7 / 35
7 やさしいひと
特別寮の食堂は広々としていて、落ち着いた雰囲気の場所だった。早朝から夜遅くまで利用が可能で、いくつかのメニューから好きな料理を選べる仕組みになっていた。朝、昼、夜でそれぞれメニューも切り替わるらしい。味については言わずもがなだった。
おかわりも自由にできると言われたが、今日は入団式に出て説明を受けたくらいで、なんの訓練もしていない上に側仕えとしてもまったく役に立っていない。正直もっと食べられそうだったが、自重しておいた。
なにより、落ち着いて食べられるような状況ではなかった。新しい側仕えがめずらしいらしく、食堂にやってくる隊長たちはだれもかれもがリュカに注目してくる。見ているだけでなくサイファートとリュカに話しかけてくるので、ふたりともなかなか食事が進まないのだ。何人か、隊長の側仕えをしている騎士見習いとあいさつができたのはよかったが。
ほかの隊長たちの話によると、騎士になってからの数年間で、サイファートが見習いを側仕えにしたことは一度もなかったらしい。どういう風の吹き回しだ、と隊長たちから何度も同じ質問をされるたび、サイファートは面倒だという態度を少しも隠そうとはしなかったが、先輩騎士が相手だからか強くは出られないようだった。
「べつに、大した理由なんてありませんよ。とある方に側仕えを自慢されて興味を持っただけです」
サイファートは決まって同じ答えを口にしていたが、それが本当の理由ではないことをリュカは知っている。
騒がしい食事を終えて部屋に戻ると、サイファートが飲み物をもらいに行くと言い出したので、代わりに調理場へ行くとリュカが申し出た。数時間前は側仕えの仕事はしなくていいと言っていたのに、食堂でよほど疲れたのかあっさりと許可してくれた。
ところが、リュカが部屋に戻るとサイファートは浴槽に湯を張り、入浴の準備をはじめていた。本来ならば、それも側仕えの仕事だ。
「あ……すみません、俺の仕事なのに」
「気にするな。おまえに側仕えの仕事はさせない……つもりだったんだが、トルイユに説教されたからな」
苦笑を浮かべて浴室から出てきたサイファートが、トレイを運ぶリュカに視線を送る。
服を濡らさないようにするためか、サイファートは制服の上着を脱いでいた。なんの飾り気もない支給品の白いシャツなのに、サイファートが着ていると姿のよさが際立って、有名店で仕立てた高級なシャツのように見えてくる。
「ニコラから、ですか?」
「おまえに気を遣ってやれと言っていただろう」
それは喫茶室での会話だった。
「あれはハルネス隊長に言ったのだと思っていました」
「当然、ハルネス隊長にも言ったんだろうが、オレに対する小言でもあったんだよ。その証拠に、しっかり睨まれたからな」
「……そうだったんですね」
口元が緩んでしまう。本当にニコラは頼りになる先輩だ。
「まったく、いい度胸をしている。あの癖の強いハルネス隊長の側仕えも務まるわけだ」
騎士団は上下関係のはっきりした組織だ。見習いが隊長騎士に忠告するなんて、ふつうはありえない。だが、サイファートはあきれながらも感心しているようで、気を悪くした様子はなかった。
調理場に向かう前、サイファートになにが飲みたいのかと尋ねると、紅茶だと返事があった。茶葉は好きなものを選んでいいとのことだったので、調理場の受付でサイファートが普段好んで飲んでいる茶葉を教えてもらった。いっしょに飲めと言われていたので、カップはふたつ持ってきている。
「ずいぶんと手馴れているな」
サイファートはなにげなく言ったのかもしれないが、リュカは動揺して持ち上げたポットをあやうく落としてしまうところだった。
「……家でも、自分で淹れていたので」
「そうか。貴族は使用人に淹れてもらうことに慣れているから、側仕えになっても紅茶の淹れ方を知らないやつが多いらしいが、おまえには教える必要がなさそうだ」
リュカが貴族であることを、知っている口ぶりだった。騎士は入団前に身辺を調査される。直属の上司であるサイファートがリュカの素性を知っているのは当然だ。そう思うのに、ぎくりとしてしまったのはリュカに後ろめたいことがあるからだ。
リュカはキルシュバウム男爵家の次男であり、表向きでは療養で幼いころから家に引きこもっていたことになっている。だが、事実は大きく異なっていた。
