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1組第1レーン「入部」
チョコレート
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青木はある休みの日、1人で近所の公園へ向かった。「インドア派」であった僕にとってほとんど行くことは無かったが、昨日あんな恥を欠かされた手前、水澤に見返してやろう、という気持ちが大きかった。体の色々なところが痛む。足、腹筋、腕、首。本当にこんな所まで筋肉痛になるのだろうかと青木は思った。1歩づつ進む度に体に痛みが走る。でも今日は走ると決めたのだ。公園と言っても遊具はほとんど無く、いわゆるランニングコースである。そこに着いた青木は準備運動を始めた。
「青木くん?」
あまりにも唐突な呼びかけに青木は驚いてよろけた。振り向くと155cm位のすらっとした女子が立っていた。この顔かたちの整った可愛らしい女の子に青木は見覚えがあったが、名前、どこであったのかを覚えてはいなかった。
「青木くんと同じ中学の阿久津です。分かりますか?」
阿久津…青木は思い出した。同じ陸上部の同じ学年の子だ。
「ああどうも、」
とだけ青木は返答した。と言うかそれ以外の言葉が見当たらない。しかし、どうしたの?なんできたの?と聞かれるうちにだんだんと和んできた。すると、一つの疑問が頭に浮かんだ。
「阿久津さんってなんで陸上部に入ったんですか?」
返ってきたのは青木が予想もしなかった青木にはもはや次元が違うといえる答え。
「私、小学校の時の陸上記録会で走り幅跳び出たんですけど、そしたら大会記録が出てしまって、中学校でどこまで自分の力が通じるのかためしたくて…」
青木の唖然とした顔に気づいた阿久津は市の大会ですけど、とぼかしたが青木はパニックだった。1位、優勝、新記録、どれも青木が一生手にすることはないと思っていた。それをとった人が目の前にいる。そして話してる。なんかすごい事なのではないか。そう思った時、さらに意外な一言が飛んできた。
「良かったら走りませんか?一緒に」
青木は女子といるのが苦手なわけではないかといって得意なわけでもなかった。そして目の前にいるのはいわゆる「エリート」なのである。そんなこちらの思いを無視をして阿久津は準備運動を始めている。もはや了承するしかないじゃないか。
「ありがとうございます」
そういった。
青木は最初置いていかれるかと思っていたが、そんなことも無かった。むしろ阿久津がペースを合わせているように感じる。と言うかそうなのだ。息が上がるのは青木だけで阿久津は平然と走っている。2kmあるコースを一周して戻ってきた。1回休憩しましょうという阿久津からの提案に賛成した。2人はコースの横にあるベンチに座る。
「これ、食べますか?」
阿久津はチョコレートを差し出した。そう言えば俺も持ってたっけ。そう思いながらもそのチョコレートを受け取った。
「私、食べるのすきなんだよね。」
「そうなんですか。」
他愛も無い会話が続いたが2人はまた走りはじめた。青木の頭はチョコレートを渡すか否かでいっぱいだったが、また息が荒れてくるとそれもわすれてしまう。
再びベンチに戻った時には何事も無かったかのように手を出していた。
「チョコレート食べます?」
自然なといだった。
「え、いいの?ありがとう!」
阿久津は受け取ってすぐに口に入れた
「おいしーー!!!」
そのあまりにも真っ直ぐな表現に青木から笑がこぼれた。
「よかった、喜んでもらえて」
「青木くん?」
あまりにも唐突な呼びかけに青木は驚いてよろけた。振り向くと155cm位のすらっとした女子が立っていた。この顔かたちの整った可愛らしい女の子に青木は見覚えがあったが、名前、どこであったのかを覚えてはいなかった。
「青木くんと同じ中学の阿久津です。分かりますか?」
阿久津…青木は思い出した。同じ陸上部の同じ学年の子だ。
「ああどうも、」
とだけ青木は返答した。と言うかそれ以外の言葉が見当たらない。しかし、どうしたの?なんできたの?と聞かれるうちにだんだんと和んできた。すると、一つの疑問が頭に浮かんだ。
「阿久津さんってなんで陸上部に入ったんですか?」
返ってきたのは青木が予想もしなかった青木にはもはや次元が違うといえる答え。
「私、小学校の時の陸上記録会で走り幅跳び出たんですけど、そしたら大会記録が出てしまって、中学校でどこまで自分の力が通じるのかためしたくて…」
青木の唖然とした顔に気づいた阿久津は市の大会ですけど、とぼかしたが青木はパニックだった。1位、優勝、新記録、どれも青木が一生手にすることはないと思っていた。それをとった人が目の前にいる。そして話してる。なんかすごい事なのではないか。そう思った時、さらに意外な一言が飛んできた。
「良かったら走りませんか?一緒に」
青木は女子といるのが苦手なわけではないかといって得意なわけでもなかった。そして目の前にいるのはいわゆる「エリート」なのである。そんなこちらの思いを無視をして阿久津は準備運動を始めている。もはや了承するしかないじゃないか。
「ありがとうございます」
そういった。
青木は最初置いていかれるかと思っていたが、そんなことも無かった。むしろ阿久津がペースを合わせているように感じる。と言うかそうなのだ。息が上がるのは青木だけで阿久津は平然と走っている。2kmあるコースを一周して戻ってきた。1回休憩しましょうという阿久津からの提案に賛成した。2人はコースの横にあるベンチに座る。
「これ、食べますか?」
阿久津はチョコレートを差し出した。そう言えば俺も持ってたっけ。そう思いながらもそのチョコレートを受け取った。
「私、食べるのすきなんだよね。」
「そうなんですか。」
他愛も無い会話が続いたが2人はまた走りはじめた。青木の頭はチョコレートを渡すか否かでいっぱいだったが、また息が荒れてくるとそれもわすれてしまう。
再びベンチに戻った時には何事も無かったかのように手を出していた。
「チョコレート食べます?」
自然なといだった。
「え、いいの?ありがとう!」
阿久津は受け取ってすぐに口に入れた
「おいしーー!!!」
そのあまりにも真っ直ぐな表現に青木から笑がこぼれた。
「よかった、喜んでもらえて」
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この先、どうなるんだ?
続き、期待してます。
感想ありがとうございます
精一杯頑張りますのでよろしくお願いします