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子育てのお話
愛情不足が招いた大借金 子どもには物を与えるよりも遊んであげることが大切
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以前、多額の借金をつくり、詐欺容疑で逮捕された外国の女性の話をテレビでやっていた。
その女性はとても裕福な家で育った。
両親ともに仕事でたいへん忙しく、親と遊んでもらったことはあまりなく、その代わりにたくさんのおもちゃを与えられて育ってきた。
やがて彼女は大人になり、そして両親は高齢になり、他界する。
彼女はお嬢様育ちで贅沢をして育ってきたため、親が残した遺産をすぐに使い果たしてしまい、その後も借金をして贅沢な生活を続けた。
しかし、借金を返すことが出来ず、詐欺の疑いで逮捕された。
逮捕されたあとで、彼女は自分の半生を振り返り、こう言ったという。
「親は子どもの頃、たくさんの物を私に与えてくれた。でも私はおもちゃを親にたくさん買ってもらうよりも、親に遊んでほしかった」と言った。
心理学的に、買い物依存症になる人は愛情不足な傾向があると言われている。
満たされない心を消費行動で補おうとする。
そう考えていくと、お金を稼ぐことも生きていく上でもちろん大切な行為だが、子どもがいる場合、一緒に遊んであげる、話を聞いてあげる時間というのは、将来、その子が不幸にならないために大切なことだと感じる。
私の父は、よく言えば英雄色を好む、悪く言えばけっこう浮気性であった。
そんな父は学生時代、バリバリの進学校で寮生活をしていたが、寮を抜け出して雀荘通いにハマり「麻雀は運もあるけれど、同じメンバーで繰り返しやっていると、必ず頭のいいやつが勝つ」と豪語して全く勉強しなかったらしく、第一志望の大学に落ちて、祖父母をたいそうがっかりさせたことがあるらしい。
祖母が死んだときに父がボソっと「オレは中学から寮生活なんてしたくなかった。家にいたかった。でもこの人(祖母)は忙しい人だから、オレが家にいないほうが仕事をするのに都合が良かったんだろうな。ガキの頃はいつも女中(ベビーシッター)にたらい回しにされたよ」と言った。
いっぱい愛人がいたけれど(そのせいで母が家を飛び出しちゃって、大学生の頃、お金がなくてたいへんだったけど)死ぬとき父は「家族のいる家に帰りたい」って言った。
残念ながら、病院の先生の許可がおりなかったけれど。
父は寂しい人だったんだなって思った。
脳科学者の澤口俊之氏が「思春期という言葉があるが、思春期は文字通り、春を思う時期であって、春を知る時期ではない」という話をしていた。
思春期の頃に性的体験をすると麻薬のように異性に対してだらしなくなる傾向があるらしい。
教育評論家の尾木直樹氏は、そのような傾向のある人は親が放任主義だという。
何らかの事情で、親が子どもの面倒を丁寧に見てあげる時間が少なく放置している傾向があると。
特に働く女性が増えている現代においては孤食(子どもだけで食事をすること)が問題になっていると。
夫婦の離婚原因の第一位はお金の問題であるが、第二位は愛情問題(どちらかの浮気)で、幸せな家庭生活を送る上で子どもを愛情不足にさせないことはとても大切だと感じる。
私の父は初体験がかなり早かったらしい。
相手は雀荘でアルバイトをしていた大学生のお姉さんだったと言う。
そんな話を娘にする父はぶっ飛んでる。
私には「昼は聖女で夜は娼婦みたいな女になれ」と言っていた。
酒も入っていないのに真顔で。
それはそのとおりだと思うが(だから主人がエ〇チしたいって言ったら断らないようにしているが。外で浮気されたらお金が湯水のように出て行くからイヤだ)、それは父親が娘にアドバイスする言葉かいな? と思った。
でも、父は家に図書室を作っちゃうくらいの読書家で、私は父の話が面白くて好きだった。