だれにも知られたくない事実を、もしかしてサイファートは知っているのではないか。そう思うとどうしようもなく不安になった。
リュカに紅茶を飲む習慣はない。紅茶を淹れられるのは、家ではなくべつの場所で仕事をしていて、給仕に慣れていたからだ。
その仕事のことを、サイファートには言えなかった。サイファートだけではなく、だれにも言えない。とてもじゃないが、ひとには言えない仕事だった。
リュカの動揺に気づかないまま、サイファートがテーブルを挟んだリュカの向かいまで移動してきて、腰を下ろす。
紅茶を注いだカップをテーブルに置くと「おまえも座れ」と言われたので、リュカも手近な椅子に腰かけた。
紅茶を一口飲んだサイファートがじっとこちらを見据えてくる。まさか本当になにか知っているのかと動揺してしまった。沈黙がやたらと長く感じられる。
「前言を撤回して悪いが、おまえに側仕えの仕事を任せようと思う。ほかのやつらには一通りの仕事をしているように見せておけ」
サイファートの話は、予想とまったく違っていた。
リュカが側仕えの仕事をなにもしていないと知られれば、周りによく思われないと考えたのだろう。ましてや、この特別寮は一般寮に比べてなにもかもが豪勢なのだから、妬まれる可能性もある。
「見せる? あの、ふつうに側仕えの仕事をしてはだめなんでしょうか?」
そう尋ねると、サイファートはものめずらしい生き物でも見るような顔でこちらを見てきた。
「……おまえは変わっているな。仕事を増やしたいとは」
「俺としては、そのほうが助かります」
「助かる?」
「こんな豪勢な寮で生活させてもらえるのに、なにもしないのは落ち着かないので」
寮で暮らしていれば、食事や洗濯代なども含めて一切お金がかからない。それなのに、見習い期間中も給金は支払われるのだ。騎士に叙任されたあとよりもかなり金額が下がるとはいえ、金をもらえることには変わりない。
「なるほど、その発想はなかったな」
ふっと、サイファートが笑みを浮かべる。
「おまえが側仕えの仕事をしたいなら任せるが……まあ、適当にやれよ」
「はい。ありがとうございます」
リュカの返事に頷き、サイファートが紅茶を飲み干す。少々粗野な話し方に反して、カップを口元に運ぶしぐさはひどく上品だった。
ニコラはサイファートのことを部下には厳しく、近寄りがたい印象だと言っていたが、リュカにはやさしいひとに思える。
「風呂に入ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ。俺も一階の大浴場に行ってきます」
「いや、待て」
ふたり分のカップをトレイに載せ、リュカが廊下へ続くドアに向かおうとしたところで、アレックスに呼び止められた。
「どうしてこの部屋の風呂を使わない?」
「俺が使っていいんですか?」
「風呂だけじゃない。ここはおまえの部屋でもあるんだ。好きに使え」
「……ありがとうございます。では、後ほど部屋の風呂を使わせていただきます」
ここはサイファートの部屋であり、リュカはおまけだ。そう思ったのが顔に出ていたのか、サイファートが不機嫌そうな顔になる。
「納得していない顔だな。そんなに一階の風呂がよかったのか?」
「いえ、大きな風呂にも興味はありますけど、それほどでは。……大浴場は側仕えが使ってはいけないものだったのですか?」
リュカの問いかけに、サイファートは渋面を浮かべた。なにかを言いかけて躊躇うように唇を引き結んでから、もう一度口を開く。
「おまえは、あぶなっかしいな……」
「え?」
「いや、なんでもない。特別寮の施設は側仕えも自由に使える。だが、おまえは大浴場を使うな、絶対に。わかったか?」
「はい、わかりました」
リュカはまだ特別寮の細かな規則を把握していない。サイファートが止めた理由はわからないが、暗黙の了解のようなものもあるのだろう。単に、この部屋の風呂を使っていいと思っていなかっただけなので、大浴場に入れなくても問題はなかった。
サイファートと入れ替わりで部屋の浴室を使わせてもらったが、浴室はずいぶん広くてきれいだった。猫足のついた浴槽は脚を伸ばしてもまだまだ余裕があるほどに大きく、床や壁のタイルだけでなく蛇口のハンドルもぴかぴかに磨かれている。
いつもなら風呂に入ると身体の疲れが取れてゆったりとした気持ちになれるのに、豪華な風呂はなんだか落ち着かなかった。
