俺の手を見ろ! 注※それは足です。

やまくる実

文字の大きさ
61 / 131

第61話 私がこの星に来た理由(雪視点)

しおりを挟む
 私は地球人ではありません。

 私達の星は、この地球上と見た目はかなり似通った星だったのだと思います。

 自然にも多く恵まれていました。

 違いと言ったら、そうですね、私達には地球人にはない能力がありました。

 この星で言うならば、超能力とでも言いましょうか?


 私達の姿はこの星の、猫という動物にとても良く似ていました。

 この星の猫という動物の祖先はもしかしたら私達の星のものなのではないか?

 というぐらい似ていました。

 見た目の違い、それは前足の指が右も左も一本ずつ多かった事だと思います。


 一度話した事があると思いますが私の星では感情を表に出してはいけない。

 感情を出すことは悪とされていました。


 それはどれくらいのレベルでいけない事かと言うと、法律で取り締まりされるレベルと言ったら分かるでしょうか?

 どうして?


 そう疑問に思っても、そういう星としか言えないです。


 この星の方が私達の星のモノを見ると、すごく不気味に見えると思います。


 生まれた時から感情がないのだったら楽だったでしょう。

 違います。



 私達は感情を表す事は出来るけど、感情を表に出さない様、監視されていました。


 この星で例えると、感情を殺したロボットが生活しているのと変わらないと思います。


 私も、何も行動を起こさなけば、そのまま感情を殺したまま、あの星で一生を終えた事でしょう。


 どうして、危険を起こしてまで、行動を起こしたのか、不思議に思われた方もいると思います。


 何故か?



 それは私の家族、私の祖先が関係していました。


 私は、弟がいました。

 私も弟も、自分で言うのもあれですが、とても良い子でした。


 なので、もちろん、言われていた事はちゃんと守り、感情を表に出す事もしていませんでした。

 ちゃんと守れず、思いのままに感情が出てしまう、そんな子も稀にはいました。

 そういう子はある施設に入れられてしまうのですが、まあその話まですると、またまた話が長くなってしまいますので、その話はまた今度。


 とにかく、私と弟はちゃんと規則を守っていました。


 それなのに、幼い弟は、ある日、星の中の偉い感じの人に連れてかれてしまいました。

 家の中に強引に入って来て弟を連れて行ってしまったのです。


 この時、何故?


 どうして?


 私達は何も悪いことはしていないと感情をあらわに叫び出したかった。

 だけど、あの頃の私は出来なかった。


 私の弟が何故連れて行かれたのか?


 それはのちのち、私が働けるほど歳を取ってから知りました。

 一つ言える事は弟には周りの方にない、とてつもなく強い力があったのです。

 その当時の私達は全然、気づいていませんでしたが......。
 

 私は本当の家族は弟しかいませんでした。

 だから他の家に引き取られて育てられても、私の心の中に存在している家族は幼い頃に連れてかれた弟だけでした。


 私は考えました。


 どうにかして、弟に会えないか?

 そして、星が管理している職業につき、弟の情報をさぐる事を思いついたのです。

 

 弟、うちの家族、うちの祖先には秘密がありました。


 私と弟が幼い頃、二人で生活していた時、古い本を見つけました。


 それは紙質などからとても古いモノだと分かりました。


 その本の内容は幼い私達には分かりませんでした。


 分かったのは、弟が連れてかれた、ずっと後。


 その内容はこの星の他の方には知られてはならないと思いました。


 この星が、こんな風になってしまった理由は、私の祖先が関係していたらしいのです。


 私達の星のモノは能力がある。

 その能力の源が感情の波。

 つまり感情豊な程、能力が高いという事です。


 そして、私の祖先が星の王を脅かす程、能力を高めた。

 それを良しとしない王は自分達よりも能力を高めない為、法律を作った。


 その過去の出来事が現在まで、続いている、そして、我が家の家系がその、能力を高めたモノの生き残りの家系だった。


 その古い本にはそう書いてありました。


 弟を探しに星の管理している職業につく事は出来ましたがまだ弟には会えていませんでした。


 弟が生きているかも分かりませんでした。



 そんな時です。


 あらゆる感情を多く持つ星に、地球という星に行く調査人の募集があったのです。


 その調査人とは感情を多く集めて星に送る事が仕事でした。


 他の者達は何故そんな事をするのか、理由は分かっていない様でした。



 他の者達は私達の能力が感情の多さによって高まると知らないからです。


 私の星の王は感情を集めて、自分だけ能力を高めようとしているのでしょうか?

 私達には能力が強くならない様、感情を持たない様に、取締り、支配力を強めようとしているのでしょうか?


 私は、この事を知ってしまった私が、何とかしなければ、そう思ったんです。


 そんな風に思ってこの星にやって来たのですが、やはり私は自分勝手なのでしょうね。


 辰也さんにあって、幸せを味わったら、ずっとこのままでいたい、そう思う様になってしまったのです。


 心のどこかには弟の事、星の事は引っかかっていました。

 だけど。

 感情が溢れ出した、自分自身を止める事が出来なかったのです。


 辰也さんに初めて、私は恋をしてしまったのです。

 

 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...