きっと母も愛人の女たちもそうだったんだろう。
子どもの頃、毎週日曜日に1冊必ず本を買ってくれた。
(以前、私は数千冊の本を持っていると書いたが、自分で買ったわけではなく、父の形見です。本をたくさん買っていたらお金が貯まらないからよく利用するのは図書館)
今は、専業主婦は3割くらいで、夫婦共働きのほうが多い時代。
女性も仕事をするのは素敵なことだと思う。
でも、それと同時に子どもがいたら家族の時間もとても大切だと思う。
私は子どもが夜泣きで激しいとき、また元気いっぱいの2~3歳くらいのとき、子どもを預けっぱなしにして、仕事をしているほうがよっぽどラクかもと感じ、祖母のように子どもをベビーシッターに預けて自分は好きなことをしていたいって思った時期が何度もあった。
でも「オレは女中にたらい回しにされたんだ」という父の言葉がいつまでも心に残り、今、頑張りどきなのかもって思った。
たいへんな思いをして育ててくれた母に感謝だなと。
※誤解のないように付け加えますと、祖母が極端な仕事人間なだけだったと思いますm(__)m働く女性は素晴らしいm(__)m
ワーママも専業主婦もみんな違ってみんないい
もし仕事が忙しくてあまり子どもにかまってあげられないお父様やお母さまは、両親や義両親のように、子どもに愛情を持って接してくれる人にお世話をお願いすると良いのではと思います。
それと育児でとても疲れてしまったときは無理をせず、保育所の一時預かりを利用したり、ちょっとご主人様に子どもと遊んでもらったりして、ママにも休息が必要だと思います。
何もかも一人で抱えて頑張り過ぎちゃうと、疲れきってしまい、家族に優しい気持ちが持てないことがあると経験上思います。
あのときは「子育てって死にそうなくらいたいへん」って思っていたけれど、毎日せせらぎ公園(多摩川園跡地)で子どもと走り回った日々が今は宝物のように懐かしいです。
でもまだまだ子育ては出来ていないことだらけなので、気負いすぎず、楽しみながら、これからもたくさん良い思い出をつくっていきたいです。
その女性はとても裕福な家で育った。
両親ともに仕事でたいへん忙しく、親と遊んでもらったことはあまりなく、その代わりにたくさんのおもちゃを与えられて育ってきた。
やがて彼女は大人になり、そして両親は高齢になり、他界する。
彼女はお嬢様育ちで贅沢をして育ってきたため、親が残した遺産をすぐに使い果たしてしまい、その後も借金をして贅沢な生活を続けた。
しかし、借金を返すことが出来ず、詐欺の疑いで逮捕された。
逮捕されたあとで、彼女は自分の半生を振り返り、こう言ったという。
「親は子どもの頃、たくさんの物を私に与えてくれた。でも私はおもちゃを親にたくさん買ってもらうよりも、親に遊んでほしかった」と言った。
心理学的に、買い物依存症になる人は愛情不足な傾向があると言われている。
満たされない心を消費行動で補おうとする。
そう考えていくと、お金を稼ぐことも生きていく上でもちろん大切な行為だが、子どもがいる場合、一緒に遊んであげる、話を聞いてあげる時間というのは、将来、その子が不幸にならないために大切なことだと感じる。
私の父は、よく言えば英雄色を好む、悪く言えばけっこう浮気性であった。
そんな父は学生時代、バリバリの進学校で寮生活をしていたが、寮を抜け出して雀荘通いにハマり「麻雀は運もあるけれど、同じメンバーで繰り返しやっていると、必ず頭のいいやつが勝つ」と豪語して全く勉強しなかったらしく、第一志望の大学に落ちて、祖父母をたいそうがっかりさせたことがあるらしい。
祖母が死んだときに父がボソっと「オレは中学から寮生活なんてしたくなかった。家にいたかった。でもこの人(祖母)は忙しい人だから、オレが家にいないほうが仕事をするのに都合が良かったんだろうな。ガキの頃はいつも女中(ベビーシッター)にたらい回しにされたよ」と言った。