「ニコラはああ言ってたけど、想像できないな……」
サイファートが寝室での奉仕を求めてくるかもしれないとニコラは思っていたようだが、リュカにはまるで想像がつかなかった。あのうつくしい水色の瞳が自分に欲望を向けるなんて、まったく想像ができない。
ハルネスはサイファートのことを「娼館通い」と言っていた。つまりは、騎士団の外で発散しているということだ。
隊長職の騎士は、勤務時間外の外出が許されている。騎士団の隊長ともなれば高給取りのはずで、ましてやサイファートは公爵家の人間だ。いくら娼館で散財したとしても、金には困らないだろう。なにより、あの容姿なら娼館などに行かなくても相手に困らないはずだ。そんな男が、肉づきの悪い子どものような見た目の同性にわざわざ手を出そうとするだろうか。
サイファートのひととなりについて、リュカはまだなにもわかっていない。この数時間いっしょに過ごして、彼の表情を見て、ことばを交わしただけでは、まだなにもわからない。
それでも、なんとなく思う。サイファートが求めてくることはないだろう、と。
おかわりも自由にできると言われたが、今日は入団式に出て説明を受けたくらいで、なんの訓練もしていない上に側仕えとしてもまったく役に立っていない。正直もっと食べられそうだったが、自重しておいた。
なにより、落ち着いて食べられるような状況ではなかった。新しい側仕えがめずらしいらしく、食堂にやってくる隊長たちはだれもかれもがリュカに注目してくる。見ているだけでなくサイファートとリュカに話しかけてくるので、ふたりともなかなか食事が進まないのだ。何人か、隊長の側仕えをしている騎士見習いとあいさつができたのはよかったが。
ほかの隊長たちの話によると、騎士になってからの数年間で、サイファートが見習いを側仕えにしたことは一度もなかったらしい。どういう風の吹き回しだ、と隊長たちから何度も同じ質問をされるたび、サイファートは面倒だという態度を少しも隠そうとはしなかったが、先輩騎士が相手だからか強くは出られないようだった。
「べつに、大した理由なんてありませんよ。とある方に側仕えを自慢されて興味を持っただけです」
サイファートは決まって同じ答えを口にしていたが、それが本当の理由ではないことをリュカは知っている。
騒がしい食事を終えて部屋に戻ると、サイファートが飲み物をもらいに行くと言い出したので、代わりに調理場へ行くとリュカが申し出た。数時間前は側仕えの仕事はしなくていいと言っていたのに、食堂でよほど疲れたのかあっさりと許可してくれた。
ところが、リュカが部屋に戻るとサイファートは浴槽に湯を張り、入浴の準備をはじめていた。本来ならば、それも側仕えの仕事だ。
「あ……すみません、俺の仕事なのに」
「気にするな。おまえに側仕えの仕事はさせない……つもりだったんだが、トルイユに説教されたからな」
苦笑を浮かべて浴室から出てきたサイファートが、トレイを運ぶリュカに視線を送る。
服を濡らさないようにするためか、サイファートは制服の上着を脱いでいた。なんの飾り気もない支給品の白いシャツなのに、サイファートが着ていると姿のよさが際立って、有名店で仕立てた高級なシャツのように見えてくる。
「ニコラから、ですか?」
「おまえに気を遣ってやれと言っていただろう」
それは喫茶室での会話だった。
「あれはハルネス隊長に言ったのだと思っていました」
「当然、ハルネス隊長にも言ったんだろうが、オレに対する小言でもあったんだよ。その証拠に、しっかり睨まれたからな」
「……そうだったんですね」
口元が緩んでしまう。本当にニコラは頼りになる先輩だ。
「まったく、いい度胸をしている。あの癖の強いハルネス隊長の側仕えも務まるわけだ」
騎士団は上下関係のはっきりした組織だ。見習いが隊長騎士に忠告するなんて、ふつうはありえない。だが、サイファートはあきれながらも感心しているようで、気を悪くした様子はなかった。
調理場に向かう前、サイファートになにが飲みたいのかと尋ねると、紅茶だと返事があった。茶葉は好きなものを選んでいいとのことだったので、調理場の受付でサイファートが普段好んで飲んでいる茶葉を教えてもらった。いっしょに飲めと言われていたので、カップはふたつ持ってきている。
「ずいぶんと手馴れているな」
