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ファイアの後始末

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「アチチーーー」
俺の放り投げた「ファイア」の爆心地から、小太りのネズミの化け物が勢いよく飛び出してきた。

「殺す気かーーー!!」
ネズミの化け物は、煤で汚れた顔を俺の方に向け怒鳴った。

「すみません…」俺は謝りながら
「あなたがそこに居るとはおもいませんでした…」弁解する。

「お前、それ言い訳になってないぞ」
ネズミの化け物が、さらに怒り狂って言う。
「そんな物騒な魔法を簡単に打っ放すんじゃねえ、それと周りの安全確認はしっかりとやれ!!」

「本当に言葉もありません…」
俺はネズミの化け物に頭を下げる。
「すみませんでした」

「そうだよ。素直にあやまりゃいいんだよ」ネズミの化け物はニヤリと笑い
「で、誠意を見せて貰おうか?」

「せ、誠意ですか…」
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