諦めた子供のたった一度の大ゲンカ

自由心

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白デカねずみの???な話

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白デカねずみ

「しょんなこと知るか!!!!!(そんなこと知るか)」
小さき人の子が叫んだと思ったら泣き出した

ここは私たちの住処である
代々この巣窟にみなと共に暮らしている
ザザザザと外から何かがこちらに向かってきている
皆で結界をはり子達を逃がす準備をして待った…
出来ればここを離れたくはないのだが…
そう思いながら声を殺し潜んでいると
ドサッと何かを置いた音がした
ザザザザとまた草をかき分け遠ざかっていく音
しばらくそのままでいたが戻ってくる様子もない
家族のひとりがなにが置かれたのか気になったらしく
皆を引き連れて外に出て行った



………なぜに人の子が???
家族のひとりに襟首?をくわえられプランプランしていた
白髪で瞳は紅…
我と同じ色を持つ人の子
かの方から
「君と同じ色をもつものはこの世にいないから」
そう言われたはずなのだが…
未だに遠い目をしながらプランプランしている子に
何故か胸が温かくなった気がした
「これ」
「こりゃ人の子よ」
何故ここに?
何故その色を持っている?


そして泣きわめいている子を見ていると
苦しくなり思わず我は抱きしめた
ギュッとしがみつかれたとたん
あぁこの子も家族だと
何故かわからないが腑に落ちた

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