いっぱい愛人がいたけれど(そのせいで母が家を飛び出しちゃって、大学生の頃、お金がなくてたいへんだったけど)死ぬとき父は「家族のいる家に帰りたい」って言った。
残念ながら、病院の先生の許可がおりなかったけれど。
父は寂しい人だったんだなって思った。
脳科学者の澤口俊之氏が「思春期という言葉があるが、思春期は文字通り、春を思う時期であって、春を知る時期ではない」という話をしていた。
思春期の頃に性的体験をすると麻薬のように異性に対してだらしなくなる傾向があるらしい。
教育評論家の尾木直樹氏は、そのような傾向のある人は親が放任主義だという。
何らかの事情で、親が子どもの面倒を丁寧に見てあげる時間が少なく放置している傾向があると。
特に働く女性が増えている現代においては孤食(子どもだけで食事をすること)が問題になっていると。
夫婦の離婚原因の第一位はお金の問題であるが、第二位は愛情問題(どちらかの浮気)で、幸せな家庭生活を送る上で子どもを愛情不足にさせないことはとても大切だと感じる。
私の父は初体験がかなり早かったらしい。
相手は雀荘でアルバイトをしていた大学生のお姉さんだったと言う。
そんな話を娘にする父はぶっ飛んでる。
私には「昼は聖女で夜は娼婦みたいな女になれ」と言っていた。
酒も入っていないのに真顔で。
それはそのとおりだと思うが(だから主人がエ〇チしたいって言ったら断らないようにしているが。外で浮気されたらお金が湯水のように出て行くからイヤだ)、それは父親が娘にアドバイスする言葉かいな? と思った。
でも、父は家に図書室を作っちゃうくらいの読書家で、私は父の話が面白くて好きだった。
きっと母も愛人の女たちもそうだったんだろう。
子どもの頃、毎週日曜日に1冊必ず本を買ってくれた。
(以前、私は数千冊の本を持っていると書いたが、自分で買ったわけではなく、父の形見です。本をたくさん買っていたらお金が貯まらないからよく利用するのは図書館)
今は、専業主婦は3割くらいで、夫婦共働きのほうが多い時代。
女性も仕事をするのは素敵なことだと思う。
でも、それと同時に子どもがいたら家族の時間もとても大切だと思う。
私は子どもが夜泣きで激しいとき、また元気いっぱいの2~3歳くらいのとき、子どもを預けっぱなしにして、仕事をしているほうがよっぽどラクかもと感じ、祖母のように子どもをベビーシッターに預けて自分は好きなことをしていたいって思った時期が何度もあった。
でも「オレは女中にたらい回しにされたんだ」という父の言葉がいつまでも心に残り、今、頑張りどきなのかもって思った。
たいへんな思いをして育ててくれた母に感謝だなと。
※誤解のないように付け加えますと、祖母が極端な仕事人間なだけだったと思いますm(__)m働く女性は素晴らしいm(__)m
ワーママも専業主婦もみんな違ってみんないい
もし仕事が忙しくてあまり子どもにかまってあげられないお父様やお母さまは、両親や義両親のように、子どもに愛情を持って接してくれる人にお世話をお願いすると良いのではと思います。
それと育児でとても疲れてしまったときは無理をせず、保育所の一時預かりを利用したり、ちょっとご主人様に子どもと遊んでもらったりして、ママにも休息が必要だと思います。
何もかも一人で抱えて頑張り過ぎちゃうと、疲れきってしまい、家族に優しい気持ちが持てないことがあると経験上思います。
あのときは「子育てって死にそうなくらいたいへん」って思っていたけれど、毎日せせらぎ公園(多摩川園跡地)で子どもと走り回った日々が今は宝物のように懐かしいです。
でもまだまだ子育ては出来ていないことだらけなので、気負いすぎず、楽しみながら、これからもたくさん良い思い出をつくっていきたいです。
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