サイファートはなにげなく言ったのかもしれないが、リュカは動揺して持ち上げたポットをあやうく落としてしまうところだった。
「……家でも、自分で淹れていたので」
「そうか。貴族は使用人に淹れてもらうことに慣れているから、側仕えになっても紅茶の淹れ方を知らないやつが多いらしいが、おまえには教える必要がなさそうだ」
リュカが貴族であることを、知っている口ぶりだった。騎士は入団前に身辺を調査される。直属の上司であるサイファートがリュカの素性を知っているのは当然だ。そう思うのに、ぎくりとしてしまったのはリュカに後ろめたいことがあるからだ。
リュカはキルシュバウム男爵家の次男であり、表向きでは療養で幼いころから家に引きこもっていたことになっている。だが、事実は大きく異なっていた。
だれにも知られたくない事実を、もしかしてサイファートは知っているのではないか。そう思うとどうしようもなく不安になった。
リュカに紅茶を飲む習慣はない。紅茶を淹れられるのは、家ではなくべつの場所で仕事をしていて、給仕に慣れていたからだ。
その仕事のことを、サイファートには言えなかった。サイファートだけではなく、だれにも言えない。とてもじゃないが、ひとには言えない仕事だった。
リュカの動揺に気づかないまま、サイファートがテーブルを挟んだリュカの向かいまで移動してきて、腰を下ろす。
紅茶を注いだカップをテーブルに置くと「おまえも座れ」と言われたので、リュカも手近な椅子に腰かけた。
紅茶を一口飲んだサイファートがじっとこちらを見据えてくる。まさか本当になにか知っているのかと動揺してしまった。沈黙がやたらと長く感じられる。
「前言を撤回して悪いが、おまえに側仕えの仕事を任せようと思う。ほかのやつらには一通りの仕事をしているように見せておけ」
サイファートの話は、予想とまったく違っていた。
リュカが側仕えの仕事をなにもしていないと知られれば、周りによく思われないと考えたのだろう。ましてや、この特別寮は一般寮に比べてなにもかもが豪勢なのだから、妬まれる可能性もある。
「見せる? あの、ふつうに側仕えの仕事をしてはだめなんでしょうか?」
そう尋ねると、サイファートはものめずらしい生き物でも見るような顔でこちらを見てきた。
「……おまえは変わっているな。仕事を増やしたいとは」
「俺としては、そのほうが助かります」
「助かる?」
「こんな豪勢な寮で生活させてもらえるのに、なにもしないのは落ち着かないので」
寮で暮らしていれば、食事や洗濯代なども含めて一切お金がかからない。それなのに、見習い期間中も給金は支払われるのだ。騎士に叙任されたあとよりもかなり金額が下がるとはいえ、金をもらえることには変わりない。
「なるほど、その発想はなかったな」
ふっと、サイファートが笑みを浮かべる。
「おまえが側仕えの仕事をしたいなら任せるが……まあ、適当にやれよ」
「はい。ありがとうございます」
リュカの返事に頷き、サイファートが紅茶を飲み干す。少々粗野な話し方に反して、カップを口元に運ぶしぐさはひどく上品だった。
ニコラはサイファートのことを部下には厳しく、近寄りがたい印象だと言っていたが、リュカにはやさしいひとに思える。
「風呂に入ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ。俺も一階の大浴場に行ってきます」
「いや、待て」
ふたり分のカップをトレイに載せ、リュカが廊下へ続くドアに向かおうとしたところで、アレックスに呼び止められた。
「どうしてこの部屋の風呂を使わない?」
「俺が使っていいんですか?」
「風呂だけじゃない。ここはおまえの部屋でもあるんだ。好きに使え」
「……ありがとうございます。では、後ほど部屋の風呂を使わせていただきます」
ここはサイファートの部屋であり、リュカはおまけだ。そう思ったのが顔に出ていたのか、サイファートが不機嫌そうな顔になる。
「納得していない顔だな。そんなに一階の風呂がよかったのか?」
「いえ、大きな風呂にも興味はありますけど、それほどでは。……大浴場は側仕えが使ってはいけないものだったのですか?」
リュカの問いかけに、サイファートは渋面を浮かべた。なにかを言いかけて躊躇うように唇を引き結んでから、もう一度口を開く。
「おまえは、あぶなっかしいな……」
「え?」
