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婚約編
36 エピローグ
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皇帝陛下によってレイエアズマン家の裏切りが裁かれてからもう1ヶ月が経とうとしている。陛下は証拠を持ち出し罪を暴いたとしてレティシアを無罪とした。レイエアズマン領はマルクスの年の離れた弟・キッカが治めることとなった。当分の間は王宮の監視が入ることとなる。キッカは隣国へ長らく留学しており数日前に急いで帰国したばかりであった。キッカは領地の現状と兄の所業にひどくショックを受けたようだ。
マルクスが横領していた分のお金は家の物を売り払ってもなおすぐに払えるものではなかった。キッカは隣国では経営学に力を入れていたようで、領地の復興に力を入れるのだと意気込んでいる。
レティシアはアルハイザー家へ引き取られることとなった。祖父は寝たきりであるし、叔父であるキッカは領地経営で忙しい。そこで、アルハイザー家が養子迎えるという形で決着がついたのだ。そのうち嫁にくるのだからちょっと時期が早くなっただけよ、とアンネマリーは微笑んでいる。
マルクスは結局、死刑宣告ががなされた。斬首の後に首はレイエアズマン領に曝されるらしい。いまは罪人の塔と呼ばれる帝国一厳しいと呼び名の高い収容所に収容されている。ジュリアたちはあの場で金貨1枚と平民の服を1着渡されて王宮からそのまま領地へ連れて行かれ、平民街で下ろされた。街はずれの小さな家に住み始めたが貴族の暮らししかしてこなかった人たちである。手持ちは3日で使い果たしたと報告を聞いた時には予想はしていたと言えど呆れてものも言えなかった。それに加えカラメリアはこんな暮らしに耐えられないと1日と立たずに癇癪をおこし、ジュリアは泣き暮らしているという。ケイトは早い段階で諦めたのか、受け入れたのか、彼が何とか食い扶持を得るために働こうとしているようだ。彼のおかげで3人はまだ何とか生きている。もちろん、今の彼女らに昔の影も形もなくなっているが。
レティシア自身も無罪とはいえ風当たりが強かった。『罪人の娘』や『裏切者の娘』といった陰口をたたかれていることをレティシアは知っている。イサイアスの婚約者としてふさわしくないという抗議も以前の倍以上に増えたらしい。
それでもイサイアスをはじめとしたアルハイザー家の面々は温かくレティシアを迎えてくれ、婚約破棄などとんでもないときっぱりと否定してくれた。
「シアと毎日会えるなんて、嬉しいなあ」
イサイアスはそう言って頬を緩めていたし。
「可愛い娘ができたわ!」
とアンネマリーは目を輝かせた。アンネマリーはレティシアの侍女であったマリーをアルハイザー家で雇ってくれて、今でも私の侍女をしてくれている。
何もかも順調で、幸せすぎて、本当に夢じゃないかと疑ってしまうくらいの毎日を過ごしている。レティシアは日々アンネマリーと勉強に励んでいて、イサイアスは魔術の腕をグングン伸ばしている。最近はもう魔力飽和も起こさないみたいだ。
レティシアは信じられないような幸せな日々を過ごしている。
イサイアスとの仲も順調だ。
きっとこれからもっと幸せな日々が訪れるのだろうと、レティシアは信じている。
マルクスが横領していた分のお金は家の物を売り払ってもなおすぐに払えるものではなかった。キッカは隣国では経営学に力を入れていたようで、領地の復興に力を入れるのだと意気込んでいる。
レティシアはアルハイザー家へ引き取られることとなった。祖父は寝たきりであるし、叔父であるキッカは領地経営で忙しい。そこで、アルハイザー家が養子迎えるという形で決着がついたのだ。そのうち嫁にくるのだからちょっと時期が早くなっただけよ、とアンネマリーは微笑んでいる。
マルクスは結局、死刑宣告ががなされた。斬首の後に首はレイエアズマン領に曝されるらしい。いまは罪人の塔と呼ばれる帝国一厳しいと呼び名の高い収容所に収容されている。ジュリアたちはあの場で金貨1枚と平民の服を1着渡されて王宮からそのまま領地へ連れて行かれ、平民街で下ろされた。街はずれの小さな家に住み始めたが貴族の暮らししかしてこなかった人たちである。手持ちは3日で使い果たしたと報告を聞いた時には予想はしていたと言えど呆れてものも言えなかった。それに加えカラメリアはこんな暮らしに耐えられないと1日と立たずに癇癪をおこし、ジュリアは泣き暮らしているという。ケイトは早い段階で諦めたのか、受け入れたのか、彼が何とか食い扶持を得るために働こうとしているようだ。彼のおかげで3人はまだ何とか生きている。もちろん、今の彼女らに昔の影も形もなくなっているが。
レティシア自身も無罪とはいえ風当たりが強かった。『罪人の娘』や『裏切者の娘』といった陰口をたたかれていることをレティシアは知っている。イサイアスの婚約者としてふさわしくないという抗議も以前の倍以上に増えたらしい。
それでもイサイアスをはじめとしたアルハイザー家の面々は温かくレティシアを迎えてくれ、婚約破棄などとんでもないときっぱりと否定してくれた。
「シアと毎日会えるなんて、嬉しいなあ」
イサイアスはそう言って頬を緩めていたし。
「可愛い娘ができたわ!」
とアンネマリーは目を輝かせた。アンネマリーはレティシアの侍女であったマリーをアルハイザー家で雇ってくれて、今でも私の侍女をしてくれている。
何もかも順調で、幸せすぎて、本当に夢じゃないかと疑ってしまうくらいの毎日を過ごしている。レティシアは日々アンネマリーと勉強に励んでいて、イサイアスは魔術の腕をグングン伸ばしている。最近はもう魔力飽和も起こさないみたいだ。
レティシアは信じられないような幸せな日々を過ごしている。
イサイアスとの仲も順調だ。
きっとこれからもっと幸せな日々が訪れるのだろうと、レティシアは信じている。
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