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異世界人のお願い
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膝をついてぶっ倒れた魔王が呻き声をあげる
「グハァァ!ま、魔力をゴッソリもってかれたぞ!!」
「魔王様ぁ!大丈夫ですかぁー!!」
小さな角が二本生えたよぼよぼのジジイが魔王にかけよる
「ジーヤよ、この爪切りは危険だ。おそらく聖具の一種だろう魔力を2割程もってかれたぞ」
「なんと!このようなものが聖具と!」
すると、シンジが勝手に宙に浮き俺の方に飛んできて俺の手足の鎖を断ち切り懐に飛び込んできた
「シンジ!寂しかったぞ!もう絶対離さないからな!それよりこんな鎖を切って刃ころびしてないか?大丈夫か?」
俺はすぐさま刃を点検するがなんの傷もなくシンジは一人で宙に浮かび俺に頬ずりしてくる
かわいいやつめっ!
「ジーヤよ、意思を持つ聖具をみたことあるか?」
「いえありませぬわ恐らくだれも」
俺はシンジを懐にしまいソフィーちゃんをみつめる
ソフィーちゃんは驚いた顔で俺を見つめていた
まったく照れるじゃないか
「ソフィーちゃん!シンジが帰ってきたのもあなたのおかげですありがとうございます」
「い、いえ当然のことをしたまでです」
「いえ、正しいことは誰にでも出来ることではありません」
「そういってくださるなら私も嬉しいですわ」
なんて謙虚でいい子なんだ、俺はある決心をした
人生でこれほど激しい感情ははじめてだ
「ソフィーちゃんもしよろしければ僕と結婚を前提にお付き合いしてください!」
「「「「え」」」」
この場にいる全員がハモって声をあげた
「えっと‥まだアキラさんのことをよくしらないので友達からでよろしいでしょうか?」
「はい!よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いしますフフフ」
俺とソフィーちゃんは目を合わせ思わず笑ってしまった
しかし、ここでまた邪魔な魔王が声をあげる!
「い、いかんぞ!ソフィーはわたしの子だぁ!絶対認めんぞ!」
「子供の人生に無理矢理干渉しようとはわがままな父親ですね」
「馬鹿いうな!いいか、魔王の娘は代々次の魔王と婚姻を結ぶと決まっている!そして魔王になれるのは魔族だけだ!貴様は人間だろう!?」
「そんなの僕には関係ありませんよ、それに僕とソフィーちゃんが相思相愛になればこんな城でて二人で暮らせばいいしー」
「こやつめ、減らず口をつらつらとのべやがって!いいだろう!貴様にチャンスをやろう、そしたら貴様を魔族として認めてやろう」
「だからそんなこと別にしなくてもソフィーちゃんと相思相愛なら」
「ソフィーはこの城を気に入っている友達も大勢いるし、なにより母の墓もこの城の近くだからな、遠くで永住はしたくないはずだ」
俺はソフィーちゃんを見るとこちらに頷いてみせた
仕方ない俺はソフィーちゃんのためならなんだってやっちゃうぞ
「その条件とは?」
「人間界にいる勇者パーティーを全て仕留めることだ」
全ての勇者パーティーを仕留める‥つまり殺人じゃないか
「なぜそんなことするんですか?」
「我々魔族は長年人族と争っている、正直こちらとしては戦う理由などないが、向うから攻めてくるから仕方なしで戦っている。我らからすれば人間など大したことないが、いかんせん数が多くてな、それに向こうにいる勇者は侮れん。わたしなら一対一で負けることはないが勇者パーティー同士で結託されたら敵わない。ソフィーの母も最近勇者に殺された。我々が負けたらソフィーも死ぬことになる」
なにそれ、こっちの人類悪そのものだな!ソフィーちゃん殺そうとするとか!しかもお母さんも殺されて‥‥あれ?ソフィーちゃんちょっと泣いてんじゃん。
マジ勇者カスじゃね?殺されても文句ないよね?
