秋良のシェアハウス。(ワケあり)

日向 ずい

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 次の日の朝...
「...秋良にーちゃん!!起きて!!!朝だよ!!」
と言って俺の耳元で大声を出したのは...水樹くんだった。
 俺は、びっくりして
「...わっ!?...はぁ...びっくりした...う~ん、もう少し寝たい...。」
大声で目を覚ましたが、俺は朝が苦手だ...すぐに目が閉じてしまい...すると、次の瞬間
「...秋良にーちゃん!!大学!!今日からなんじゃないの??(汗)」
と言って水樹くんが、俺の上にダイブしてきた。
 俺は、あまりの衝撃に
「...うっ!?...ちょっと、水樹くん...今の即死レベルだよ...。」
と言って眉間に皺を寄せて渋々起き上がった...。
 朝から殺されかけるって...これから...大丈夫かな...。(汗)

 服を着替えて朝ごはんを食べるために俺は、1階のリビングに向かった。
「...あっ、おはよう!...どう??よく眠れた???」
と言って加来さんが、料理を運びながら俺を視界にとらえるとニコッと笑って質問してきた。
 俺は、内心まだ眠気も残っていたが
「...あっ、おはようございます。...はい、お陰様でよく眠ることが出来ました。」
と言って加来さんに笑顔を返した。
 そんな俺たちを見て、阿久津さんは
「...なぁ、秋良くん『...あっ、秋良でいいですよ。(汗)』...あっ、じゃあ、秋良...もっと言葉崩していいんだぞ??なんか、凄く気を使ってるみたいであんまり気が休まってなさそうだなって思って...。」
と言った。そんな阿久津さんに俺は
「...あっ、そうですね...では、早くご飯食べよ!!(照)...みたいな感じでどうですか...??(汗)」
と言って席についた。
 うー、慣れるまで恥ずかしいな...。

 学校に向かっている俺と阿久津さん...大学は徒歩10分ぐらいで割と近い。
 隣を歩いている阿久津さんは、欠伸をしながらのんびり歩いている。
 今日は、1限からで阿久津さんは、結構忙しいらしくほぼ毎日1限から講義があるみたい...。
 俺が話しかけようとしたら阿久津さんが
「...なぁ、秋良。今日のお昼一緒に食わねぇ??」
と言って聞いてきたから俺は咄嗟に
「...えっ!...いいんですか??...阿久津さんとお昼食べられるなんて夢見たいです。」
と言って阿久津さんを見たら何故かそっぽを向いていた...。なんでか分からなくて...大学に着くまでずっとその事を考えていた...。

 初めての授業に疲れを覚えながら2限が終わりお昼ご飯を阿久津さんと食べるため待ち合わせの掲示板前に来ていた。
 暫くすると阿久津さんが来て
「...ごめん...さっきの講義が長引いちゃって...ちょっと混んでるかもしれないけど...行こうか!(笑)」
と言って笑顔で俺を見てきたので俺は
「...はい!初めての食堂楽しみです!!」
と言って阿久津さんが歩き出した後ろをついて行った。

 食堂は、お昼時ということもあり混んでいたが、何とか席に座ることが出来た。
 大学の食堂初めて入ったけど...うどんとかカレーとか定番ものもあるけど、九州フェアとかアジアフェアとかの期間限定のメニューとかもあって面白かった!!(笑)
 そんな俺は、定番のうどん!!やっぱり麺類だよな~♡
 
なんて考えていると目の前の阿久津さんは、ハンバーグ定食を食べながら
「...秋良、今日お前をお昼に誘ったのは...シェアハウスの仲間のことを話しとこうと思ってさ。まず、虎太郎のことから話すな...虎太郎は、見ての通りすごく人懐っこい...それで顔が綺麗だからまぁ、モテるな...あいつは、あんまり気にしてないみたいだけど...榛名(はるな)さんは、難しい人なんだよな...しかもジャージ着て夜によく外出してるし...走ることが好きなのかな~って仲間のみんなも思ってるみたい...加来さんは、既婚者らしいけど...何故か奥さんとは別居しているみたい...何があったのか分からないけど...あんまり俺たちの前でも話したりはしない...。とまぁ、すごく簡単に言ったけど...。(笑)」
と言ってサラダを食べている阿久津さん...俺は
「へぇー、なんだか色々皆さん抱えてそうですね...。」
と言って苦笑いすると阿久津さんは、俺の頭に手を伸ばしてクシャッと撫でると
「...ははっ...確かに何かしらと抱えているだろうな...。(笑)」
と言って苦笑いしてきた。
 ...やっぱり...なれない...(照)
と考えていた時
「あれっ??りゅーちゃん??お疲れ!!食堂にいるなんて珍しいね~、だからか、ここだけ異常に視線が熱いわけだな...。(笑)」
「...あっ、かなめさんお疲れ様です!!...ちょっと、やめてくださいよ...視線が熱いなんて...(笑)」
と言って阿久津さんは、困った顔をしながら目の前の男の人と話している。
しばらく話をすると
「...また、連絡するな!!じゃ!!」
と言って男の人は、去っていった...と思ったら
「...あっ!阿久津さんだー!!お疲れ様です!!今日もカッコイイですね♡」
と言って女の子達が3人で阿久津さんに声をかけてきた。
 阿久津さんは、
「あっ!!さえちゃんとゆりちゃん!!お疲れ様!...カッコいいなんて...絶対ない...まぁ、でもありがと(笑)」
と言って笑顔で対応していた。
 女の子達が去った後にため息をこぼした阿久津さんに、俺は聞いてみた。
「...知り合いたくさんいるんですね...。」
 って。そしたら、阿久津さんは、
「...うーん、まぁ大学ってそういうものじゃないかな...??(笑)」
と言って苦笑いしていた。
「...秋良には、言っとくけど...俺...あんまり今みたいに次から次へと知り合いが来て、話しないといけないの好きじゃないんだよね...さっきみたいに一回声掛けられたら...30分はその場から動けないし...。(笑)」
と言って困った顔をしていた。
俺は
「...そうなんですね...人気者は人気者で大変なんですね...。」
と言って阿久津さんを見た。
 阿久津さんにも、なにか悩み事とかありそうだな...。
と内心思う俺なのであった...。
 その後は、シェアハウスの規則とか教えて貰った。

シェアハウスの規則
・自分のものは、自分の部屋に。
・風呂やトイレ、部屋の掃除は、当番制なので、随時ボードを見ておくこと。(サボりは...仲間からのキツーいお仕置きが待っているのでそのつもりで。)
・夜、12時以降は、静かにすること。
・基本的に共同で使うところは、自由に使ってよし。
・部屋代は、毎月集金するので忘れずに。
・部屋に友達を連れてくる時は、事前に誰が来るのかを仲間に言うこと。
・冷蔵庫の中身...たまに喧嘩になるから自分のモノには、名前を書いておくこと!(名前が書いてあるのに食べた者は、仲間からのキツーいお仕置きが待っているのでそのつもりで。)
・家族みたいな感じでリラックスして生活出来ればベスト!

こんなもんかな??(笑)by加来
って...俺が全部作ったんじゃないんだけどね...(笑)
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