「いや、なんでもない。特別寮の施設は側仕えも自由に使える。だが、おまえは大浴場を使うな、絶対に。わかったか?」
「はい、わかりました」
リュカはまだ特別寮の細かな規則を把握していない。サイファートが止めた理由はわからないが、暗黙の了解のようなものもあるのだろう。単に、この部屋の風呂を使っていいと思っていなかっただけなので、大浴場に入れなくても問題はなかった。
サイファートと入れ替わりで部屋の浴室を使わせてもらったが、浴室はずいぶん広くてきれいだった。猫足のついた浴槽は脚を伸ばしてもまだまだ余裕があるほどに大きく、床や壁のタイルだけでなく蛇口のハンドルもぴかぴかに磨かれている。
いつもなら風呂に入ると身体の疲れが取れてゆったりとした気持ちになれるのに、豪華な風呂はなんだか落ち着かなかった。
「ニコラはああ言ってたけど、想像できないな……」
サイファートが寝室での奉仕を求めてくるかもしれないとニコラは思っていたようだが、リュカにはまるで想像がつかなかった。あのうつくしい水色の瞳が自分に欲望を向けるなんて、まったく想像ができない。
ハルネスはサイファートのことを「娼館通い」と言っていた。つまりは、騎士団の外で発散しているということだ。
隊長職の騎士は、勤務時間外の外出が許されている。騎士団の隊長ともなれば高給取りのはずで、ましてやサイファートは公爵家の人間だ。いくら娼館で散財したとしても、金には困らないだろう。なにより、あの容姿なら娼館などに行かなくても相手に困らないはずだ。そんな男が、肉づきの悪い子どものような見た目の同性にわざわざ手を出そうとするだろうか。
サイファートのひととなりについて、リュカはまだなにもわかっていない。この数時間いっしょに過ごして、彼の表情を見て、ことばを交わしただけでは、まだなにもわからない。
それでも、なんとなく思う。サイファートが求めてくることはないだろう、と。
あなたにおすすめの小説
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟第10回BL小説大賞(2022年)奨励賞。2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました!
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
完結しました!ありがとうございました。
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
楽矢
BL
【完結/番外編準備中】
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
----------
追記:読んでくださった皆さま、本当にどうもありがとうございました!!
完結しましたが回収しきれていないエピソードが私の中でいくつかあるので笑、後日番外編をアップしたいなと現在準備中です。
詳しい更新日まだ未定ですが、もしよろしかったらゼヒまた覗いてやってくださいねー!
【完結】転生した悪役令息は、お望み通り近付きません
カシナシ
BL
「お前など、愛す価値もない」
ディディア・ファントム侯爵令息が階段から落ちる時見たのは、婚約者が従兄弟を抱きしめている姿。
(これって、ディディアーーBLゲームの悪役令息じゃないか!)
妹の笑顔を見るためにやりこんでいたBLゲーム。引くほどレベルを上げた主人公のスキルが、なぜかディディアに転生してそのまま引き継いでいる。
スキルなしとして家族に『失敗作』と蔑まれていたのは、そのスキルのレベルが高すぎたかららしい。
スキルと自分を取り戻したディディアは、婚約者を追いかけまわすのを辞め、自立に向けて淡々と準備をする。
もちろん元婚約者と従兄弟には近付かないので、絡んでこないでいただけます?
十万文字程度。
3/7 完結しました!
※主人公:マイペース美人受け
※女性向けHOTランキング1位、ありがとうございました。完結までの12日間に渡り、ほとんど2〜5位と食い込めた作品となりました!あああありがとうございます……!。゚(゚´Д`゚)゚。
たくさんの閲覧、イイね、エール、感想は、作者の血肉になります……!(o´ω`o)ありがとうございます!(●′ω`人′ω`●)