「分かった俺が勇者パーティー全てを殺せばいいんだな?」
俺がそういうとおお!と周りの魔族から感嘆の声がきこえた
「いけませんアキラさん!勇者はとても強くてとてもじゃありませんが一人ではアキラさんがしんでしまいます!」
「ソフィーちゃん、俺は死ぬのは恐い」
「なら!」
「しかし、ソフィーちゃんが怯えて暮らすのを見てなにも出来ないのはもっと恐い」
「‥‥‥」
「それに比べれば勇者と戦い死ぬ方がずっとマシさ‥‥ソフィーちゃん俺は強い男になって君に認めて貰うために戦ってくる。」
俺はソフィーちゃんをぐっと見つめる
これだけは言っておかねばならない
「だけど恩を売って無理矢理付き合うのはフェアじゃない、俺はソフィーちゃんと相思相愛になりたい、だからもし好きな男ができたらそいつの元に迷わずいけばいい!だがきっと!俺はソフィーちゃんに認められる男になる!!」
ソフィーちゃんは顔赤らめて俺の近くまで歩き寄り両手で俺の右手を包みこんで小さくハイと言った
「魔王さん!いえ、お父さん!」
「誰がお父さんだぁ!ボケェ!」
「父上!」
「そういう意味じゃねぇ!」
「パパ!」
「‥‥‥もういいわ、気持ち悪いグランドと呼べ」
「グランドさん大切なことを聞いていません、勇者パーティーはいくつあるのか、そしてソフィーちゃんと結婚するために魔王になるにはどうすればいいのか」
「‥‥勇者パーティーは全部で3つだ。これから向う90年は増えることはない。勇者召喚には召喚石というものを使うが一度使うと100年つかえなくなる。そしてこの世界に召喚石が4つ、3つは人族が使い、一つは我らが奪い‥‥その‥‥爪切りを召喚するのに使った‥‥」
「なるほど、シンジを召喚するとは見る目がおありですね。見直しました。それで魔王の条件は?」
「‥‥‥‥‥え、えっとだな魔王の条件は魔王に認められて王座を譲ってもらうか、魔王を倒して奪うかだな。ただし貴様が勇者パーティー全てを倒したら譲ってやろう」
よぼよぼジジイのジーヤが驚いて魔王に聞き直す
「よ、よろしいのですか?人間が魔王になるなど!」
「構わん!わたしでも一人で勇者を倒すのは不可能だからな、勇者全滅と引き換えに魔王の座なら安いものだ、いくらでもくれてやる」
「わかりました必ずや勇者を倒してみせましょう、それで質問なんですが俺の強さってどの程度のものなんでしょうか?」
グランドは一度思案顔してステータス鑑定と唱えた
名前 アキラ
種族 ハイヒューマン
称号 シンジの相棒
スキル シンジ操作
シンジを自由自在に扱える
特異転位の加護
自らの意思で転位したものだけに与えられる加護、強制転位できた者より強力な力を得る
「うむ、お前は修業さえすれば勇者をも打倒する力を秘めているかもしれんな」
「本当ですかお父様!?‥‥あ、いやアキラ様が心配だからつい」
ソフィーちゃんが俺を心配してくれているぞぉ!
しかし、俺はそんな強いんだな。きっとこれもシンジのお陰だ!
死ぬまで俺の相棒だぜ!シンジ!お前こそ最高の勇者だ!
では、こうなったらまずは修業だな!
よしがんばるぞ!
「では、明日からグランドさん修業をおねがいできますか?」
「もちろんだ。死ぬ気でついてこいよ?」
「アキラ様頑張って下さい!」
やってやる!やってやるぜぇ!魔王になってソフィーちゃんをお嫁にもらうぜ!これからも頼むぜ相棒
「グハァァ!ま、魔力をゴッソリもってかれたぞ!!」
「魔王様ぁ!大丈夫ですかぁー!!」
小さな角が二本生えたよぼよぼのジジイが魔王にかけよる
「ジーヤよ、この爪切りは危険だ。おそらく聖具の一種だろう魔力を2割程もってかれたぞ」
「なんと!このようなものが聖具と!」
すると、シンジが勝手に宙に浮き俺の方に飛んできて俺の手足の鎖を断ち切り懐に飛び込んできた
「シンジ!寂しかったぞ!もう絶対離さないからな!それよりこんな鎖を切って刃ころびしてないか?大丈夫か?」
俺はすぐさま刃を点検するがなんの傷もなくシンジは一人で宙に浮かび俺に頬ずりしてくる
かわいいやつめっ!
「ジーヤよ、意思を持つ聖具をみたことあるか?」
「いえありませぬわ恐らくだれも」
俺はシンジを懐にしまいソフィーちゃんをみつめる
ソフィーちゃんは驚いた顔で俺を見つめていた
まったく照れるじゃないか
「ソフィーちゃん!シンジが帰ってきたのもあなたのおかげですありがとうございます」
「い、いえ当然のことをしたまでです」
「いえ、正しいことは誰にでも出来ることではありません」
「そういってくださるなら私も嬉しいですわ」
なんて謙虚でいい子なんだ、俺はある決心をした
人生でこれほど激しい感情ははじめてだ
「ソフィーちゃんもしよろしければ僕と結婚を前提にお付き合いしてください!」
「「「「え」」」」
この場にいる全員がハモって声をあげた
「えっと‥まだアキラさんのことをよくしらないので友達からでよろしいでしょうか?」
「はい!よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いしますフフフ」
俺とソフィーちゃんは目を合わせ思わず笑ってしまった
しかし、ここでまた邪魔な魔王が声をあげる!
