自堕落に過ごす魔法学園

とらぷ

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第一章

【グータス魔法学園長】

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「ギ、ギルベルト先生…」

「あぁ~喋んな喋んな、傷が開くだろ、こりゃ大分いってるなぁ。」

油断していたとはいえ、俺たちが負けそうになったあのベリアルをあっさりと瞬殺、このレベルの人間なんて世界中探してもそう見つかるものじゃないぞ。

白神の祝福ホーリーヒールっと…授業は中止、他の生徒たちには俺から言っとくから、お前は学園長にここであったことを報告してこい、何が起きるか分からないダンジョンとはいえ、こんな低階層にベリアルがいるのは異常だ。」

そう言って周りになにかの魔術をかけ、先生は去っていった。

「レオン…その……ごめんなさい、私がもっとしっかり索敵してたら…」

「良いんだよ、さっき先生も言ってただろ?これは異常事態なんだ、ルーシャのせいじゃない。」

「…ありがと」

そう、これは異常事態だ、Aランクといえど上級ハイスキル持ちのルーシャがあそこまで苦戦するのは流石におかしい、Aランクっていうだけじゃない、誰かの手によって強化されていたと考えるのが自然だ。

そんなことを考えながら、俺たちは学園長室へと向かっていった……


***************


「失礼します学園長、一年Aクラスの生徒が話があると」

「あぁ、通してくれ」

「失礼しまーす」

「初めましてだね、レオン・アルゲイト君、用件は何かな?」

グータス魔法学園、学園長 [ロット・アンハルト] 百年前に起きた最悪の戦争[アレス世界大戦]の生き残りで、かつては高名な冒険者だったらしい。終戦後にグータス魔法学園を創立し、数々の優秀な生徒を輩出してきたということだ。

「そんなご高齢ならもっと老けてるかと思ってたんですけど…意外と若いんですね、」

「皆僕を見るとそう言うよ、どうやらベテラン老魔術師のイメージが強いみたいだね。」

年齢とまったく比例していない綺麗な肌に、スラッとした背丈、見た目ではハンス先生と同い年と言われてもまったく疑わないだろう。

「で、用件なんですが……」

そうして俺たちはダンジョン内であったことを全て話した、学園長はそれをただ黙って、時々考えるような仕草をしながら聞いていた。

「なるほど…確かにそれは異常事態だ、報告してくれてありがとう。そして、無事で良かったよ。」

「ギルベルト先生のおかげです」

「確かに彼がいたなら安心だね。それにしても強化されたベリアル、か……懐かしい響きだ。」

「ベリアルがどうしたんですか?」

「あぁ、実は僕が冒険者をやっていた頃に似たような依頼があったんだ。」

「似たような依頼...ですか?」

「そう、迷宮の低階層で冒険者たち百人以上の死者を出した強化されたベリアル・・・・・・・・・の討伐依頼だよ。」
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