お前はいいよなぁ。そんな楽しそうな顔出来てさ...。......全く喧嘩のどこが楽しいのやら...??」
「えー、ルグさんったら酷いな~。喧嘩は......ズバリ...イケメンの極意!!!」
「...うん......もう俺は、お前にこれ以上何も聞かないことにする...。さっきの話は悪かった...。忘れてくれ。」
「えぇ~!!!...なんか、それって俺変人みたいじゃないですか...。」
「......。(見たいじゃなくて...見たまんまだろ??)」
ロガの訳の分からない喧嘩の自論に対して、言葉を返したくなくなったルグは、そのままじっと押し黙り、背後から自らを狙っている下っ端の魔族に気を配りながら、ゆっくりと戦闘に持っていきやすい場所へと足を進めるのだった。
「この辺でいいか...。」
「おっと......ルグさん???...ここで回戦丼っすか???」
「海鮮丼......???(なんだ海鮮丼って。確か人間界の辞書には、ぎょぎょぎょな大漁殺人丼というどんぶり物って書かれていたが...。あれは、思わず怖すぎて目を背けてしまったな...俺たち魔族もいずれ奴らに食われるのではないのかと...いや、やめよう。考えると怖すぎてシャレにならない。)...あぁ、開戦といこうか??...あまり下っ端の連れを寄せつけないように戦えよ??」
「おうおう!!!...分かってるって!!...ほいじゃまぁ...一発ぶちかましますか!うぇーい、喧嘩だ喧嘩ぁ!!!!」
「...ほんとに分かっているのか??」
ルグは、頭の後ろで手を組みながら呑気に欠伸をしているロガに対して、小声で戦闘開始の合図を出すと、その声を待ちわびていたロガは、嬉しそうな顔をして持ち場に着いたのだった。
その様子を見たルグは、苦笑いをして、困り果てていたのだった。
「......はぁ...。あの、下っ端さん???...俺たち...結構強いけど...覚悟出来てるか???」
「...クククッ...カクゴ...出来てるか??...その言葉...そのまま、ご返上してやるよ。」
「あ~ぁ~、ルグにそんな口利いて...お前ら、生きて帰れないぞ~???」
「......クククッ...お前らの...チカラ...クレッ。」
「あー、こりゃ完全に殺られてるわ...。...ルグさん...手加減なしでOKだよね???」
「...あぁ、構わない。その代わり...一匹も生かすな。」
「りょーかい!!」
ロガのこの言葉を最後に、ルグは、一瞬のうちに魔族の姿に変化(へんげ)すると、そのまま下っ端の魔族に向かって、魔法で出した剣を振り回し、瞬く間に5体の魔族を蹴散らしたのだった。
その頃...ロガは、変化も早々にライオンに近い生物になると、特有の爪を活かして、下っ端魔族を引っ掻き、倒れた魔族の首を鋭い牙で、噛みちぎり掻っ切ったのだった。
そうして...ものの数秒でその場に群がっていた下っ端達は、全ていなくなり...代わりに残ったのは、暗い闇と静寂だった。
「...はぁ...。...おい、ロガ???...そんな血だらけの口...一回洗ってから、城に帰らないと...日下部さんが、気絶しかねないぞ...。」
「ウガァ!!!...ガルルル...。...って、あー、ルグ!...そうだな...とりあえず、この血だらけの体は、軽く洗うべきだろうな...。...悪いが...ルグ。...先に帰っててくれるか??すぐ後を追う。」
「あぁ、分かった。...水浴びしたら、早く城に戻ってこいよ???...明日には、魔王様に会いに行かなきゃならないんだからな。」
「わかってるって!」
ロガは、こういうと血に濡れた毛並みをブルブルと振るって、そのまま夜の森の中へと走り去って行ったのだった。
そんなロガに苦笑しながら、ルグは、自身の姿を人間の姿へと変えると、疲れた様子でため息をつきながら、自身の城を目指して歩みを進めたのだった。
「ルグさん、すみません...少しキャパが大きかったようで、普段ならもう少しましな転送が出来るはずなんですけど...。」
「いや、ボンのせいじゃない...。大丈夫だ...。あの、へんてこインチキな魔法使いに転送された時の100倍はマシだ!」
「なら、いいんですけど...。」
こう言って、魔族の国へと降り立った一同は...着いて早々、全員頭を抱えて項垂れていた。
それもそのはず......転送の際のキャパが大きすぎたせいで、優秀なボン1人の力でも、安定を保って転送することが出来なかったからだ...。
そのせいで...転送に少々失敗した彼らは、頭から地面に落ちる形で転送されたのだった。
「いやいやいやいや...頭かち割れるわ!!」
やけに元気な日下部は、何故か関西のノリでこう言った。
「...確かに...僕の端正な頭に何かあったら、どう責任とってくれるわけ???」
「はぁ!???...ルー、そこは心配しなくても大丈夫だろ???...だって...そんなちっぽけな頭の中に大切な情報は、年中無休で0gだろ???」
こう言って、日下部の言葉に同感の意を示したルーに対して、挑発的な態度を取って言葉を返したのは、他でもないルグだった。
そんなルグの様子に、ルーは、イライラど全開で、ルグに食ってかかったのだった。
「はぁ!????おい、ルグ!!それってどういうことだよ!!!」
「ん???...そのままの言葉を返しただけだと思うけどな...???」
「あぁ!????てめぇ...一変死んでくるか!???」
「...まぁ、構わないが...死に目にあうのはお前...ルーの方だと思うけどな...???(笑)」
「あー!!!あったまきたー!!!ルグ...この...『お前ら!!!いい加減にしろ!!!...こんな所で立ち往生していたら、魔族の下っ端に目ェつけられるぞ...。』...。」
