94 / 123
第一部
灰の魔導書
しおりを挟む
景色が元に戻った。
とてつもない重力に押しつぶされているはずなのに、どうしてか重さは感じなかった。
ゆっくりと立ち上がる。
骨が砕けてとても立てるはずもないのに、何故か身体がとても軽い。
いつもより意識が研ぎ澄まされているのを感じる。
去ろうとしていた女が再びアルテアに気づいて、鋭い眼光が身体を射抜いた。
女の苛立ちが伝わっくる。だがそれも怖くはない。いつの間にか手には燃える魔導書が収まっていたが熱くはなかった。
眼を閉じるとハクの姿が思い浮かんで自然と言葉が紡がれる。
「灰の魔導書──起動」
炎に包まれていた本が白く光り輝き、粒子となってアルテアと溶け合っていく。
「四魂操術、展開。神滅の魔女と星霊回廊を構築……同調開始」
アルテアの中に、誰かの記憶が流れ込んでいく。
見たこともない風景。
見たこともない世界。
知るはずのない魔法の詠唱が頭に流れ込んでくる。
知るはずのない武具の扱いが魂に刻まれていく。
それは、ひとりの少女の長い旅と戦いの記憶だった。
「四魂操術──【魂魄融和】発動」
アルテアの体に、浮出すように紋様が現れ、光の粒子が溢れ出して闇を照らした。
その圧倒的で莫大な魔力が、吹き出す魔力そのものをまるで銀河のように見せていた。
アルテアは身体の動かし方を確かめるように、拳を握っては離しを数回繰り返した。
「ちっ」
女が苛立ちをあらわにして手をふりかざした。際限なく増加する重力がアルテアに降り注ぐ。アルテアが動かないのを好機と見て、女は瞬時にアルテアに肉迫する。
「あなた、いい加減しつこいわ」
女が空間をも切り裂く鋭い手刀を放った。手刀の延長線上の空間が引き裂かれ、進路上に存在するあらゆるものを切り裂いて進む。凄まじい威力と速度のはずのそれが、アルテアにはまるでコマ送りのようにゆっくりと見えていた。
自身をめがけて迫る空間の断裂。
アルテアは手を前に差し出し拳を握る動作をすると、目の前の空間が紙くずのようにクシャッと潰れた。
空間の断裂を空間ごと握りつぶしたのだ。
「なっ……!?素手で空間を……?!!」
女の顔が驚愕に変わる。
「魔力の質も量も……先程までとはまるで違う。あなた、何者?」
「何者、か」
アルテアの声にハクの声が重なった。
不思議な感覚だった。自分の意識は確かにあるのに、それはハクの意識でもあるのだ。砂糖が水に混ざり合うように、二人の意識が溶け合い、二人でひとつの意識を共有していた。
「俺もそれを探してる」
アルテアが腕に魔力を流し込み、軽く横に振った。
キンッと金属を打ち鳴らしたような澄んだ音が響いた。
同時に、女の腕が網目状に切り刻まれた。腕から破裂するように血が吹き出した。
「……え?」
あまりに一瞬の出来事に女は理解が追いつかず、呆然とした顔でそれを眺めていた。
血が雨となり降り注ぎ女の顔を赤く染める。
吹き出す血を顔に浴び、ようやく女が正気を取り戻し、次第に悪鬼のごとき形相に変わっていく。
それをアルテアは油断なく見据えている。
「くっ……ガキがっ!!調子にのってんじゃないわよ!!」
女が狂気に顔をゆがめて怒声を上げて空に跳躍した。
「欠片ひとつ残さず消滅させてあげる!!」
女が腕を天に掲げて詠唱を始める。
「契約により 我に従え 黒より暗き漆黒の 深淵を満たす災厄の王 其に命じるは 異界の王 来たれ 終焉の獣 咎人の剣 地に満ちた愚者を滅せよ!」
「重力崩壊!」
時空を歪めるほどの重力の奔流が解き放たれた。アルテアの周囲に漆黒の帳が降りて彼を包み込んでいく。
範囲内に存在するあらゆる物体を塵にして、光さえも逃さない重力の渦がアルテアの身体を呑み込んだ。
ーーーーーーー
光すら呑み込む漆黒の魔法。
