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三十六話 雨宮健の心霊事件簿 ファイル001
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そして、僕と梨子は最後の仕事をする事にした。
朝日が完全に昇る頃、警察と救急車を呼んで、穴に転落した正雄さんを引き上げて貰ったんだ。予想はしていたけど、彼はすでに亡くなっていて、死因は心臓麻痺だったらしい。
さらに、この穴の中で加藤さんの遺体が見つかると、僕達は事情聴取される事になった。幸い、正雄さんの持っていたカメラには、僕達と正雄さんのやり取りや、自白の証拠が残されている。その事を話すと、僕達は容疑者から外された。
彼の証言は、警察にとって支離滅裂だったが、あの本堂の付近の山中で、秋本さんの遺体が発見されると、被疑者死亡の連続殺人事件として、世間を賑わす事になる。
なんせ犯人が、映画監督だったからセンセーショナルに報道された。
さらに、あの穴から成竹芳恵さん夫婦の人骨が発見されると、謎が深まってしまう。過去の未解決事件や、捏造された心霊事件などの尾ヒレがついて、しばらくは話題が絶えなかった。
にも関わらず、本田さんと一緒にいた僕達の事は、世間におおやけになる事もなく、マスコミに騒がれる事もなかった。不思議に思っていると、間宮さんが裏で手を回してくれていたらしい事を、梨子から聞いた。
どうやら間宮さんは、ご実家が名家でマスコミや警察、政治家とも繋がりがあるんだとか。
ともかく、加藤さんと秋本さんは無事に、ご両親の元へと帰る事ができ、手厚く供養され、彼女の霊が現れる事もなくなった。
二人共、きちんと成仏する事が出来たんだと思う。
裕二は、なんとか後遺症も残らず、無事に退院する事が出来たが、加藤さんを、遊び半分で心霊スポットに連れてきてしまった事を後悔し、そういった場所に、金輪際近付く事をやめた。
今は、チャンネルを一新し、ホラーゲームの実況をメインに、配信するようになったようだ。僕も裕二の番組をチャンネル登録して、休日には昔のように、オンラインゲームで一緒に遊んだりしている。
――――ピコピコ。
聞き慣れた通知音に反応すると、飛びつくように携帯を取った。梨子からのメッセージだ。
『ねぇねぇ、健くん、式神飛ばしの修行とか、神主さんの勉強は進んでるの?』
僕は、今回の事件を通して思うところがあり、自分の霊力から逃れられないような気がした。良い職場だったけど、家業を継ぐと言う事で、退職届けを出し、有給消化中にいったん辰子島に帰ってきた。
今後は、神主の免許を取るために通信で勉強し、拝み屋の修行をしながら、アルバイト先を探すつもりでいる。
あれから梨子との関係は、前より少しだけ前進した、と思っている。
高校を卒業してから、なんとなく疎遠になっていたけど、こうしてSNSで連絡し合ったり、時々電話でも話すようになったしな。
『うん。なかなか難しいけど上手くいってるよ。今、ちょうど休憩中だったんだ。梨子、今日はアルバイト休みなの?』
『うん』
不意に背筋を伸ばして携帯を弄りだした僕に、ひょいっと横から、ばぁちゃんが覗き込んできた。
『なーにが、上手くいってるだよ。式神を的に飛ばすのも、一苦労でしょうが。真面目にやりなさい。それにしても健、あんた梨子ちゃんが好きなら、もっと自分から積極的に、グイグイ行きなさい。遊びに誘うとか、食事に誘うとか。まーた、良い人なんだけど……で終わっちゃうよ。本当に情けないねぇ」
「ちょ、ちょっとばぁちゃん。プライベートは覗き見しない約束だろ。勝手に読むなよ」
僕は、恥ずかしくなって思わず携帯を畳に置いた。もういい加減、式神を飛ばす練習が嫌になってきたところに、梨子のメッセージで癒されていたんだけど、ぶち壊しである。
好きな女の子に対して、奥手になってしまう事を、こんなにもボロクソに言われるとは、思わなかった。
ばぁちゃんは、自分の祖霊舎にお供えされた煎餅を、ボリボリと食っている。それにしても、死者が食べると、お供え物の味がなくなるのって、不思議だよな。
冷房の効いた、仏間での式神飛ばしも、少しは上達していると思うし、マシになってきてるんだけどなぁ。あの時の力は、火事場の馬鹿力だったんだろうか。
『健くん、私ね。お盆には、島に帰ろうと思うの。達也と愛ちゃんのお墓参りもしたいし。それで、健くんのおばさんにお願いして、巫女修行させて貰おうかなって思ってるんだ』
――――梨子が帰省する。
それだけで、僕の胸は期待に膨らみ、思わず顔がにやけて口元を隠した。
