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5章 ロゼッタ
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しおりを挟む「えっ? 今何て言いました?」
俺はいつも通りギルドで朝食を食べている時に受け付け嬢のメイサさんが話し掛けて来た。
「ですから、次の依頼が来てますよ。 また問題児です」
「俺は問題児の担当では無いんですが...」
「セバスティの態度更生も評価されたようで、報酬も出ています」
「は、はぁ...」
報酬を受け取り、俺は懐に仕舞う。
セバスはナンパ自体止めてはいないが、冒険者として、頻繁に依頼を受けるようになった。
これは本人曰く、助けた女性達に感謝された事で、冒険者としてのやり甲斐が出て来たと話していた。
だからこそ今回の件は依頼達成という事になる。
「じゃあ準備して今日中には旅立ちますね」
「セバスティには何も言わないのです?」
「固定パーティーは組まない予定なので、黙って出ていきます」
俺はそれだけ言うと席を立つ。
朝食も終わったので次の町に行く準備をしよう。
何だかんだ断れない性格は変わらないな。
-----
俺は準備を終え、馬車に乗る。
持ち物といっても殆ど収納スキルに入れてるので簡単な荷物だけ手元に置いていた。
馬車の中には冒険者も居るようだ。
それぞれ武器を片手に座っている。
暫く馬車が走っていると急に速度を落とし停止した。
何やら外も騒がしい。
「道のど真ん中で冒険者達が魔物の群れと交戦しているみたいだ! 誰か応援にいけるか!?」
馬車を操縦していた男が叫ぶ。
それを聞き、馬車に居た冒険者達も加勢に向かった。
魔物の個体が現れるのは特に珍しい事でもないが、こんな道のど真ん中で魔物の群れが現れるのは珍しい。
俺も戦力にはならないが、様子を見に行く事にした。
「加勢か! 助かる!」
最初に戦っていた冒険者が叫ぶ。
それに合わせて士気も上がったようで、どんどん魔物の群れを討伐していった。
俺は後衛の持ち場まで移動すると、後ろから声が聞こえた。
「火の化身イフリートよ。 我が名に置いて炎の民を此処に誕生させよ。 されば道は開かれる。 唸れ"ファイヤーボール"!」
俺は聞き慣れない少女の言葉に目を覆いたくなった。
何故なら魔法を使うのに"詠唱"などこの世界には必要無いのだから。
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