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十一話 妙な違和感
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僕の問い掛けに、裕二は腕を組んで首を傾げた。その様子からして、思い当たる節はないのだろう。
「いかにも因習村らしい単語だな。あの鳥頭村は、心霊スポットとして、そこそこ名前が上がったりするんだけど、昔の掲示板にも、そんな噂は書かれていなかったぞ」
確かにあんな廃村で、オハラミ様だなんて、いかにも心霊好きが飛びつきそうなネタだ。ウズメにしても、都市伝説として諸々の尾ヒレがついた設定を持っていそうな響きだ。
「うーん、ウズメ……? 産女っていう妖怪は知っているけれど、関係なさそうだしね」
「やっぱり、鳥頭村の名前からきているのかもしれないな」
廃村は山の中にあり、立地からして運転に慣れていないと、気軽に行けるような場所じゃないだろう。情報は少なくとも、密度は濃そうだ。
「愛ちゃんがあの時呟いていた、オハラミ様の事を大学で調べてみたけれど、やっぱりこの辺りで、そんな由来に繋がるような伝承は見つからないんだ」
梨子は、加藤さんが島に帰る前に彼女と接している。僕は、彼女の霊感なんて、眉唾だと訝しく思っていたんだけれど、とんでもない誤解だったかもしれない。
彼女は呼ばれるように、躊躇せず御札の間に足を踏み入れた。あの時、加藤さんは、赤い着物の女と波長が合ってしまったんだろうか。
僕は、あの女に霊視で覗いている事を気付かれ、六人の行動を把握出来ずに切り上げてしまったが、祭壇に安置されていた御神体らしき物を持ち帰った達也もまた、なんらかの霊的な干渉を受けていたのだろう。
あの子供達の霊が言うように、禁足地のような『御札の間』に入ったら最後、全員殺されてしまうという話は、あながち僕を怖がらせる為の嘘ではないような気がする。
「オハラミ様の話は一旦置くとして。今まであの廃村や、神隠しの家に行った人は、どんな体験をしたんだろう。加藤さんみたいに、行方不明になった人はいるのかな?」
僕の言葉に、裕二と梨子は同時に顔を見合わせ、再び閉じたPCを起動させる。
裕二は、ブックマークに保存していた、とある掲示板サイトを僕達に見せた。梨子が、不思議そうにしてその掲示板を覗き込むと首を傾げる。
「何これ?」
「この心霊スポット掲示板、本田さんに教えて貰ったんだ。一昔前はこういう掲示板が流行ってたんだよ。娯楽ネタから、真面目な議論までやってる」
そこは、オカルトの話題や、地域の心霊スポットの情報等を交換し合うような場所で、スレッドが沢山作られていた。
「いつも俺達は、この心霊スポット掲示板で情報収集をしてから、次の配信先を決めるんだ。まぁ、主に関東圏内で探すんだけど。予算に余裕が出来たら、地方に遠征に行ったりする」
「そうなんだ。これ、北関東の心霊スポットの掲示板なの? あ、待って。神隠しの家ってある」
僕は裕二に席を変わって貰うと、梨子が指差した場所までカーソルを動かし、【廃村】成竹さんの家18【神隠しの家】(246)というスレッドをクリックする。
「発言は一昨年で止まってるな。十八まで続いているのか。これを、全部読むのは大変そうだなぁ」
普段から、こういった掲示板にお世話になっていない僕も、梨子と同じく疎い。とりあえずここは、神隠しの家について、情報を纏めている場所なんだと理解した。
僕はざっと、彼等の会話を目で追う。
鳥頭村の情報自体はそう多くはなく、スレッドは、十年位前まで遡って存在しているようだ。もしかすると、オハラミ様や赤い着物の女について、何かしらヒントがあるかもしれない。
↓↓↓
【廃村】成竹さんの家18【神隠しの家】(246)
1 名無しさん@心霊スポット
この間先輩と神隠しの家に行ってきたんだけど、あそこガチでやばくね? 野生動物いるやん。イノシシ飛び出してきて物理で死ぬかと思ったわ。
2 名無しさん@心霊スポット
草
山奥だししゃーない。
あの廃屋、外壁以外らくがきがないから、幽霊が出る噂は信憑性はあると思う。
3 名無しさん@心霊スポット
俺の兄ちゃんが先輩と行った時は、部屋の隅に体育座りをしてる男の幽霊を見たらしいです。びびって御札の間を探さずに逃げ帰ったって言ってました。
4 名無しさん@心霊スポット。
体育座りの男の話は良く上がるなー。
成竹さん家で写真を撮ったら、昭和っぽい服装の男の霊が写るらしいゾ。
5 名無しさん@心霊スポット
誰か、成竹さん家で子供の霊に遭遇した人はいませんか? 私は噂の男の霊は見なかったんですが、おかっぱ幼女に触られてそこで無理になりました。
6 名無しさん@心霊スポット
5>>子供の霊見た人は前スレでいた。そいつは幼女じゃなくて、男児だったが。
7 名無しさん@心霊スポット
神隠しの家に現れる男の霊は素性知ってるわ。ワイの親の同級生だったらしいで。鳥頭村に何人かで遊びに行った帰りに、事故って全員死んだらしいわ。
237 名無しさん@心霊スポット
5>>ようじょならいいやん。
7>>嘘松。
239 名無しさん@心霊スポット
>>237が何歳か分からんけど、二十年位前に、あそこの廃村に行って、心霊スポットの帰りに事故にあった人達はいるよ?