ルーが、ルグに殴りかかろうとした瞬間、普段喧嘩に持ち込むスピード世界一のロガが、ルーの頭を片手で押さえつけると、そのまま自身の周りに視線を巡らせながら冷静な言葉を発した。
その言葉に、同じく周りに視線を移したルグは、ロガの方を見ると、コクリと頷き、周りの仲間にだけ聞こえる声で、こう言ったのだった。
「みんな聞いてくれ...下っ端の魔族が...近くを徘徊している...。アイツらに絡まれるのは、はっきり言って好かない...。とりあえず、俺らの城に一旦戻る必要がある。そうだな、ルーとリリー...それとボンと日下部さんは、先に城に向かってくれ。...俺とロガは、下っ端を少し蹴散らしてから城に帰るとするから。...という訳だ。」
この言葉に、ルグの隣に立っていたロガは、何かを察した様子で、コクリと頷くと、そのまま先を歩いていったルグの後を追う形でついて行った。
「...えっ...城って何????...というより、下っ端魔族????...全く話についていけないわ...。」
「まぁまぁ、この続きは俺らの愛おしきマイホームについてから、話すとして...とにかく今はレッツダッシュー!!!!」
こう言って、先頭を走り出したルムに対して、全く状況が掴めていない日下部は、周りのメンツの様子を伺ったが、他の仲間もルムの様子にやれやれといった顔で、走り出したため、仕方なく日下部も意味のわからないランニングを開始するのだった。
「いや...誰か理由を教えてよ!!!ついでに言うなら、走る理由も!!!」
「日下部さん、速く~。置いてくよ???」
「あっ、ちょっ...待ちなさっ...て、お前らニートのくせに...足速くない!???(驚)」
一方その頃...ルグとロガは、小さい声でこんな話をしていた。
「...なぁ、ルグ???...どの辺で喧嘩おっぱじめんの???」
「はぁ...お前はいいよなぁ。そんな楽しそうな顔出来てさ...。......全く喧嘩のどこが楽しいのやら...??」
「えー、ルグさんったら酷いな~。喧嘩は......ズバリ...イケメンの極意!!!」
「...うん......もう俺は、お前にこれ以上何も聞かないことにする...。さっきの話は悪かった...。忘れてくれ。」
「えぇ~!!!...なんか、それって俺変人みたいじゃないですか...。」
「......。(見たいじゃなくて...見たまんまだろ??)」
ロガの訳の分からない喧嘩の自論に対して、言葉を返したくなくなったルグは、そのままじっと押し黙り、背後から自らを狙っている下っ端の魔族に気を配りながら、ゆっくりと戦闘に持っていきやすい場所へと足を進めるのだった。
「この辺でいいか...。」
「おっと......ルグさん???...ここで回戦丼っすか???」
「海鮮丼......???(なんだ海鮮丼って。確か人間界の辞書には、ぎょぎょぎょな大漁殺人丼というどんぶり物って書かれていたが...。あれは、思わず怖すぎて目を背けてしまったな...俺たち魔族もいずれ奴らに食われるのではないのかと...いや、やめよう。考えると怖すぎてシャレにならない。)...あぁ、開戦といこうか??...あまり下っ端の連れを寄せつけないように戦えよ??」
「おうおう!!!...分かってるって!!...ほいじゃまぁ...一発ぶちかましますか!うぇーい、喧嘩だ喧嘩ぁ!!!!」
「...ほんとに分かっているのか??」
ルグは、頭の後ろで手を組みながら呑気に欠伸をしているロガに対して、小声で戦闘開始の合図を出すと、その声を待ちわびていたロガは、嬉しそうな顔をして持ち場に着いたのだった。
その様子を見たルグは、苦笑いをして、困り果てていたのだった。
「......はぁ...。あの、下っ端さん???...俺たち...結構強いけど...覚悟出来てるか???」
「...クククッ...カクゴ...出来てるか??...その言葉...そのまま、ご返上してやるよ。」
「あ~ぁ~、ルグにそんな口利いて...お前ら、生きて帰れないぞ~???」
「......クククッ...お前らの...チカラ...クレッ。」
「あー、こりゃ完全に殺られてるわ...。...ルグさん...手加減なしでOKだよね???」
「...あぁ、構わない。その代わり...一匹も生かすな。」
「りょーかい!!」
ロガのこの言葉を最後に、ルグは、一瞬のうちに魔族の姿に変化(へんげ)すると、そのまま下っ端の魔族に向かって、魔法で出した剣を振り回し、瞬く間に5体の魔族を蹴散らしたのだった。
その頃...ロガは、変化も早々にライオンに近い生物になると、特有の爪を活かして、下っ端魔族を引っ掻き、倒れた魔族の首を鋭い牙で、噛みちぎり掻っ切ったのだった。
そうして...ものの数秒でその場に群がっていた下っ端達は、全ていなくなり...代わりに残ったのは、暗い闇と静寂だった。
「...はぁ...。...おい、ロガ???...そんな血だらけの口...一回洗ってから、城に帰らないと...日下部さんが、気絶しかねないぞ...。」
「ウガァ!!!...ガルルル...。...って、あー、ルグ!...そうだな...とりあえず、この血だらけの体は、軽く洗うべきだろうな...。...悪いが...ルグ。...先に帰っててくれるか??すぐ後を追う。」
「あぁ、分かった。...水浴びしたら、早く城に戻ってこいよ???...明日には、魔王様に会いに行かなきゃならないんだからな。」
「わかってるって!」
ロガは、こういうと血に濡れた毛並みをブルブルと振るって、そのまま夜の森の中へと走り去って行ったのだった。
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