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彼女
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「ぎいいいい。ぎぃいぃいぃ」
彼女がないた。
まるで踏んづけられたセミみたいな声だった。
「今日のきみはとてもセミに似ているね」
ぼくはそう言って彼女の赤い唇をそっと指で撫でた。
彼女は反射的に口を開こうとするが、結局何も言わないまま湿った瞳で物言いたげに僕を見つめていた。
彼女の懇願するような視線を真っ直ぐに見つめ返しながら、わずかに震える唇につっと指を這わせ、彼女という存在の輪郭をなぞるようにそのまま首へ胸へと指を移動させる。
やがて僕の指は、くっきりと開いた彼女の大切な部分にたどり着いた。
彼女の体内はとてもあたたかく、
体液が混じっているせいかわずかな粘りけと生臭さを感じた。
ぼくは彼女の敏感なところに触れたまま、少しの間目を瞑って彼女の体の躍動を感じていた。
心臓の鼓動に合わせて体内もわずかに脈打っていて、大蛇のように僕の手にまとわりついている。
しばらくそこの感触を堪能したあと、ぼくは密林で敵兵を偵察する斥候兵のような慎重さをもってゆっくりと指を動かしていく。
「あ゛っあ゛っ゛お゛お゛お゛あ゛あ゛」
指の動きに合わせて彼女が悲鳴のような呻き声をあげる。
どうやら思った以上に敏感らしく、そこからはとめどなく体液が盛れだしていた。
やがて耐えきれなくなったのか、固く噛み締められた歯の隙間からゴポゴポと同じものが溢れ出し、彼女の顔がどんどん赤く染まっていった。
そんな彼女を見ていると、ぼくも我慢がきかなくなってきてしまって、ついにぼくは腰に手をかけた。
カチャカチャと金属のこすれる音が静かな部屋に響いた。
やがてぼくは自慢の大きい刃を取り出し、
彼女のそこから手を引き抜いて、代わりにぼくのそれを突き刺した。
「おごっっあ゛あ゛お゛お゛っ」
彼女が化け物じみた悲鳴をあげた。
一瞬、隣の部屋の住人に聞こえないかとひやりとしたが、彼女の顔を見ているうちにそんな心配もどうでもよくなっていた。
ぼくは勢いを止めることなく、何度も何度も彼女を突いた。
その度に彼女は声を上げ、その美しい体からあたたかい液が飛び散った。
そろそろ限界が近そうだった。
それを悟ったぼくはフィニッシュとばかりに、
大きく、そして強く振って彼女を貫いた。
「おごあああああああ」
彼女の最後の絶叫が部屋に響いた。
「ふぅ……」
すっかり満足したぼくは彼女からそれを抜いて、近くにあったティッシュで手とそれに着いた彼女の体液を何度か拭った。
そしてそれを隠すようにしまった。
彼女はベッドに四肢を投げ出してぐったりとしていて、まるで人形のようにぴくりとも動かなかった。
先程までは赤く上気していた頬も、今ではすっかり白くなってきている。
「さて、そろそろ行くか」
ぼくはそう呟いて立ち上がり、その部屋を後にした。
扉をあけて外に出て周囲を見回す。
なにぶん、彼女のところへ来るのは今日が初めてなので道がてんでわからなかった。
しばらくそうしてキョロキョロしていると、このマンションの住人だろうか、ひとりの女性が通りかかった。
「すみません、少し道を教えて欲しいのですが……」
「あ、はい……なんでしょうか」
ナンパ目的だとでも思ったのか、
訝しむような女性の顔からは警戒の色がありありと見て取れた。
まあ、いきなり道で初対面の男に話しかけられたのなら仕方の無いことだ。
ぼくはなるべく温和な笑みを浮かべて、彼女に言う。
「急にすみません。ここに住んでいる彼女の家を訪ねていたのですが、なにぶん初めてでして……帰り道がわからなくなってしまいましてね……」
彼女、という言葉を聞いて少し安心したのだろう、
女性は少し表情を柔らかくして答えてくれた。
「あ、そうなんですね。ええと、行きたいところはどちらですか?」
「そうですねぇ。駅がいいですね。少し遠くまで行きたい気分なので」
「駅でしたらあっちですね。5分くらい歩けば着きますよ」
そう言って女性は左の方向を指さして教えてくれた。
「ありがとうございます」
ぼくは意識して笑みを作ってお礼を言って、
女性の指さす方向へと歩き出した。
さて、今からどこに行こうかな。
そんなことを考えながら、ぼくは人の少ない道を選んで駅を目指した。
