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固定費の見直し

ふるさと納税10月から改悪でお得感減の駆け込み需要 今月に焦ってしないほうが良いケース3選

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 10月からふるさと納税が改悪で、お得感が減りそうだと言われている

 具体的には

・同じ金額でも返礼品の量が減る

・同じ返礼品で寄付額が上がる

・熟成肉・精米のうち地産でないものが返礼品でなくなる

 との話が

「今がお得だ!」と駆け込み需要が増えている模様。

 例年は1年間の収入が把握できて、かつ冬のボーナスが出る12月にふるさと納税をする人が多かったが。

 急いで今すべきなのか? 

 それとも焦らず待つべきか? 

 この判断は家庭の状況をよく考えるべきだと専門家の方は言う。


【今月に焦ってふるさと納税をしないほうが良いケース3選】

①お金にゆとりがない

 ふるさと納税は金銭的に節税になるわけではない。

「自治体に寄付すると実質2000円で返礼品がもらえるからお得!」というシステム。

 税金を先払いする形になるので、今、家計にゆとりがなく、利払いの発生するクレジットカードのリボ払いや分割払いにしないとふるさと納税ができないのであれば、無理してしないほうがいい。

【ふるさと納税をするとどのような形で還付されるのか?】

 具体例(※年収・家族構成をはじめとした諸条件で異なる)

 年収600万円で配偶者と16歳以上19歳未満の子ども1人を扶養している場合

 寄付金控除上限額の目安は6万円。

 そこから実質負担2,000円を差し引いた分が、所得税還付と住民税控除の対象に。

 年収600万円の所得税率は10%(扶養者なしの所得税率は20%。※所得で税率は異なる)

 所得税は約6000円が還付。

 住民税は約52000円が控除。

 先にふるさと納税で6万円お金を出して返礼品をもらい、あとから所得税6000円還付、住民税が約5万2千円控除される。

 お金を出してから、還付や控除までにタイムラグがあるので、金銭的にゆとりがない時期なら無理はしないほうが安全。

②産休・転職・退職などで収入に変化がある

 控除上限額が変わるので、収入を目安の金額で再シュミレーションを。

 収入が減ったのに、うっかり前の年と同じくらい寄付しちゃうと損に

③初めて住宅ローン控除を利用する

 住宅ローン控除はふるさと納税との併用が可能。

 だが、控除の対象が重複しているため、控除上限額には要注意。

 影響を受けないケースもあるが、詳細なシュミレーションをしたほうが確実。

 ついでに住宅ローン控除1年目は確定申告が必要なのでワンストップ特例は利用しないように。

 このような問題がなければ、急いでふるさと納税をしたほうが得かも!?
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