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第14話「ようこそ! 冒険者の酒場へ」
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働いている酒場は、冒険者のお客様が多いお店です。ギルドから裏路地を奥に行った、宿屋や武器屋、道具屋さんなどが並ぶ通りあります。
私は街娘の姿で早い時間に店に入り、エプロンをつけて開店準備を始めます。
終わった頃に女将さんがサンドイッチの賄いご飯を用意してくれました。
開店直後はまだお客様も少なく、私一人で対応いたします。少しずつ客足が増え始める頃には、他の女子バイト二人がやって来ます。
冒険者の酒場【アザレア】は繁盛店の顔を見せ始めました。
「いらっしゃいませーっ!」
安くて美味しいお店なので、週末は一般の客様も来られ特に混むのです。
「おーい。こっち、ビール三つお代わりだ」
「はーい」
「リュー。串焼きにポテトサラダ上がりよ」
「はーい」
冒険者たちが飲むビールをどんどん運び、料理もガンガン運びます。
景気が良いのか冒険者たちは飲みっぷり食べっぷり共に、とても優良なお客様ですね。
私が冒険者中心でやっていた二年前は、それほど稼げてはいませんでした。
「おっ、リュー。混んでるな。三人入れるか?」
昔の顔なじみ冒険者さんたちも、こうやって訪れてくれます。
「すぐ片付けるわ。ちょっと待っててね」
先ほど帰ったお客様のテーブルを、ぱぱっと片付けて、ささっと丁寧にテーブルを拭きます。
「さっ、座って。とりあえずビールでいいかな? 食事は本日のオススメならすぐに作れるわ」
「まかせるよ。そんなことより、また冒険者に復帰してくれって」
「その話はまた後で。あっ、いらっしゃいませー」
この忙しさを、ホールの三人と厨房の二人でどんどんこなしていきます。
二回転目の客が帰り始め、ようやく店内は落ち着いてきました。
この店は女将さんが作るシンプルで安くて早いお料理と、駆け出し冒険者のホールバイト、女の子たちの明るさが人気なのです。
私はポツポツと残るお客様たちにビールの追加を運びます。
「で、さっきの話だけどどうかな?」
「うん」
以前何度かヘルプに入ったことがある冒険者パーティー【自由の疾風】のリーダー、クラウスから再びのお誘いです。
ありがたい話なのですが、私は色々と忙しいので悩んでしまいます。
「支道が入り組んだ、本当に迷宮みたいな階層なんだ」
「新階層ね」
「うちは探索の得意な人がいないのよ。うまく魔獣が見つけられないの」
サブリーダーのヘルガは困ったように言いました。
「稼げるぞ。今日だけで一人頭三千以上になったよ」
「凄いわねえ」
「どうだ?」
「うーん……」
この四人は皆カップリングしているから、ダンジョンの中に潜っても仲良くしちゃって、私は疎外感があるのですよ。喧嘩ばかりしているのも困りますけど。
何より今は色々とやることが多くて、ダンジョンまで遠出ちょっと無理のようですねえ。
「ごめんね。家の周りの小物も自前で討伐しなきゃならないし、いろいろバイトもあるからやっぱりちょっと無理かしら」
それに家庭教師の話もありますし。
「最近全体的に魔獣が増えてるからなあ」
「家の手伝いは、やっぱり優先しなきゃならないわねえ」
皆、家が農家だったり商売をやっていたりで、貧乏暮らしの苦労はよくわかっています。
「せっかく誘ってくれたのに、悪かったわね」
「いや。事情は皆それぞれだからな」
「領地の警備を手伝ってくれている初心者さんがいるのよ。今度二人でダンジョンの浅い階層に行ってみようと思っているの」
私はロヴィーサの顔を思い出しました。ダンジョン戦は勉強になるでしょう。
「気が向いたら新ダンジョンも覗いてみてくれ。なかなか面白い場所だよ」
「うん」
稼げるのは確かに魅力です。
でも、それでは将来の領地経営は身に付きません。
今私は、将来につながる何かをやりたいのです。そしてついでにお金も稼げれば言う事はないんですけどね。
最後のお客様にお帰りになり、私は皿とジョッキを片付けました。
「リュー、もう上がっていいわよ。ご苦労様」
