愛しい隠れ美少年はサキュバスだった。

想田くんに夢中

結ばれた二人

多分お互いに夢の中でイチャイチャしてたことでフラストレーションが溜まってたんだと思う。
あの後、対面座位でヤって、また正常位でヤって、お風呂場でバックでヤってしまった。
しかも俺よりも睦治の方が求めてきて俺は幸せで満たされた。

(睦治、実はエッチなこと大好きなんだな……)

睦治の髪を乾かしてあげながらニヤニヤした。

「はい、完了」
「ありがとう……」

睦治の反応の悪さは照れてる証拠だ。
俺は後ろから睦治の首にキスをした。
そしたら睦治が振り返って俺の顔を押した。

「だめ」
「えー」
「……まだちょっとムラムラしてるからダメ」
「えー！」

俺は歓喜の声をあげた。

「……俺がフェロモン出しちゃう前にまたヤろうね」

ベッドに腰かけてる俺の腰元に睦治が抱きついた。

(睦治から二回目のお誘い……！！)

「彰悟くん勃ってる」
「勃つよ！可愛くお誘いされたら！」
「俺フェロモン出てる……？」
「睦治がシンプルに可愛いから反応した。」

睦治が珍しく小悪魔みたいな不敵で愛らしい笑みを浮かべてまた抱きつかれた。

(あぁ……睦治に甘えてもらえて幸せ……)



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休み明け教室でニヤニヤするのを堪えながら、じーっとドアを見つめていた。
睦治がいつも通り音楽聴きながらやってきた。

(ふふふ、澄ました顔したイケメンだけど……想田睦治は俺と二人っきりの時はすご～く可愛くなるんだよね～)

誰に向けてかわかんないけど心の中でマウントを取った。

ヴーッヴーッ

スマホが鳴ったから見てみると睦治から『見すぎ』とメッセージが届いていた。
俺はありとあらゆるハートの入ったスタンプを送った。
そしたら睦治がこっちに抗議の目線を向けてきた。

(あ、こっち見た！！)

俺は嬉しくなって笑うと睦治も優しい笑顔を向けてくれた。

俺らは二人だけの世界に入っていたけど、周りのクラスメイトからは「なんか距離縮まってる」「付き合い始めたんじゃね？」って好奇の目を向けられていたらしい……ラブラブすぎる俺たちがそんなこと知る由もなかった。



end.