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第八話③
しおりを挟む「プリン・クラッシュ!」
馬鹿みたいに大きなプリンが現れたかと思うと、それがぐしゃりと崩れる。クルトはぐしゃぐしゃになったプリンを頭からもろに被ってしまっていた。
「いいところだったのに……」
忌々しそうにそう呟くと、軽く首を振る。それだけの動作でクルトについていたプリンは消えていた。
「またね」
クルトの声の後に、唇に柔らかいものが触れる。カラメルの甘い味と匂いがして、それがクルトの唇だと気づいた。
人のファーストキスになんてことを。文句を言うつもりが次の瞬間にはもうクルトは消えていた。
後にはいつものように耕平とスドーだけが残されていた。
「耕平」
「何、スドー……っ」
ベッドの上でぼんやりしていると、また唇が重なる。今度はスドーのものだった。スドーの唇も甘い。いつもお菓子の魔法ばかり使うのは、スドーが甘党だからなのかもしれない。
クルトは触れるだけだったが、スドーの方は違う。耕平の唇をぺろりと舐めたかと思うと、隙間から舌を捩じ込んでくる。
「んっ……ふっ♡」
スドーを押し返そうとするがビクともしない。こんな華奢な体のどこにそれだけの力があるのか。でも、そうか、同い年の男なんだから。寝転んだ状態では力が入りにくく、とてもやめさせられそうにない。
「んぅっ♡ふ♡」
スドーの舌は我が物顔で耕平の口内に侵入すると今度は奥に引っ込んでいた耕平の舌に絡みつく。他人の舌なんて気色悪いはずなのにスドーは可愛い顔だからかそんなに嫌じゃない。
唇だけじゃなくて舌も、唾液も、甘い。この魔法少女はお菓子でできているんじゃないか。
最早どちらのものかわからなくなった唾液が耕平の口内にどんどん溜まっていく。寝ているせいで全て流れ込んでくるそれを、溺れそうになりながら飲み込む。
「……はぁ、はぁ」
やっと唇が離れ、息ができる。口の中がお菓子を食べたあとみたいに甘くてクラクラする。
「もう一回」
「へ」
まだ酸素を取り込みきれていないのにまたスドーの顔面が近づいてくる。触れそうなくらい近くで顔を見るけれど、可愛い。これが男で自分と同じもの……いや、もしかすると自分より少しだけ立派かもしれないものがついているなんて。何度見て触ってもなかなか信じられない。
自分の知り合いにいただろうか?考えている間にまた唇が重なった。
「んっ♡♡うっ♡ふ……っ♡」
今度は耕平の舌を吸うようにしてスドーの口内に引きずり込まれる。慌てて逃げ出そうとする舌を甘噛みされ、逃げそびれたところをまた絡み取られる。
ちゅっちゅっと音を立てて唾液を啜られる度に下腹部に甘い痺れみたいなものが走った。
長いキスからようやく解放されると、まだ射精出来ていないペニスのことが気になった。とりあえずスドーが退いてくれれば一人でするのに……。
スドーは耕平の上に乗ったままで、そのせいで耕平の腹の辺りにはスドーの勃起したものが当たっていた。
「耕平が俺を呼んだってことは、いいよね?」
「な、何が……?」
にこりと微笑んだスドーは紫の粘液に濡れたアナルを撫でる。
もしかして、助けを求めてはいけない人に助けを求めてしまったのではないだろうか。そう後悔してももちろん遅すぎた。
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