COLORFUL_WARS

綺羅星宇宙

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2章・試験と過去

試験の夜が明けるまで

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「……ロキ……お前って見た目からして壮絶な人生送ってそうだったけど見たまんまだな」
エースは暖まった缶詰を食べながらロキに聞く。
「今じゃルチアーノも国のための機密兵隊だそうじゃなきゃ存続が難しいんだとよ、オレにとっては帰るべき場所なんだ」ロキは綺麗になっていく部屋の小窓を眺めながら力無く呟いた。
「頑張ろうぜ」
エースはロキに手を差し出しロキはギクシャクしながらも握り治した。




 「はぁっ……はっ……ぁっあ」
髪は乱れ顔は砂と汗で汚れ体中擦り傷と泥だらけのオリーヴは走り続けていた。
魔物と戦い仲間とはぐれもう3日も経とうとしている。
慢心だ。
オリーヴは要約蔓に飲み込まれかけている屋敷を見つけた。
「はぁ……っよう、やく……」
オリーヴは力いっぱい扉を開けて中に入った
中に入ると一人の男が白い壁一面に絵を描いていた
「あぁ僕は絵を描いてるだけです気にしないでください」男はキルシュであり、和やかに微笑むとまた絵を描き始めた。
「貴様、紅の者だろ?いったい何を………まぁ良い」
今のオリーヴは年頃の女性、汚れを落とす事を考えすぎてシャワー室を探した。
この森は今のようにテストで使われたり訓練やサバイバルする者達が使うので日用品はある場合が多いい、そのためシャワー室には強力なシャンプーとボディーソープがあった。
「はぁ…」
溜息をつき勢い良く出るシャワーにオリーヴは30分も浴び続けている。
強力なシャンプーは確かに髪の汚れを落としきりボディーソープは強力すぎて擦った部分が赤くなっている
「元気なのだろうか……」
シャワーの音にかき消されていく声が狭い部屋に悲しく響く。
シャワー室を出て身体に合わない黒のタンクトップを着てオリーヴは缶詰をキルシュと同じ部屋で温める始めた
「大きな壁には絵を描きたくなるよね」
キルシュは描き続けていた、相棒のショコラは眠っている。
「僕、親があんまり帰ってくる家じゃなくってさ寂しさを紛らわすために絵を描いてたんだ」
キルシュは魔法筆を滑らせながら話す
「そしたらショコラを召喚しちゃって契約を結んだんだ、ほら見て」
キルシュは服を捲り自身の下腹部を見せた。
そこには大きな門とゆらめく炎そして鎖の魔法紋章が描かれていた。
「貴様っ!その紋章は死後も続く契約紋章じゃないか!」
大きな門が意味する契約紋章は、絶大な力を発揮する代わりに死後も解除することはできず永遠の契約を意味する物である。
「ショコラを召喚して契約しちゃったのをお父さんお母さんが知った時は叱られ怒鳴ったよ今となっては腫れ物扱いさ」
キルシュとオリーヴの間にはグツグツと音を立てる缶詰が静に音を立てている
「逃げるように魔法学校へ行ったよ魔法使いになれば誰も文句なんて言えないから僕にとってはショコラが初めての友達なんだ」
衰弱したキルシュはその場に倒れ込んだ
「でもロキ達に会えて君にも会えて友達が増えて僕は幸せだよ」
倒れたキルシュにオリーヴは急いで上着を取りに行き上着から栄養剤が入った注射器を取り出しキルシュに打った。
「安心しろ私は悪い契約獣じゃない」
後ろから艶っぽい声が聞こえ振り向くと大きく成長したショコラの姿があった。
「私は友達が欲しかったのだ死後も続く友達がな私の成長はキルシュがどれだけ向き合えているかで決まるこの姿になれたのはお嬢さんの御陰だなありがとう」
ショコラは久々の姿に伸びをしてあくびをしている
「この男は何も食べていないのか?そもそもなぜ私に話を?」
栄養剤を打ち終えキルシュを大きく丸いソファに寝かせた。
「気づいていないのか?各小屋にはそれぞれ秘密を話す呪いがかけられている小屋にいると秘密を話さずにはいられなくなるみたいだな」
ショコラはニヤリと微笑みキルシュを見た
「だが私は……まだその様な気持には……」
「個人差と……後は聞いてくれる相手がいるかどうかだなキルシュを寝ているが、私の気力を与えているから3ヶ月ぐらいなら飲まず食わずでも大丈夫なんだよ」
ショコラの舌には地獄の者には必ずあるとされる門の紋章があった。
「私の栄養剤は無駄ではないか……お前はやはり地獄の者だったのだなケルベロスかそこら辺なのだろう?」
オリーヴはソファに勢い良く座り足を開き缶詰を食べ始めた。
「いや、栄養剤や食べたりしてもらった方が回復は速いそれに私の気力では時間がかかるからな助かった」
ショコラは気怠くソファに座りオリーヴを見つめた。
「お嬢さんは軍人にはあまり向いていないと思うが?どうしてそこまで軍人に固執する?」
ショコラはキルシュのズボンからチョコレートを取り出すと包み紙を外し食べ始めた。





 「食わねーの?」
一報その頃ローレルは小屋でありったけの料理を造り頬張っていた。
「えっと……いただきます………」
アリアは言われるがままローレルの作ったボリューム満点の料理を食べていた、大きな魔物に出会い共闘しアリアが負傷したため小屋に一時避難しているのである。
「しっかしさーーー賞味期限が間近の缶詰多すぎだろ!」
ローレルは蒸かしたイモを潰しそこに汁ごと肉類の缶詰を入れ混ぜカリカリに焼いたパンにのせている。
「えっと…いつもありがとう、作ってくれて」
アリアは野菜と薬草が細かく刻まれトロトロになっているスープを食べながら言った。
「俺5人兄弟なんだよ料理は得意だし一人でご飯とか無理なタイプだから付き合ってくれてありがとな」
口の周りはイモや汁で汚れた姿をしたローレルがニカッと笑った。
「速くテスト終わらないかな…もう4日になる」
アリアがそう呟くとサイレンの音がなり始め人工的に造られた声でテスト終了が言い渡された。


 「起きろ」
オリーヴは身支度を終えキルシュを起こした。
「僕は…あれ?ショコラ?」
「やっと起きたかこの鞄に全部必要な物は入ってるもうすぐ迎えの乗り物が来るはずだ」
ショコラは口に大きなカバンを咥えキルシュに渡した
キルシュは服を着替え改めてオリーヴに深くお辞儀をした。
「きっと……失礼なことをしたと思う、ごめんなさい」
「失礼とは感じていない、ほら、行くぞ」
オリーヴは汚れた服を片手に持ち迎えの輸送車に乗り込んだ。





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