道幅が狭いから、車が誤って崖から転落したって新聞にも載ってた。
で、連れの女も一緒に転落した筈なのに、遺体が出てこないらしい。それで今も行方不明扱いになってる。
その男が殺して神隠しの家の庭に隠したんじゃないかって噂もあるよ。
246 名無しさん@心霊スポット
子供の霊は、家主に誘拐されて殺された子達とか聞いたけど、どうなんだろう。出てくる幽霊は昭和っぽい服装をした子供らしいです。御札の間に入った人の話聞きたいな。結局、このスレの住人も怖くて屋敷の奥まで進めなくなったり、気持ち悪くなって帰る人ばっかりだったし、、、
「やっぱり、ざっと見た感じ裕二が言うように、オハラミ様やウズメの話は出てこないな。怖くて帰っている人も多いみたいだ」
僕は、男の霊も子供達の霊も視ている。
この掲示板で書かれている霊の目撃情報には、嘘ばかりではないようだ。
僕は、この掲示板でオハラミ様と言う言葉が上がらないのは、御札の間でそれに出会ったら最後、全員死んでしまうからという、不吉な考えが頭を過ったが、心の中で打ち消した。
霊感がなくとも、殆どの人間が怖くて屋敷の中を進めないか、そもそも御札の間を見つけられなかったんじゃないだろうか。
そうだとして、引っ掛かるのは二十年前に車ごと転落死したという男性と同行者達。その中の女性は加藤さんと同じく行方不明になっている。
そして何故、梨子達が呼ばれるようにして、御札の間に入れたかだ。
「ほらな、言った通りだろ。質問したって、この様子じゃ、返事が返ってくるのに時間が掛かるぞ」
「ネットの情報だけじゃ、分からないね。私、馬鹿にされると思って聞いてなかったんだけど、大学の先生に尋ねてみようかな」
裕二の呆れた様子に、梨子が助け舟を出してくれた。僕はPCを再び閉じ裕二の方に向き直ると、この部屋に招かれた本当の理由を、聞かせて貰う事にする。
「なぁ、祐二。そろそろお前が眠れない理由を話してくれ。原因はこの動画だけじゃないよな?」
「ああ……。俺さぁ、神隠しの家に行ってから、頻繁に金縛りにあうようになったんだよな。俺だって、金縛りはただの疲労からくる現象だって事位は知ってるんだ。秋本や、本田さんと心霊スポット巡りなんてして、動画配信上げてっけど、本当は幽霊なんて信じてなかった」
裕二は苦笑いしながら答えた。
金縛りの多くは、睡眠の質の低下や疲労、ストレスの蓄積が原因でなったりするらしい。
金縛り中に見る、幽霊の幻覚や幻聴は、レム睡眠中に脳が覚醒してしまうからで、科学的に証明出来る現象だ。
梨子は、よほどあの日の事でストレスを溜めているんだろうと、哀れむような目で見ている。
「だけどな、毎日夜中の二時に体が動かなくなる。そして、部屋の隅に誰かが立っているんだ。最初は黒い靄で、それが人影になっていった。男なのか女なのか、判別がつかなかったんだ。でも、日に日にその姿が分かるようになってきたんだよ。あれは、愛ちゃんの後ろ姿だよ」
「いかにも因習村らしい単語だな。あの鳥頭村は、心霊スポットとして、そこそこ名前が上がったりするんだけど、昔の掲示板にも、そんな噂は書かれていなかったぞ」
確かにあんな廃村で、オハラミ様だなんて、いかにも心霊好きが飛びつきそうなネタだ。ウズメにしても、都市伝説として諸々の尾ヒレがついた設定を持っていそうな響きだ。
「うーん、ウズメ……? 産女っていう妖怪は知っているけれど、関係なさそうだしね」
「やっぱり、鳥頭村の名前からきているのかもしれないな」
廃村は山の中にあり、立地からして運転に慣れていないと、気軽に行けるような場所じゃないだろう。情報は少なくとも、密度は濃そうだ。
「愛ちゃんがあの時呟いていた、オハラミ様の事を大学で調べてみたけれど、やっぱりこの辺りで、そんな由来に繋がるような伝承は見つからないんだ」
梨子は、加藤さんが島に帰る前に彼女と接している。僕は、彼女の霊感なんて、眉唾だと訝しく思っていたんだけれど、とんでもない誤解だったかもしれない。
