神子のオマケは竜王様に溺愛される《完結》

トキ

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竜王達の話1

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 天竜国は名前の通り天に浮かぶ国であり、女神の干渉を一切受けない独立した国でもある。初代竜王と伴侶となった異世界の人間によって作られた国だと言い伝えられている。人の命を玩具のように弄ぶ女神に嫌気が差した初代竜王が心から愛する伴侶の為に、女神から干渉されない国を作ったのが天竜国の始まりだ。女神の身勝手な理由で異世界から無理矢理連れて来られ、仲間だった筈の神子や人間達に痛め付けられ、魔物に殺されそうになっているのを初代竜王が助けた。そして、彼はその人間の魂の美しさに惹かれ、竜王の心臓ともいえる秘宝、龍玉を人間に埋め込んだことにより、その人間の命は助かった。

 龍玉は本来、竜王の伴侶となるものに与えられるもので、人間に与えるなど前代未聞の事だった。一度龍玉を埋め込まれると、その者は竜王と同じ寿命が得られ、怪我をしても治りが早いと言う利点もあるが、それと同時に伴侶が命を落とすと竜王も命を落とすという欠点もあった。

 その為、竜王の伴侶は自分の身は自分で守れる強い雌のドラゴンでなければならない、という暗黙のルールがあった。それを破って人間を伴侶にした初代竜王は周囲から猛反発されたが、最後まで己の意思を貫いて人間を伴侶として周囲に認めさせ、見事守り抜いてみせた。

 伴侶から話を聞いた初代竜王は、女神を心から軽蔑し、伴侶を散々利用して殺そうとした人間達も憎悪した。伴侶から「誰とも関わりたくない」と言われ、初代竜王は女神にも人間達にも干渉されないドラゴンだけの国を建国した。それが天竜国だ。初代竜王と伴侶は天竜国でずっと幸せに暮らしたと記されている。

 初代竜王が何故人間を伴侶に選んだのか、赫焉かくえんは全く理解できなかった。それもその筈。竜王の伴侶が人間だったのは初代竜王のみ。それ以降の竜王は雌の強いドラゴンを伴侶として選び、天竜国を守り続けてきた。新しく竜王となった赫焉も、かつての竜王達のように強い雌のドラゴンが伴侶になると信じて疑わなかった。周囲もそのつもりで王妃となる者を既に選んでおり、赫焉の伴侶はほぼ決定しているようなものだった。

 脆弱な人間に心を奪われるなんて愚かなことだ。初代竜王の功績は素晴らしいものばかりで、赫焉も初代竜王を尊敬しているが、唯一認められないのが人間を伴侶に選んだこと。ドラゴンである自分達に比べたら、人間など脆弱で狡猾で醜悪な存在だ。赫焉はずっとそう思っていた。

『お願いです。お願い。将を、助けてください。僕の、たった一人の大切な親友を、幸せにしてください。竜王様……』

 ある日、赫焉は誰かの悲痛な願いを聞いた。何時もの赫焉なら無視していただろう。誰かは知らないが、そんなに助けたいなら自分で助けろと思う。他者に助けを求める声に、赫焉は苛立ちを覚えた。この声を無視することは簡単だ。しかし、赫焉は何故か妙な胸騒ぎがした。人間は何時も何時も自分の事ばかりで、他者を思いやる気持ちなど持っていない。自分が一番、自分が優先、自分が可愛い。何もかも自分の為。そういった人間は嫌という程見てきたが、声の主はショウという人間の為に必死に願っていた。これは初めての事だ。

 助けるつもりはないが、様子を見に行くくらいならいいか。

 赫焉はのそりと起き上がると、誰にも告げず無断で城から抜け出した。向かう先は人間が支配する地上。何処に居るのか分からない筈なのに、赫焉は行くべき場所が分かっていた。何故かは分からない。早く行かなければならないと、何かが警鐘を鳴らすのだ。そうして地上に辿り着いた赫焉は、自分がドラゴンの姿のままだということを完全に忘れていた。その結果、武装した多くの人間達に襲われた。