「ばぁちゃん。梨子が帰省するみたいだ。お盆にうちの神社で、働きたいって言ってるんだけど?」
『あらあら、盆だけじゃなくて年末年始も、手伝って欲しい位だよ。毎年忙しいからねぇ』
梨子はこの間の事件から、無闇やたらに霊を怖がらず、理解出来るようになりたいと言っていたけど、まさかお盆の間だけとはいえ、巫女としてうちの神社に手伝いにくるとは、思わなかった。
という事は、お盆の間は毎日梨子と会えるという事になる。
「やった!」
僕は思わずガッツポーズをすると、ゴロンと横になる。やっぱり今年の夏は、一味違うものになりそうだ。
✤✤✤
ヒップホップミュージックを大音量で流し、重低音を響かせるバンが、夜の山道を走っていた。
運転席と助手席には派手髪の男、同じく後部座席には、帽子を被ったジャージ姿の、男女三人組が乗っていた。そしてお互いを自撮りしながら、今流行りのSNS、レックテックにショート動画を上げている。
「ほんと馬鹿じゃねぇの。心霊スポットとか、怖いからやだ! 乃愛、帰りたい」
動画を上げ終えた女が、非難の声を上げると、運転席の男が後部座席を、ちらりと見て笑った。
「この先にさー、骨がすっげぇ見つかった、例の鳥頭村があるんだよ。連続殺人事件があったって、リックテックで流行ったっしょ。やばくね?」
「やだぁ! もう、意味わかんねぇし。アキ、引き返してよ。もしかして動画にするつもり?」
怒る彼女を、隣のショートパンツを履いた、茶髪のギャルがなだめる。どうやら二人共、アルコールが入っているようだ。
「いいじゃん。エクスポータルズ、心霊調査ってな。それなりに再生数回るかも」
「まぁ、待ってよ。そこは怖いけどさ、ここだけの秘密、廃村には願いを叶えてくれる仏像があるんだって。俺の連れが、願掛けして叶ったらしいんだ。俺達も行こうぜ、二人とも叶えたい、願いあるでしょ」
「ウケる。宝くじ当たるかな」
助手席の男がそう言うと、二人の女は笑いながら手を叩いた。心霊スポットは怖いが、願いが叶う仏像と言われれば、興味も湧いてくる。
カーオーディオから、ズンズンと重低音が鳴り響き、ハイビームの光が廃村を照らした。
「やっばぁ、雰囲気ありまくり」
「ぎゃはは、今の見た? そらくん、びびり過ぎやろ」
若者達のふざけた笑い声が遠くから聞こえると、本堂に放置されたダキニ天の仏像の瞳が鈍く光った。
その顔はどこか艶かしく、それでいて恐ろしく残忍で、禍々しい女の笑みを浮かべていた。
雨宮健の心霊事件簿
ファイル001 今際の際の禍つ姫 完
朝日が完全に昇る頃、警察と救急車を呼んで、穴に転落した正雄さんを引き上げて貰ったんだ。予想はしていたけど、彼はすでに亡くなっていて、死因は心臓麻痺だったらしい。
さらに、この穴の中で加藤さんの遺体が見つかると、僕達は事情聴取される事になった。幸い、正雄さんの持っていたカメラには、僕達と正雄さんのやり取りや、自白の証拠が残されている。その事を話すと、僕達は容疑者から外された。
彼の証言は、警察にとって支離滅裂だったが、あの本堂の付近の山中で、秋本さんの遺体が発見されると、被疑者死亡の連続殺人事件として、世間を賑わす事になる。
なんせ犯人が、映画監督だったからセンセーショナルに報道された。
さらに、あの穴から成竹芳恵さん夫婦の人骨が発見されると、謎が深まってしまう。過去の未解決事件や、捏造された心霊事件などの尾ヒレがついて、しばらくは話題が絶えなかった。
にも関わらず、本田さんと一緒にいた僕達の事は、世間におおやけになる事もなく、マスコミに騒がれる事もなかった。不思議に思っていると、間宮さんが裏で手を回してくれていたらしい事を、梨子から聞いた。
どうやら間宮さんは、ご実家が名家でマスコミや警察、政治家とも繋がりがあるんだとか。
ともかく、加藤さんと秋本さんは無事に、ご両親の元へと帰る事ができ、手厚く供養され、彼女の霊が現れる事もなくなった。
二人共、きちんと成仏する事が出来たんだと思う。
裕二は、なんとか後遺症も残らず、無事に退院する事が出来たが、加藤さんを、遊び半分で心霊スポットに連れてきてしまった事を後悔し、そういった場所に、金輪際近付く事をやめた。
今は、チャンネルを一新し、ホラーゲームの実況をメインに、配信するようになったようだ。僕も裕二の番組をチャンネル登録して、休日には昔のように、オンラインゲームで一緒に遊んだりしている。
――――ピコピコ。
聞き慣れた通知音に反応すると、飛びつくように携帯を取った。梨子からのメッセージだ。
『ねぇねぇ、健くん、式神飛ばしの修行とか、神主さんの勉強は進んでるの?』
僕は、今回の事件を通して思うところがあり、自分の霊力から逃れられないような気がした。良い職場だったけど、家業を継ぐと言う事で、退職届けを出し、有給消化中にいったん辰子島に帰ってきた。