「ありがとうございます。お疲れ様でした。お先です」
早出の私は、少し早めに上がらせてもらっています。
私は次の仕事先に急ぎました。
私は街娘の姿で早い時間に店に入り、エプロンをつけて開店準備を始めます。
終わった頃に女将さんがサンドイッチの賄いご飯を用意してくれました。
開店直後はまだお客様も少なく、私一人で対応いたします。少しずつ客足が増え始める頃には、他の女子バイト二人がやって来ます。
冒険者の酒場【アザレア】は繁盛店の顔を見せ始めました。
「いらっしゃいませーっ!」
安くて美味しいお店なので、週末は一般の客様も来られ特に混むのです。
「おーい。こっち、ビール三つお代わりだ」
「はーい」
「リュー。串焼きにポテトサラダ上がりよ」
「はーい」
冒険者たちが飲むビールをどんどん運び、料理もガンガン運びます。
景気が良いのか冒険者たちは飲みっぷり食べっぷり共に、とても優良なお客様ですね。
私が冒険者中心でやっていた二年前は、それほど稼げてはいませんでした。
「おっ、リュー。混んでるな。三人入れるか?」
昔の顔なじみ冒険者さんたちも、こうやって訪れてくれます。
「すぐ片付けるわ。ちょっと待っててね」
先ほど帰ったお客様のテーブルを、ぱぱっと片付けて、ささっと丁寧にテーブルを拭きます。
「さっ、座って。とりあえずビールでいいかな? 食事は本日のオススメならすぐに作れるわ」
「まかせるよ。そんなことより、また冒険者に復帰してくれって」
「その話はまた後で。あっ、いらっしゃいませー」
この忙しさを、ホールの三人と厨房の二人でどんどんこなしていきます。
二回転目の客が帰り始め、ようやく店内は落ち着いてきました。
この店は女将さんが作るシンプルで安くて早いお料理と、駆け出し冒険者のホールバイト、女の子たちの明るさが人気なのです。
私はポツポツと残るお客様たちにビールの追加を運びます。
「で、さっきの話だけどどうかな?」
「うん」
以前何度かヘルプに入ったことがある冒険者パーティー【自由の疾風】のリーダー、クラウスから再びのお誘いです。
ありがたい話なのですが、私は色々と忙しいので悩んでしまいます。
「支道が入り組んだ、本当に迷宮みたいな階層なんだ」
「新階層ね」
「うちは探索の得意な人がいないのよ。うまく魔獣が見つけられないの」
サブリーダーのヘルガは困ったように言いました。
「稼げるぞ。今日だけで一人頭三千以上になったよ」
「凄いわねえ」
「どうだ?」
「うーん……」
この四人は皆カップリングしているから、ダンジョンの中に潜っても仲良くしちゃって、私は疎外感があるのですよ。喧嘩ばかりしているのも困りますけど。
何より今は色々とやることが多くて、ダンジョンまで遠出ちょっと無理のようですねえ。
「ごめんね。家の周りの小物も自前で討伐しなきゃならないし、いろいろバイトもあるからやっぱりちょっと無理かしら」
それに家庭教師の話もありますし。
「最近全体的に魔獣が増えてるからなあ」
「家の手伝いは、やっぱり優先しなきゃならないわねえ」
皆、家が農家だったり商売をやっていたりで、貧乏暮らしの苦労はよくわかっています。
「せっかく誘ってくれたのに、悪かったわね」
「いや。事情は皆それぞれだからな」
「領地の警備を手伝ってくれている初心者さんがいるのよ。今度二人でダンジョンの浅い階層に行ってみようと思っているの」
私はロヴィーサの顔を思い出しました。ダンジョン戦は勉強になるでしょう。
「気が向いたら新ダンジョンも覗いてみてくれ。なかなか面白い場所だよ」
「うん」
稼げるのは確かに魅力です。
でも、それでは将来の領地経営は身に付きません。
今私は、将来につながる何かをやりたいのです。そしてついでにお金も稼げれば言う事はないんですけどね。
最後のお客様にお帰りになり、私は皿とジョッキを片付けました。
「リュー、もう上がっていいわよ。ご苦労様」
「ありがとうございます。お疲れ様でした。お先です」
早出の私は、少し早めに上がらせてもらっています。
私は次の仕事先に急ぎました。
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