 人間達は目の色を変えて武器を構え、魔法を発動させ、猛毒を赫焉に浴びせ続けた。レッドドラゴンなんて初めて見る! 新しい武器と防具が作れるぞ! レアアイテムも入手できるぞ! 彼らは恐れるどころか、嬉々として赫焉を攻撃し続けた。毒を吸い込んでしまった赫焉は体の動きを封じられ、その間にハンマーで柔らかな部位を何度も殴られ、鋭い剣で何度も体を貫かれ、魔法で作られた氷や風で斬り刻まれた。

 このままでは殺されると判断した赫焉は咄嗟に自分の体を小さくさせ、人間達がキョロキョロと探している間に逃げた。やはり、人間などロクでもない奴しかいない。ダラダラと血を流し、ボロボロになった翼を必死に動かして赫焉は人間達から逃げたが、とうとう力尽きて赫焉の小さな体は地面に叩き付けられた。毒が回って視界が歪む。全身が痛くて痛くて、気を失ってしまいそうだ。
 
「お前も、ボッロボロだな」

 ビクリ。赫焉はまだ人間が居たと気付いて威嚇した。人間の姿は見えない。意識が朦朧として、視界が歪んでいるせいだ。人間の前でと思うが、赫焉は限界を超えてとうとう力尽きてしまった。もう、意識を保つ事すら出来ない。このまま、この人間に殺されてしまうのだろうか。自分は、このまま死んでしまうのだろうか。人間なんかの手で……

 そう思うと悔しくて仕方なかった。何故、人間如きにと、人間達への憎悪を膨らませた。しかし、その怒りは直ぐに消え失せた。口に冷たい硝子の感触。その硝子から注がれる液体。

「治療薬。お前が飲め。俺はもう疲れた」

 掠れた声だった。優しい声だった。赫焉は無意識に液体をこくこくと飲み干した。人間が言っていた事は本当のようで、治療薬を飲み干した赫焉は全回復した。瀕死だったにも関わらず、治療薬を飲んだだけで全ての怪我を治せる治療薬は少ない。そんな希少で高価なものを、目の前に居る人間は無償で赫焉に与えたのだ。自分が死にかけているにも関わらず……




 赫焉が目覚めた時には、人間は息をしていなかった。いいや、まだ心臓は僅かに動いているので、完全に死んだ訳ではない。片腕と片足の骨が折れ、右目も潰れ、全身ボロボロ。赫焉に飲ませた治療薬は、本当なら人間が飲むものだったのだろう。たった一本しかない治療薬を、自分が死ぬのを知っていて、目の前の人間はその貴重な治療薬を赫焉に飲ませた。

「許さぬ。勝手に死ぬなど許さぬからな! 人間!」

 赫焉は人の姿になると青白い光の玉を掌に乗せ、それを何の迷いもなく人間の胸に埋め込んだ。それはスゥと溶け込むように吸い込まれ、全て中に入ると人間の体が淡い光を放つ。光が少しずつ消えると、瀕死だった人間の体は全て綺麗に治っていた。

「心臓は動いているな。後は……」

 この人間の魂。身体は元に戻ったが、魂が抜けている。その魂が何処にあるのか、赫焉は分かっていた。向かう場所は聖域。女神の住む不可侵領域の世界だ。

『あら、死んだの? 本当に面倒くさい奴ね! 私の仕事を増やさないでよ! 役立たず!』

 聖域に辿り着いた直後、遠くから女神の怒鳴り声が聞こえた。更に近付くと、彼女は一つの魂に向かって怒声罵声を浴びせていた。死した魂を輪廻の輪に戻す役目を担っている女神が、だ。亡くなった魂を労わるのではなく、お礼を言うのでもなく、只管「役立たず」と「使えない」と、醜く顔を歪めて更に魂を傷付ける。沸々と込み上げる怒りを何とか抑え、女神が魂を何処かへ飛ばす前に赫焉はその魂を自分の腕の中に抱き込んだ。

「此奴は我のものだ。返してもらうぞ? 小娘」

 赫焉が挑発するように笑うと、女神は驚愕した。此処は女神と彼女が招いた魂しか来ることが出来ない聖域。二人しか居ない筈の場所に、赫焉が現れたのだから女神が驚くのは当然だ。その顔を見て少しだけスカッとした赫焉は、女神が正気に戻る前に聖域から立ち去った。求めていた魂と共に……