「い、いかんぞ!ソフィーはわたしの子だぁ!絶対認めんぞ!」
「子供の人生に無理矢理干渉しようとはわがままな父親ですね」
「馬鹿いうな!いいか、魔王の娘は代々次の魔王と婚姻を結ぶと決まっている!そして魔王になれるのは魔族だけだ!貴様は人間だろう!?」
「そんなの僕には関係ありませんよ、それに僕とソフィーちゃんが相思相愛になればこんな城でて二人で暮らせばいいしー」
「こやつめ、減らず口をつらつらとのべやがって!いいだろう!貴様にチャンスをやろう、そしたら貴様を魔族として認めてやろう」
「だからそんなこと別にしなくてもソフィーちゃんと相思相愛なら」
「ソフィーはこの城を気に入っている友達も大勢いるし、なにより母の墓もこの城の近くだからな、遠くで永住はしたくないはずだ」
俺はソフィーちゃんを見るとこちらに頷いてみせた
仕方ない俺はソフィーちゃんのためならなんだってやっちゃうぞ
「その条件とは?」
「人間界にいる勇者パーティーを全て仕留めることだ」
全ての勇者パーティーを仕留める‥つまり殺人じゃないか
「なぜそんなことするんですか?」
「我々魔族は長年人族と争っている、正直こちらとしては戦う理由などないが、向うから攻めてくるから仕方なしで戦っている。我らからすれば人間など大したことないが、いかんせん数が多くてな、それに向こうにいる勇者は侮れん。わたしなら一対一で負けることはないが勇者パーティー同士で結託されたら敵わない。ソフィーの母も最近勇者に殺された。我々が負けたらソフィーも死ぬことになる」
なにそれ、こっちの人類悪そのものだな!ソフィーちゃん殺そうとするとか!しかもお母さんも殺されて‥‥あれ?ソフィーちゃんちょっと泣いてんじゃん。
マジ勇者カスじゃね?殺されても文句ないよね?
「分かった俺が勇者パーティー全てを殺せばいいんだな?」
俺がそういうとおお!と周りの魔族から感嘆の声がきこえた
「いけませんアキラさん!勇者はとても強くてとてもじゃありませんが一人ではアキラさんがしんでしまいます!」
「ソフィーちゃん、俺は死ぬのは恐い」
「なら!」
「しかし、ソフィーちゃんが怯えて暮らすのを見てなにも出来ないのはもっと恐い」
「‥‥‥」
「それに比べれば勇者と戦い死ぬ方がずっとマシさ‥‥ソフィーちゃん俺は強い男になって君に認めて貰うために戦ってくる。」
俺はソフィーちゃんをぐっと見つめる
これだけは言っておかねばならない
「だけど恩を売って無理矢理付き合うのはフェアじゃない、俺はソフィーちゃんと相思相愛になりたい、だからもし好きな男ができたらそいつの元に迷わずいけばいい!だがきっと!俺はソフィーちゃんに認められる男になる!!」
ソフィーちゃんは顔赤らめて俺の近くまで歩き寄り両手で俺の右手を包みこんで小さくハイと言った
「魔王さん!いえ、お父さん!」
「誰がお父さんだぁ!ボケェ!」
「父上!」
「そういう意味じゃねぇ!」
「パパ!」
「‥‥‥もういいわ、気持ち悪いグランドと呼べ」
「グランドさん大切なことを聞いていません、勇者パーティーはいくつあるのか、そしてソフィーちゃんと結婚するために魔王になるにはどうすればいいのか」
「‥‥勇者パーティーは全部で3つだ。これから向う90年は増えることはない。勇者召喚には召喚石というものを使うが一度使うと100年つかえなくなる。そしてこの世界に召喚石が4つ、3つは人族が使い、一つは我らが奪い‥‥その‥‥爪切りを召喚するのに使った‥‥」
「なるほど、シンジを召喚するとは見る目がおありですね。見直しました。それで魔王の条件は?」
「‥‥‥‥‥え、えっとだな魔王の条件は魔王に認められて王座を譲ってもらうか、魔王を倒して奪うかだな。ただし貴様が勇者パーティー全てを倒したら譲ってやろう」
よぼよぼジジイのジーヤが驚いて魔王に聞き直す
「よ、よろしいのですか?人間が魔王になるなど!」
「構わん!わたしでも一人で勇者を倒すのは不可能だからな、勇者全滅と引き換えに魔王の座なら安いものだ、いくらでもくれてやる」
「わかりました必ずや勇者を倒してみせましょう、それで質問なんですが俺の強さってどの程度のものなんでしょうか?」
グランドは一度思案顔してステータス鑑定と唱えた
名前 アキラ
種族 ハイヒューマン
称号 シンジの相棒
スキル シンジ操作
シンジを自由自在に扱える
特異転位の加護
自らの意思で転位したものだけに与えられる加護、強制転位できた者より強力な力を得る
「うむ、お前は修業さえすれば勇者をも打倒する力を秘めているかもしれんな」
「本当ですかお父様!?‥‥あ、いやアキラ様が心配だからつい」
ソフィーちゃんが俺を心配してくれているぞぉ!
しかし、俺はそんな強いんだな。きっとこれもシンジのお陰だ!
死ぬまで俺の相棒だぜ!シンジ!お前こそ最高の勇者だ!
では、こうなったらまずは修業だな!
よしがんばるぞ!
「では、明日からグランドさん修業をおねがいできますか?」
「もちろんだ。死ぬ気でついてこいよ?」
「アキラ様頑張って下さい!」
やってやる!やってやるぜぇ!魔王になってソフィーちゃんをお嫁にもらうぜ!これからも頼むぜ相棒
応援ありがとうございます!
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