その内部は凄まじい重力で、本来ならすぐさま身体がバラバラに分解されてもおかしくなかった。だが、アルテアは無傷でそこに立っていた。
ただ脱出法がわからない。
魔法の範囲としては自分の身体を覆うほどの大きさのはずだったが、その内側は無限にも等しい広がりをもっていた。
試しに魔力弾を撃ち込んでみるが手応えはなく、境界や壁にぶつかった様子もない。
ダメージはないが、無為にここで時間を過ごすわけにもいかない。
アルテアが思案していると、鈴の音のような声が耳を打った。
「アルテア」
「ハク」
自分を呼ぶ声にアルテアが応じた。
完全な闇に鎖された世界で、ハクの声だけははっきりと聞くことができた。深い海の中に差し込む一筋の光のように、それだけが確かな生の輪郭を持っていた。
ゆっくりと優しい、暖くすら感じる口調でハクが続ける。
「よく聞け、アルテア。魔法で最も大切なのは魔力の量でも詠唱の技術でもない。それは、意志の強さだ」
「意志の、強さ」
「そうだ。魔法とは精神の──魂の力。強靭な意志によって世界の法則を自在に操り、あらゆる不思議を現出させる……それが魔法の本質だ。
イーヴルは神の尖兵として、もはや思念や業の半精神体のようなものだ。だからこそ奴らの魔法は強力だ。勝ちたくば強く想え。何者にも負けぬ、確固たる信念を持て。お主はいったいどうしたい?」
「俺は勝つ。勝ってみんなを守る」
「ならば、ただ想え。決して退くな、臆するな。見せつけてやれ、お主の確信を」
「ああ……!」
ーーーーーーー
しんと静まり返った中で、
勝利を確信した女がヒステリックな笑い声をあげる。
「ふ……ふふふ……あーはっはっはっはっはっ!!流石にこれはどうしようもないみたいね!」
「何がそんなにおかしいんだ?」
女の笑い声を打ち消すように、凛とした声が黒い帳の中から響いた。
帳に亀裂がはしる。そこから光が溢れ出し、ガラスが割れるように黒い帳が崩れ落ちた。
姿をあらわしたアルテアには傷どころか衣服の乱れすらなかった。
「そ、そんな……ありえない……」
諦めにも似た呟きが女の口からぽろりとこぼれ落ちた。大きく見開かれたその瞳には恐怖が宿っていた。
アルテアが一歩、足を踏み出す。
「な、なんでよ……!私の最強の魔法なのよ!人間ごときが耐えられるわけないわ!」
「魔法は精神の力。強く想えばあらゆる不思議を現出させる」
「は、はあ……?!そんなのであなたと私の魔力の差が埋まるまけないわ!ありえない!」
「ならば、実際に見せてやろう」
アルテアを中心に膨大な魔力がうねりを上げて大地を揺らす。魔力の光が空に舞い上がって流星のように流れていく。
きらきらと振り落ちる流星の中で、アルテアが歌うように詠唱を始める。
「契約により 我に従え 紅蓮の覇王
其に命ずるは 神滅の旅人 砕けろ 氷の巨人
顕現せよ とこしえの氷原王国 罪なる者たちに安息の眠りを与えよ」
超級魔法が発動する。
「俺の確信を受け取れーーねむるせかい」
女を中心に半径五メートルほどの魔法陣が展開した。そこから女を取り囲むようように空中にいくつもの氷の花弁が展開され結界を構築する。
そして、数多の花弁が青白い光を放つと結界内部に氷の薔薇の蕾が出現した。
氷の薔薇は結界内部のあらゆる物質に氷のツタを伸ばし侵食していく。
それから逃れられるものはおらず、それは女も例外ではなかった。
ツタに絡み取られたものが瞬時に凍結していく。
「そんな……この、私が……人間ごときに……」
それが女の最後の言葉だった。
あらゆるものに永久の眠りを与える薔薇のツタに体を侵食され、女の体は氷像と化した。
範囲内の全てのものを生命力ごと取り込んだ氷の薔薇が美しい花を咲かせ、やがて全てが砕け散った。