 聖域に行っていた時間は長く感じられるが、現実世界ではほんの少しの出来事となる。これは聖域と現実世界の時間の流れが異なるからだ。戻って来た赫焉は奪い返した魂を人間に戻した。

「ん、ぅ」

 少し痛かったのか、人間の顔が歪む。そっと頬に触れると、少し冷たくなっていた。頬に触れていた手を下に滑らせ、首筋を辿り、人間の胸にそっと触れる。トクン、トクンと、心臓が規則正しく脈を打っていることを確認して、赫焉は安堵の息を零した。

「もう大丈夫だ」

 赫焉は人間を抱きしめてそっと頭を撫でる。温もりを求めているのか、人間は赫焉に擦り寄って安心したように微笑んだ。その笑顔を見た瞬間、赫焉はもうこの人間を手放せないと思った。初代竜王が人間の魂に惹かれたように、赫焉もまた、この人間の優しさと魂の美しさに惹かれたのだ。

「そなたは我のものだ。誰にも渡さぬ」

 自分が羽織っていた上着で人間を包んでそっと抱き上げる。人間達はまだ赫焉を探しているようで、あちこちで足音や声が聞こえる。愚かな連中だ。心の中で吐き捨てて、赫焉は人間を連れて一瞬で姿を消した。




 天竜国の城内では竜王が行方不明になったと大騒ぎになっていた。今から捜索隊を地上に向かわせようとした時、竜王は帰って来た。その腕に、人間の子どもを抱いて……

「アンタ馬鹿ですか! よりにもよって人間に龍玉を与えるなんて!」
「この人間は我の伴侶だ。何も問題はない」
「問題大有りだ! 今すぐ龍玉を取り出しなさい!」
「龍玉は既にこの人間と融合しているから無理だ」
「無理でも取り出せ! このアホ!」
「断る。我の伴侶はこの人間だ。認めろ」
「認められる訳ないでしょう! 緋炎ひえん殿にどう説明するんです!?」

 天竜国へ帰って早々、赫焉は青い髪と瞳を持つ青年に説教を受けた。代々竜王の従者を務めるドラゴンの一族、水陰みかげ。彼は水を操るドラゴンだ。知識が豊富で、常に冷静な判断をする水陰は赫焉の従者であると同時に、色々と暴走する彼のストッパーでもあった。何時も礼儀正しく、敬語で話す彼が此処まで取り乱しているのは、赫焉が無断で地上へ降りて尚且つ人間に龍玉を与えたからだ。

「この人間は我の命の恩人だ。我らは恩を忘れぬ一族。与えられた恩は必ず返さなければならぬ。龍玉でなければ命を救えなかった。己の命を代償に我を助けたこの者に、我の心臓を与えて助けるのは当然だろう? 一々喚くな」
「喚くに決まっているでしょう! その人間が死んだら、アンタも死ぬんですよ!? 分かってるんですか!?」
「分かっておるわ。貴様は少し黙れ。此奴を休ませたい」
「あ! 話はまだ終わっていませんよ!? 竜王様!」

 水陰の注意も聞かず、赫焉は人間を連れて自室に戻った。すやすやと眠る人間をそっとベッドに寝かせ、自分も横になる。眠る人間をそっと抱き寄せ、赫焉も深い眠りに就いた。この人間を抱いていると、不思議と安らかに眠る事が出来た。普段は眠りも浅く、少し物音がしただけで目覚める筈なのに。

 出会った時に瀕死だったことが原因なのか、龍玉を無理矢理埋め込んだのが影響しているのか、あれから人間はずっと眠り続けている。短かった髪は一晩で腰の下あたりまで伸び、その髪に触れて口付けるのが赫焉の唯一の楽しみになっていた。恐らく、人間の体を治そうと龍玉の力が必要以上に発揮されてしまった事が原因だろう。龍玉を受け入れ、自分の為に生きようと足掻いた証なのだ。それを愛おしいと思うのは当然。

