推し活のある世界にて…

mitokami

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 砦に戻って分かった事は一つだけ…、金髪碧眼のイケメン兄さんはの正体は、平民上がりの男爵令嬢と浮気して婚約者を捨てる筈が、逆に王族失格と判断されて婚約者にも王家にも捨てられた元王子様だったらしい……。

 あぁ~、そっかぁ~、そう言えば、そう言う世界設定作って失敗してたのが居たな。まだ、残ってたんだ。そう言う設定で生きてる人
然も、ざまあ系で、更にが、そう言う人達の流刑の地だったのかよ!笑えねぇ~し、使えねぇ~のばっかがに送り込まれて来るのかよ。

 いや、でも、その手の攻略対象と言えば、家柄の良い高スペック男子の筈。
若しかしたら…、一緒に追放されて来た青い髪の長髪眼鏡…宰相の息子さんとやらは…、賢くて頭が回るタイプ…、では無いな…、近付けないって言ってんの聴いてた?「弓矢で倒せないなら、槍で突き殺せば良い」って馬鹿なの?投げれるヤツいないけど、まだ、銛を投げてみるって言ってくれた方がまだマシな案だったよ、ホント…、コイツ…安易な作戦立てて策に溺れる残念なタイプっぽいな…、あ、それなら黒髪の短髪!騎士団長の息子の方は如何だ?いや、コレも駄目か…、脳筋系御花畑人種だ!砦の使えない方の兵士達と筋肉の美しさを称え合って筋肉談義の華を咲き誇らせてやがる…、使えない見せる為だけの筋肉に用は無いぞ…、緑色した髪の財務官僚の息子も…駄目っぽいなぁ~…、仕留める手段が無いって話をしているのに、皮算用してやがる……。っつか、コイツ等って揃うと見目がカラフルやなぁ、きっと、ヒロインは赤系、多分、ピンクな髪色してそうだぞ。は…、置いておいて……。

 本拠地ここ戻っても、元王子は勿論、その従者も使えない事が発覚しただけだった。
[いや、待てよ?脳筋を高い木に昇らせて槍を投げたら如何だ?]とも考えたが、脳筋は木に登る事が出来なかった。そう言えば、見せる筋肉は無駄に重いのだ。同じ重い筋肉でも、木には登れないが鍛冶屋のジイチャンの筋肉の方が、まだ使える気がするよ。ホント、如何しよう?

「…例の失敗したオイルを腸に詰めて、他の臓物と一緒に焼いて置いておけば…、熊さん、食べてくれはるかなぁ?」
「そじゃの…、得物の肉は食えなくは成るが…それしかないのぉ~……」
「ん?ちょっと待て!オマエ達は魔物を食べる積りだったのか?」と私と鍛冶屋のジイチャンのちょっとした会話に元王子が入って来て「魔物を食べるなど、正気の沙汰では無いぞ!」と言う。私と鍛冶屋のジイチャンは大きな溜息を吐くしか無かった。

「死んだ魔物を放置したら、ゾンビ成るやん?解体しいて皮や錬金素材を採取しいても、残った質量に寄っては、まだ、ゾンビ化の可能性高いし、焼き捨てる為の薪の準備の時間と予算考えたら、分かるやろ?食べられる物なら、食べる事も視野に入れるべきやと考えるべきとちゃうか?もったいない事しいたら、もったいないオバケに丸飲みされんで?」
「いやいや(モッタイナイオバケとは何者だ?)、そもそも、魔物の肉だぞ?」
「魔物の肉とは言え、食べられる肉は肉じゃぞい?上位種の肉などは珍味として高額で流通しておろう?」
「ゲテモノ食いを当たり前の様に扱うんじゃない!」
「いや、そもそも、砦の兵士ならアンタ等も普段から食べてる筈と違う?魔物化してない動物って、この地位に少ないから、肉料理は全部、魔物肉やよ?」
「……」
元王子は知らなかったらしい。3人の従者も知らなかったらしい。無知な輩はこれだから困る。
彼等は口元を押さえ、少し青ざめを顔を見合わせていた。「嘘だろ?」と信じられない事を耳にした御様子で、時に、目に涙を滲ませもしていた。私的に同情心は起きない。