翌日、その女性は警察に連れていかれたらしい。
彼女がないた。
まるで踏んづけられたセミみたいな声だった。
「今日のきみはとてもセミに似ているね」
ぼくはそう言って彼女の赤い唇をそっと指で撫でた。
彼女は反射的に口を開こうとするが、結局何も言わないまま湿った瞳で物言いたげに僕を見つめていた。
彼女の懇願するような視線を真っ直ぐに見つめ返しながら、わずかに震える唇につっと指を這わせ、彼女という存在の輪郭をなぞるようにそのまま首へ胸へと指を移動させる。
やがて僕の指は、くっきりと開いた彼女の大切な部分にたどり着いた。
彼女の体内はとてもあたたかく、
体液が混じっているせいかわずかな粘りけと生臭さを感じた。
ぼくは彼女の敏感なところに触れたまま、少しの間目を瞑って彼女の体の躍動を感じていた。
心臓の鼓動に合わせて体内もわずかに脈打っていて、大蛇のように僕の手にまとわりついている。
しばらくそこの感触を堪能したあと、ぼくは密林で敵兵を偵察する斥候兵のような慎重さをもってゆっくりと指を動かしていく。
「あ゛っあ゛っ゛お゛お゛お゛あ゛あ゛」
指の動きに合わせて彼女が悲鳴のような呻き声をあげる。
どうやら思った以上に敏感らしく、そこからはとめどなく体液が盛れだしていた。
やがて耐えきれなくなったのか、固く噛み締められた歯の隙間からゴポゴポと同じものが溢れ出し、彼女の顔がどんどん赤く染まっていった。
そんな彼女を見ていると、ぼくも我慢がきかなくなってきてしまって、ついにぼくは腰に手をかけた。
カチャカチャと金属のこすれる音が静かな部屋に響いた。
やがてぼくは自慢の大きい刃を取り出し、
彼女のそこから手を引き抜いて、代わりにぼくのそれを突き刺した。
「おごっっあ゛あ゛お゛お゛っ」
彼女が化け物じみた悲鳴をあげた。
一瞬、隣の部屋の住人に聞こえないかとひやりとしたが、彼女の顔を見ているうちにそんな心配もどうでもよくなっていた。
ぼくは勢いを止めることなく、何度も何度も彼女を突いた。
その度に彼女は声を上げ、その美しい体からあたたかい液が飛び散った。
そろそろ限界が近そうだった。
それを悟ったぼくはフィニッシュとばかりに、
大きく、そして強く振って彼女を貫いた。
「おごあああああああ」
彼女の最後の絶叫が部屋に響いた。
「ふぅ……」
すっかり満足したぼくは彼女からそれを抜いて、近くにあったティッシュで手とそれに着いた彼女の体液を何度か拭った。
そしてそれを隠すようにしまった。
彼女はベッドに四肢を投げ出してぐったりとしていて、まるで人形のようにぴくりとも動かなかった。
先程までは赤く上気していた頬も、今ではすっかり白くなってきている。
「さて、そろそろ行くか」
ぼくはそう呟いて立ち上がり、その部屋を後にした。
扉をあけて外に出て周囲を見回す。
なにぶん、彼女のところへ来るのは今日が初めてなので道がてんでわからなかった。
しばらくそうしてキョロキョロしていると、このマンションの住人だろうか、ひとりの女性が通りかかった。
「すみません、少し道を教えて欲しいのですが……」
「あ、はい……なんでしょうか」
ナンパ目的だとでも思ったのか、
訝しむような女性の顔からは警戒の色がありありと見て取れた。
まあ、いきなり道で初対面の男に話しかけられたのなら仕方の無いことだ。
ぼくはなるべく温和な笑みを浮かべて、彼女に言う。
「急にすみません。ここに住んでいる彼女の家を訪ねていたのですが、なにぶん初めてでして……帰り道がわからなくなってしまいましてね……」
彼女、という言葉を聞いて少し安心したのだろう、
女性は少し表情を柔らかくして答えてくれた。
「あ、そうなんですね。ええと、行きたいところはどちらですか?」
「そうですねぇ。駅がいいですね。少し遠くまで行きたい気分なので」
「駅でしたらあっちですね。5分くらい歩けば着きますよ」
そう言って女性は左の方向を指さして教えてくれた。
「ありがとうございます」
ぼくは意識して笑みを作ってお礼を言って、
女性の指さす方向へと歩き出した。
さて、今からどこに行こうかな。
そんなことを考えながら、ぼくは人の少ない道を選んで駅を目指した。
翌日、その女性は警察に連れていかれたらしい。
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