彼女は呼ばれるように、躊躇せず御札の間に足を踏み入れた。あの時、加藤さんは、赤い着物の女と波長が合ってしまったんだろうか。
僕は、あの女に霊視で覗いている事を気付かれ、六人の行動を把握出来ずに切り上げてしまったが、祭壇に安置されていた御神体らしき物を持ち帰った達也もまた、なんらかの霊的な干渉を受けていたのだろう。
あの子供達の霊が言うように、禁足地のような『御札の間』に入ったら最後、全員殺されてしまうという話は、あながち僕を怖がらせる為の嘘ではないような気がする。
「オハラミ様の話は一旦置くとして。今まであの廃村や、神隠しの家に行った人は、どんな体験をしたんだろう。加藤さんみたいに、行方不明になった人はいるのかな?」
僕の言葉に、裕二と梨子は同時に顔を見合わせ、再び閉じたPCを起動させる。
裕二は、ブックマークに保存していた、とある掲示板サイトを僕達に見せた。梨子が、不思議そうにしてその掲示板を覗き込むと首を傾げる。
「何これ?」
「この心霊スポット掲示板、本田さんに教えて貰ったんだ。一昔前はこういう掲示板が流行ってたんだよ。娯楽ネタから、真面目な議論までやってる」
そこは、オカルトの話題や、地域の心霊スポットの情報等を交換し合うような場所で、スレッドが沢山作られていた。
「いつも俺達は、この心霊スポット掲示板で情報収集をしてから、次の配信先を決めるんだ。まぁ、主に関東圏内で探すんだけど。予算に余裕が出来たら、地方に遠征に行ったりする」
「そうなんだ。これ、北関東の心霊スポットの掲示板なの? あ、待って。神隠しの家ってある」
僕は裕二に席を変わって貰うと、梨子が指差した場所までカーソルを動かし、【廃村】成竹さんの家18【神隠しの家】(246)というスレッドをクリックする。
「発言は一昨年で止まってるな。十八まで続いているのか。これを、全部読むのは大変そうだなぁ」
普段から、こういった掲示板にお世話になっていない僕も、梨子と同じく疎い。とりあえずここは、神隠しの家について、情報を纏めている場所なんだと理解した。
僕はざっと、彼等の会話を目で追う。
鳥頭村の情報自体はそう多くはなく、スレッドは、十年位前まで遡って存在しているようだ。もしかすると、オハラミ様や赤い着物の女について、何かしらヒントがあるかもしれない。
↓↓↓
【廃村】成竹さんの家18【神隠しの家】(246)
1 名無しさん@心霊スポット
この間先輩と神隠しの家に行ってきたんだけど、あそこガチでやばくね? 野生動物いるやん。イノシシ飛び出してきて物理で死ぬかと思ったわ。
2 名無しさん@心霊スポット
草
山奥だししゃーない。
あの廃屋、外壁以外らくがきがないから、幽霊が出る噂は信憑性はあると思う。
3 名無しさん@心霊スポット
俺の兄ちゃんが先輩と行った時は、部屋の隅に体育座りをしてる男の幽霊を見たらしいです。びびって御札の間を探さずに逃げ帰ったって言ってました。
4 名無しさん@心霊スポット。
体育座りの男の話は良く上がるなー。
成竹さん家で写真を撮ったら、昭和っぽい服装の男の霊が写るらしいゾ。
5 名無しさん@心霊スポット
誰か、成竹さん家で子供の霊に遭遇した人はいませんか? 私は噂の男の霊は見なかったんですが、おかっぱ幼女に触られてそこで無理になりました。
6 名無しさん@心霊スポット
5>>子供の霊見た人は前スレでいた。そいつは幼女じゃなくて、男児だったが。
7 名無しさん@心霊スポット
神隠しの家に現れる男の霊は素性知ってるわ。ワイの親の同級生だったらしいで。鳥頭村に何人かで遊びに行った帰りに、事故って全員死んだらしいわ。
237 名無しさん@心霊スポット
5>>ようじょならいいやん。
7>>嘘松。
239 名無しさん@心霊スポット
>>237が何歳か分からんけど、二十年位前に、あそこの廃村に行って、心霊スポットの帰りに事故にあった人達はいるよ?