 そう、彼等に対して、同情心が芽生えないのだ。は使えるかもしれない。
熊退治とは関係無いが、こいつ等なら、気兼ねなくに使えるのではなかろうか?これぞ、マンネリ化していた推される為の活動の進展への道かもしれない。

 そうだ!今迄、にする相手に対して、申し訳無い気持ちに成るが為に封印していた事があるのだ。こんな風に、見目の良い輩が仲良くしているのを見ていると、彼等を生贄に[BのLな本]を腐教ふきょうしても良いのではないか?と言う気持ちに成って来た。
そうしよう。後の未来に黒歴史と成るかもしれないが、やってしまおう。ここまで来たら推されるが為に[BのLな本]の教祖様プロデューサーとして世界に君臨して進ぜようではないか!

 幸い、ナマモノなネタは男所帯である砦の寮内、及び、兵士達の遠征先の野営地にて、夜陰に紛れて存在している。最初に見掛けた時にはビックリしたが、私の前世は腐女子だったらしく往々にして、その存在を受け入れる事が出来た。(←これは個人的な意見です、腐女子でなくても理解力のある人は受け入れる事が可能なので勘違いしないよう願います)

 そう言えば、あの時「こんな場所で…」「誰かに見られたら…」と罪悪感を感じ乍ら、「嫌では無いです…けど…でも……」と戸惑い乍ら、「駄目だってば…」と受け入れ乍ら、「そんなにじっくり見ないで…」と恥じらいながら喜んでいる姿には、尊きモノを感じて[この世界にも衆道しゅどう、男色の契り文化があるとは思わんかったよ]と感動して涙を流し、神に感謝し乍ら「ありがたや、ありがたや」とかって言っちゃってたね。

「さてと、誰を受けにしようかな?」
「ウケとは?」
「え?あぁ~、いえいえ、御気になさらずに(ヤバイ、ヤバイ、声に出てたし)」

 この後、結局、熊の方の打開策が思い浮かばず。村でも砦でも何にも案が出ず。
熊の魔物の攻撃が届かない範囲で毒入りの腸詰と一緒に肉を焼き、焼いた肉に醤油を垂らし掛け、完全に熊の気を引いてから括り罠を吊り上げる為に設置した柱から魔石を外して、ワイヤーが千切れるのに任せて、その場を離れ、熊に毒入りの餌を食べて貰って、熊には死んで貰う事に成った。

 その死、直後の御話。
毒が回らぬ内に食べられそうな部位の救出を!と、砦に残ってた兵士に手伝って貰い、村人総出で熊の解体作業をしていると、側近に止められ乍らも元王子が私に声を掛けて来た。

「先程からずっと良い匂いがするのだが、これは何の匂いだ?」
「…醤油…、あ!バアチャン!!今回、毒使ったから肝臓とかもヤバいって!」
「残念じゃのお」
「ショ~ユ?ショ~ユとは何だ?」
「…発酵大豆調味料…、捨てるのも待って!!今回のは殺虫に使う石鹸作るのに使うから!」
「発光ダイズ?(それは何だ?と質問したら馬鹿にされそうだな…)調味料と言う事は食用か?」
「…(面倒臭いなぁ~、後にしてくれよ)…、夜に村の食堂に行けば、有料でソレ使った料理が食えるよ……」
「そうなのか、情報感謝する」と言う会話をした。

 その結果、忙しい時間帯に元王子が食堂のジイチャンとバアチャンに「ショ~ユと言う調味料を出せ」と迷惑を掛け「この黒いのは毒では無いのか!」と騒いで更に迷惑を掛けたのは言うまでも無いかも知れない。
食堂のジイチャンとバアチャン…ホント…、マジでゴメン!元王子は砦を指揮する団長に雷落されろし!
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