「早く目を覚ませ。我はそなたの声が聞きたい。」

 人間を連れて帰って以降、赫焉は片時も人間の傍から離れなかった。使用人達が体を綺麗にすると言っても一切聞き入れず、眠り続ける人間の世話は全て赫焉がした。他者に触れさせたくなかったからだ。この滑らかで触り心地のいい肌に触れるのも、長く美しい髪に口付けるのも、まだ未熟でまっさらな裸体を見るのも、夫である自分だけの特権だと赫焉は思っている。

「いい加減仕事をしてください。竜王様」
「我は此奴の世話をするのに忙しい」
「人間の世話など他の者に任せれば良いのです! それに、私も緋炎殿も、その人間を認めていません! まだ間に合います! 竜王様! その人間から龍玉を取りだ……」

 水陰が言い切る前に、赫焉は無言で炎の玉を放ち、彼を鬼の形相で睨み付ける。

「口を慎め。水陰。骨まで焼き尽くされたいか?」
「竜王様こそ、もうお忘れですか? 私は水を操るドラゴンです。炎を出した所で無駄ですよ」

 水陰に直撃する筈だった炎の玉は彼が出した水に包まれて跡形もなく消えてしまった。炎を操る赫焉と、水を操る水陰。炎と水では水が圧倒的に有利だ。それは赫焉も分かっている筈なのに、彼はクツクツと嗤いながら口を開いた。

「ならば、貴様の水が無くなるまで燃やしてやろう」
「頭を冷やしてください。竜王様。一体どうなされたんですか? 以前は人間を嫌っていたと言うのに……」
「此奴と下劣で醜悪な種族を一緒にするな」

 未だ眠る人間を強く抱きしめ、赫焉は水陰に殺気を放つ。人間などみんな同じだと言ったのは赫焉だ。それなのに、何故急に人間を伴侶にするなんてアホなことを言い出したのか。水陰は赫焉が分からなくなった。別に人間に恨みがある訳ではないが、好きという訳でもない。可能なら人間とは関わりたくないが水陰の本音だ。

「はあ。貴方がどんなに望んでも、王妃は緋炎殿に決まっています。その人間は諦めてください」
「貴様こそ分からぬ奴だな。我の伴侶はこの人間だ。それ以外を伴侶にする気はない。あの女には諦めろと伝えておけ」
「それが出来ないから困ってるんでしょうが! アンタが人間なんかに龍玉を与えるから大問題になっているんですよ!? 本当に、なんてことをしてくれたんですか! これ以上私の仕事を増やさないでください!」
「貴様の言いたいことは分かった。出て行け」
「はあ!?」
「貴様は我の伴侶を侮辱した。我に逆らったということだ。不忠実な従者など不要。さっさと出て行け」
「…………」

 今度こそ水陰は言葉を失った。竜王様の為にと心を鬼にして忠告しているというのに、赫焉はそんな水陰を邪魔だと判断した。竜王様に忠誠を誓い、竜王様の為に働き、竜王様を支え続けてきた水陰に対して、彼は「敵だ」と断言したのだ。沸沸と怒りが込み上げ、水陰は赫焉をキッと睨み付けると「勝手にしろ!」と吐き捨てて部屋から出て行った。

「龍玉を受け入れられる人間など限られているというのに……」

 あれだけ大騒ぎしていたにも関わらず、人間は赫焉の腕の中ですやすや眠っている。愛おしい存在をぎゅうっと抱きしめて、赫焉は「愚かはどちらだ。阿呆」と小さく吐き捨てた。龍玉を受け入れられる人間は少ない。醜い心を持つ人間は龍玉に触れることすら出来ないのだ。龍玉を入れたとしても、体が耐えきれず命を落としてしまう。故に、龍玉を受け入れられる人間は、心が清らかな者、美しい魂を持つ者に限られるのだ。この人間は龍玉に選ばれ、龍玉を埋め込まれた今でもこうして生きている。美しい魂の持ち主だと言う証拠だ。

「我らは美しいものを好む。何も心配することはない」

 人間の頭を優しく撫でて、赫焉はそっと口付けた。
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