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榛名ルート(主に秋良目線。)

俺から榛名さんへの交換条件!

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 加来に促されて(半ば脅しで...(笑))榛名は、例の空き地に来ていた。
 空き地に着くと...そこには、過去のトラウマでもある...あの苦い思い出の曲で踊る...秋良の姿を見つけた...。
 秋良の踊りは、決して上手いとは言えなかったが...榛名は、『自分が踊っている時よりも...何故か分からないが...ほかのどの踊り手の人にも出せない...何か強く人の心を引きつけるものを持っている...。...でも、一体...?』と考えて秋良の踊りに目を奪われていた...。
  だが、すぐに我に返ると『...はぁ...俺は、何を考えているんだか...あほらし...家に帰ろう...踊るのなんて...人の自由だし...俺に関係ないし...。(汗)』
と心の中で呟き、家に帰ろうと足を進めた時...~♪~♪♪~♪♪♪......ある曲が聴こえて来て...榛名は、目を見開いた...。
 そして榛名は、秋良に近づくと、踊っている秋良に構わず、秋良の胸ぐらを掴み
「...おい...おまえが何でこの曲を持ってるんだよ...。(汗)」
と言って、秋良に怒鳴った。
 秋良は、目を丸くしていたが
「...えっと...必死で探して...やっと見つけて...『おまえ...だって...その曲は、もう存在してないはず...何で...俺が...あの時...消したことを後悔して後悔して...でも、もう戻ってこないと諦めたその曲を...おい!...おまえ...それをどこで手に入れた...!!』。」
 焦った様子の榛名に、不敵な笑みを向けて秋良は
「...俺と...俺と例の曲で一緒に踊ってくれたら...この曲は...お返しします...だって、元々榛名さんの作った榛名だけにしか出せない世界観の曲ですもんね...(笑)」
と言った秋良に榛名は
「...は??...何で俺がお前と踊らないといけないんだ...死んでも嫌に決まってるだろ...!?」
と言った。そんな榛名の様子は、気にも止めず秋良は
「まぁ、別に...俺は、貴方と踊れないのであれば、この曲を永久に抹消するだけ『...待て!...それだけは...やめろ...絶対にそれだけは...するな...それは...それは俺の曲だ...これ以上汚すな!!(怒)』...じゃあ、一緒に踊ってくれるってことでいいですよね??」
榛名は、終始困った顔をしていたが、やがて一息つくと
「...はぁ...分かった...一緒に踊れば...返してくれるんだな...??」
と言って渋々秋良と踊ることを約束した...。
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