今後は、神主の免許を取るために通信で勉強し、拝み屋の修行をしながら、アルバイト先を探すつもりでいる。
あれから梨子との関係は、前より少しだけ前進した、と思っている。
高校を卒業してから、なんとなく疎遠になっていたけど、こうしてSNSで連絡し合ったり、時々電話でも話すようになったしな。
『うん。なかなか難しいけど上手くいってるよ。今、ちょうど休憩中だったんだ。梨子、今日はアルバイト休みなの?』
『うん』
不意に背筋を伸ばして携帯を弄りだした僕に、ひょいっと横から、ばぁちゃんが覗き込んできた。
『なーにが、上手くいってるだよ。式神を的に飛ばすのも、一苦労でしょうが。真面目にやりなさい。それにしても健、あんた梨子ちゃんが好きなら、もっと自分から積極的に、グイグイ行きなさい。遊びに誘うとか、食事に誘うとか。まーた、良い人なんだけど……で終わっちゃうよ。本当に情けないねぇ」
「ちょ、ちょっとばぁちゃん。プライベートは覗き見しない約束だろ。勝手に読むなよ」
僕は、恥ずかしくなって思わず携帯を畳に置いた。もういい加減、式神を飛ばす練習が嫌になってきたところに、梨子のメッセージで癒されていたんだけど、ぶち壊しである。
好きな女の子に対して、奥手になってしまう事を、こんなにもボロクソに言われるとは、思わなかった。
ばぁちゃんは、自分の祖霊舎にお供えされた煎餅を、ボリボリと食っている。それにしても、死者が食べると、お供え物の味がなくなるのって、不思議だよな。
冷房の効いた、仏間での式神飛ばしも、少しは上達していると思うし、マシになってきてるんだけどなぁ。あの時の力は、火事場の馬鹿力だったんだろうか。
『健くん、私ね。お盆には、島に帰ろうと思うの。達也と愛ちゃんのお墓参りもしたいし。それで、健くんのおばさんにお願いして、巫女修行させて貰おうかなって思ってるんだ』
――――梨子が帰省する。
それだけで、僕の胸は期待に膨らみ、思わず顔がにやけて口元を隠した。
「ばぁちゃん。梨子が帰省するみたいだ。お盆にうちの神社で、働きたいって言ってるんだけど?」
『あらあら、盆だけじゃなくて年末年始も、手伝って欲しい位だよ。毎年忙しいからねぇ』
梨子はこの間の事件から、無闇やたらに霊を怖がらず、理解出来るようになりたいと言っていたけど、まさかお盆の間だけとはいえ、巫女としてうちの神社に手伝いにくるとは、思わなかった。
という事は、お盆の間は毎日梨子と会えるという事になる。
「やった!」
僕は思わずガッツポーズをすると、ゴロンと横になる。やっぱり今年の夏は、一味違うものになりそうだ。
✤✤✤
ヒップホップミュージックを大音量で流し、重低音を響かせるバンが、夜の山道を走っていた。
運転席と助手席には派手髪の男、同じく後部座席には、帽子を被ったジャージ姿の、男女三人組が乗っていた。そしてお互いを自撮りしながら、今流行りのSNS、レックテックにショート動画を上げている。
「ほんと馬鹿じゃねぇの。心霊スポットとか、怖いからやだ! 乃愛、帰りたい」
動画を上げ終えた女が、非難の声を上げると、運転席の男が後部座席を、ちらりと見て笑った。
「この先にさー、骨がすっげぇ見つかった、例の鳥頭村があるんだよ。連続殺人事件があったって、リックテックで流行ったっしょ。やばくね?」
「やだぁ! もう、意味わかんねぇし。アキ、引き返してよ。もしかして動画にするつもり?」
怒る彼女を、隣のショートパンツを履いた、茶髪のギャルがなだめる。どうやら二人共、アルコールが入っているようだ。
「いいじゃん。エクスポータルズ、心霊調査ってな。それなりに再生数回るかも」
「まぁ、待ってよ。そこは怖いけどさ、ここだけの秘密、廃村には願いを叶えてくれる仏像があるんだって。俺の連れが、願掛けして叶ったらしいんだ。俺達も行こうぜ、二人とも叶えたい、願いあるでしょ」
「ウケる。宝くじ当たるかな」
助手席の男がそう言うと、二人の女は笑いながら手を叩いた。心霊スポットは怖いが、願いが叶う仏像と言われれば、興味も湧いてくる。
カーオーディオから、ズンズンと重低音が鳴り響き、ハイビームの光が廃村を照らした。
「やっばぁ、雰囲気ありまくり」
「ぎゃはは、今の見た? そらくん、びびり過ぎやろ」
若者達のふざけた笑い声が遠くから聞こえると、本堂に放置されたダキニ天の仏像の瞳が鈍く光った。
その顔はどこか艶かしく、それでいて恐ろしく残忍で、禍々しい女の笑みを浮かべていた。
雨宮健の心霊事件簿
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