とてつもない重力に押しつぶされているはずなのに、どうしてか重さは感じなかった。
ゆっくりと立ち上がる。
骨が砕けてとても立てるはずもないのに、何故か身体がとても軽い。
いつもより意識が研ぎ澄まされているのを感じる。
去ろうとしていた女が再びアルテアに気づいて、鋭い眼光が身体を射抜いた。
女の苛立ちが伝わっくる。だがそれも怖くはない。いつの間にか手には燃える魔導書が収まっていたが熱くはなかった。
眼を閉じるとハクの姿が思い浮かんで自然と言葉が紡がれる。
「灰の魔導書──起動」
炎に包まれていた本が白く光り輝き、粒子となってアルテアと溶け合っていく。
「四魂操術、展開。神滅の魔女と星霊回廊を構築……同調開始」
アルテアの中に、誰かの記憶が流れ込んでいく。
見たこともない風景。
見たこともない世界。
知るはずのない魔法の詠唱が頭に流れ込んでくる。
知るはずのない武具の扱いが魂に刻まれていく。
それは、ひとりの少女の長い旅と戦いの記憶だった。
「四魂操術──【魂魄融和】発動」
アルテアの体に、浮出すように紋様が現れ、光の粒子が溢れ出して闇を照らした。
その圧倒的で莫大な魔力が、吹き出す魔力そのものをまるで銀河のように見せていた。
アルテアは身体の動かし方を確かめるように、拳を握っては離しを数回繰り返した。
「ちっ」
女が苛立ちをあらわにして手をふりかざした。際限なく増加する重力がアルテアに降り注ぐ。アルテアが動かないのを好機と見て、女は瞬時にアルテアに肉迫する。
「あなた、いい加減しつこいわ」
女が空間をも切り裂く鋭い手刀を放った。手刀の延長線上の空間が引き裂かれ、進路上に存在するあらゆるものを切り裂いて進む。凄まじい威力と速度のはずのそれが、アルテアにはまるでコマ送りのようにゆっくりと見えていた。
自身をめがけて迫る空間の断裂。
アルテアは手を前に差し出し拳を握る動作をすると、目の前の空間が紙くずのようにクシャッと潰れた。
空間の断裂を空間ごと握りつぶしたのだ。
「なっ……!?素手で空間を……?!!」
女の顔が驚愕に変わる。
「魔力の質も量も……先程までとはまるで違う。あなた、何者?」
「何者、か」
アルテアの声にハクの声が重なった。
不思議な感覚だった。自分の意識は確かにあるのに、それはハクの意識でもあるのだ。砂糖が水に混ざり合うように、二人の意識が溶け合い、二人でひとつの意識を共有していた。
「俺もそれを探してる」
アルテアが腕に魔力を流し込み、軽く横に振った。
キンッと金属を打ち鳴らしたような澄んだ音が響いた。
同時に、女の腕が網目状に切り刻まれた。腕から破裂するように血が吹き出した。
「……え?」
あまりに一瞬の出来事に女は理解が追いつかず、呆然とした顔でそれを眺めていた。
血が雨となり降り注ぎ女の顔を赤く染める。
吹き出す血を顔に浴び、ようやく女が正気を取り戻し、次第に悪鬼のごとき形相に変わっていく。
それをアルテアは油断なく見据えている。
「くっ……ガキがっ!!調子にのってんじゃないわよ!!」
女が狂気に顔をゆがめて怒声を上げて空に跳躍した。
「欠片ひとつ残さず消滅させてあげる!!」
女が腕を天に掲げて詠唱を始める。
「契約により 我に従え 黒より暗き漆黒の 深淵を満たす災厄の王 其に命じるは 異界の王 来たれ 終焉の獣 咎人の剣 地に満ちた愚者を滅せよ!」
「重力崩壊!」
時空を歪めるほどの重力の奔流が解き放たれた。アルテアの周囲に漆黒の帳が降りて彼を包み込んでいく。
範囲内に存在するあらゆる物体を塵にして、光さえも逃さない重力の渦がアルテアの身体を呑み込んだ。
ーーーーーーー
光すら呑み込む漆黒の魔法。
その内部は凄まじい重力で、本来ならすぐさま身体がバラバラに分解されてもおかしくなかった。だが、アルテアは無傷でそこに立っていた。