道幅が狭いから、車が誤って崖から転落したって新聞にも載ってた。
で、連れの女も一緒に転落した筈なのに、遺体が出てこないらしい。それで今も行方不明扱いになってる。
その男が殺して神隠しの家の庭に隠したんじゃないかって噂もあるよ。
246 名無しさん@心霊スポット
子供の霊は、家主に誘拐されて殺された子達とか聞いたけど、どうなんだろう。出てくる幽霊は昭和っぽい服装をした子供らしいです。御札の間に入った人の話聞きたいな。結局、このスレの住人も怖くて屋敷の奥まで進めなくなったり、気持ち悪くなって帰る人ばっかりだったし、、、
「やっぱり、ざっと見た感じ裕二が言うように、オハラミ様やウズメの話は出てこないな。怖くて帰っている人も多いみたいだ」
僕は、男の霊も子供達の霊も視ている。
この掲示板で書かれている霊の目撃情報には、嘘ばかりではないようだ。
僕は、この掲示板でオハラミ様と言う言葉が上がらないのは、御札の間でそれに出会ったら最後、全員死んでしまうからという、不吉な考えが頭を過ったが、心の中で打ち消した。
霊感がなくとも、殆どの人間が怖くて屋敷の中を進めないか、そもそも御札の間を見つけられなかったんじゃないだろうか。
そうだとして、引っ掛かるのは二十年前に車ごと転落死したという男性と同行者達。その中の女性は加藤さんと同じく行方不明になっている。
そして何故、梨子達が呼ばれるようにして、御札の間に入れたかだ。
「ほらな、言った通りだろ。質問したって、この様子じゃ、返事が返ってくるのに時間が掛かるぞ」
「ネットの情報だけじゃ、分からないね。私、馬鹿にされると思って聞いてなかったんだけど、大学の先生に尋ねてみようかな」
裕二の呆れた様子に、梨子が助け舟を出してくれた。僕はPCを再び閉じ裕二の方に向き直ると、この部屋に招かれた本当の理由を、聞かせて貰う事にする。
「なぁ、祐二。そろそろお前が眠れない理由を話してくれ。原因はこの動画だけじゃないよな?」
「ああ……。俺さぁ、神隠しの家に行ってから、頻繁に金縛りにあうようになったんだよな。俺だって、金縛りはただの疲労からくる現象だって事位は知ってるんだ。秋本や、本田さんと心霊スポット巡りなんてして、動画配信上げてっけど、本当は幽霊なんて信じてなかった」
裕二は苦笑いしながら答えた。
金縛りの多くは、睡眠の質の低下や疲労、ストレスの蓄積が原因でなったりするらしい。
金縛り中に見る、幽霊の幻覚や幻聴は、レム睡眠中に脳が覚醒してしまうからで、科学的に証明出来る現象だ。
梨子は、よほどあの日の事でストレスを溜めているんだろうと、哀れむような目で見ている。
「だけどな、毎日夜中の二時に体が動かなくなる。そして、部屋の隅に誰かが立っているんだ。最初は黒い靄で、それが人影になっていった。男なのか女なのか、判別がつかなかったんだ。でも、日に日にその姿が分かるようになってきたんだよ。あれは、愛ちゃんの後ろ姿だよ」
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