ただ脱出法がわからない。
魔法の範囲としては自分の身体を覆うほどの大きさのはずだったが、その内側は無限にも等しい広がりをもっていた。
試しに魔力弾を撃ち込んでみるが手応えはなく、境界や壁にぶつかった様子もない。
ダメージはないが、無為にここで時間を過ごすわけにもいかない。
アルテアが思案していると、鈴の音のような声が耳を打った。
「アルテア」
「ハク」
自分を呼ぶ声にアルテアが応じた。
完全な闇に鎖された世界で、ハクの声だけははっきりと聞くことができた。深い海の中に差し込む一筋の光のように、それだけが確かな生の輪郭を持っていた。
ゆっくりと優しい、暖くすら感じる口調でハクが続ける。
「よく聞け、アルテア。魔法で最も大切なのは魔力の量でも詠唱の技術でもない。それは、意志の強さだ」
「意志の、強さ」
「そうだ。魔法とは精神の──魂の力。強靭な意志によって世界の法則を自在に操り、あらゆる不思議を現出させる……それが魔法の本質だ。
イーヴルは神の尖兵として、もはや思念や業の半精神体のようなものだ。だからこそ奴らの魔法は強力だ。勝ちたくば強く想え。何者にも負けぬ、確固たる信念を持て。お主はいったいどうしたい?」
「俺は勝つ。勝ってみんなを守る」
「ならば、ただ想え。決して退くな、臆するな。見せつけてやれ、お主の確信を」
「ああ……!」
ーーーーーーー
しんと静まり返った中で、
勝利を確信した女がヒステリックな笑い声をあげる。
「ふ……ふふふ……あーはっはっはっはっはっ!!流石にこれはどうしようもないみたいね!」
「何がそんなにおかしいんだ?」
女の笑い声を打ち消すように、凛とした声が黒い帳の中から響いた。
帳に亀裂がはしる。そこから光が溢れ出し、ガラスが割れるように黒い帳が崩れ落ちた。
姿をあらわしたアルテアには傷どころか衣服の乱れすらなかった。
「そ、そんな……ありえない……」
諦めにも似た呟きが女の口からぽろりとこぼれ落ちた。大きく見開かれたその瞳には恐怖が宿っていた。
アルテアが一歩、足を踏み出す。
「な、なんでよ……!私の最強の魔法なのよ!人間ごときが耐えられるわけないわ!」
「魔法は精神の力。強く想えばあらゆる不思議を現出させる」
「は、はあ……?!そんなのであなたと私の魔力の差が埋まるまけないわ!ありえない!」
「ならば、実際に見せてやろう」
アルテアを中心に膨大な魔力がうねりを上げて大地を揺らす。魔力の光が空に舞い上がって流星のように流れていく。
きらきらと振り落ちる流星の中で、アルテアが歌うように詠唱を始める。
「契約により 我に従え 紅蓮の覇王
其に命ずるは 神滅の旅人 砕けろ 氷の巨人
顕現せよ とこしえの氷原王国 罪なる者たちに安息の眠りを与えよ」
超級魔法が発動する。
「俺の確信を受け取れーーねむるせかい」
女を中心に半径五メートルほどの魔法陣が展開した。そこから女を取り囲むようように空中にいくつもの氷の花弁が展開され結界を構築する。
そして、数多の花弁が青白い光を放つと結界内部に氷の薔薇の蕾が出現した。
氷の薔薇は結界内部のあらゆる物質に氷のツタを伸ばし侵食していく。
それから逃れられるものはおらず、それは女も例外ではなかった。
ツタに絡み取られたものが瞬時に凍結していく。
「そんな……この、私が……人間ごときに……」
それが女の最後の言葉だった。
あらゆるものに永久の眠りを与える薔薇のツタに体を侵食され、女の体は氷像と化した。
範囲内の全てのものを生命力ごと取り込んだ氷の薔薇が美しい花を咲かせ、やがて全てが砕け散った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる