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なんか街に着いたとよ
しおりを挟む「暇だぁ…」
現在俺は森から出てすぐにある街道を歩いている。この体の持ち主が来たであろう学園がある街に向かっているのだ。
「そろそろ起きてくんねぇかなぁ?体を持つと眠くなるとはねぇ」
未だに体の持ち主が起きず、しかも肉体を持ったからか眠気が襲ってきているのだ。
「でもまぁ街に着くまで歩きで2日かかるしなぁ。しかも現在夜だし…加速するか」
夜になるまで歩き続けているため、4時間ほどずっと歩き続けていることになる。しかも森と街は案外離れているため時間がかかる、だから魔法を使うことにした。
「【強化魔法/加速/スピードアップ】」
そしてだいたい時速80キロで走り始める。
「そんなに魔力込めなくても加速できるのはいいねぇ…てかこのレベルになると魔力切れとは疎遠だったしな。あの時は本当にびびった」
そう、あの時はとてつもなく驚いていた。なんせかれこれ十数年ほど魔力切れになってなかったため、久しぶりの感覚に驚いたのだ。
『ん…?……はっ!?ここはどこだ!助かったのか!?』
「うおっ!びっくりした…やっと起きたかねぼすけめ」
『あれ?体が誰かに…』
「おい、お前まさか忘れたんじゃないだろうな?」
『お前は…あの時に話しかけたやつか?』
「おうそうだとも、無事に助かったぞ」
『良かったぁ…あれ?他の人は?』
「手遅れだった」
『え…』
「友達でもいたのか?」
『いや、居ないけど。さすがに級友が死んだとなったら驚くよ…ってそうじゃなくてお前誰だよ!』
「ん?」
やっと目を覚ました男の子。案外元気である。
「俺か?そうだなぁ…」
どういうふうに説明するか、異世界から来たのかも説明しなければ…。
「俺はだな異世界から来た魂…といえば分かるかな?」
『異世界?いや、よくわからん』
「そりゃそうか」
よくわからない様子。これはどうしたもんかね。
『とりあえず俺の体を返せ!』
「そうだな…そこら辺も含めて色々と話そうか」
『お、おう』
そして体を返却し、体がないから欲しいこと、この世界に来た時悲鳴が聞こえて向かったら戦闘中だったことなど、経緯を含めて話した。ただし、現実世界ではなくATOの世界の話だけをしながら話した。
「つまり?前の世界で死んだらこの世界にいたと」
『おうよ、だが何故か体がなくてな…』
「それで俺の体を使ったと」
『本当は見殺しにして使おうかなと考えてたがな』
「ちょっおま!」
これらは走りながら会話している状態である。
「うーん…随分と速く走れるもんだ」
『この俺の魔法だからな』
「前の世界でお前どれだけ強かったんだよ」
『んー?災害とかそんな呼び名もつくほどの強さだ』
「災害!?そんだけ強いのか…そりゃこの速さも納得だわ」
もうそろそろで街に着くところで魔法を切った。そして重要な話をする。
「んで?お前は俺の体に憑くのか?」
『そりゃそうだ。体ないんだから』
「じゃぁ条件をつけさせてもらおう」
『条件?』
「1、危なくなったら必ず助けること
2、ある程度は力を貸すこと
最低でもこんな感じかな?」
『なんだよ、そんなに厳しくねぇな』
「これでいいなら別に憑いててもいいぞ」
『そうか、なら憑かせてもらおうか』
話が終わると同時に前を向くと、街があった。
学園経営の街、クラリスだ。
後書き
ついに街に着きました
この後は面倒事が発生するぜ!
死者の蘇生に関して
不可能ではないがやりすぎると[─削除済み─]に干渉されやすくなり、最終的には[─削除済み─]になる。
主人公は1度だけ[─削除済み─]に干渉されたがその時にこういった。
『あれは最悪の存在だ。レベルがどれだけ高かろうが無意味。勝つにはやつと同等の存在にならなければならない。そして俺にはこれしか分からない、やつがどういうのかは今度[─削除済み─]に教えてもらおうかな』
蘇生条件
・死んでいること
・遺体の損傷が少ないこと
・人間、もしくはそれに近しいもの
・[─削除済み─]に適合し す の…
〔誰だ…私の話をしているものは…あぁ君か…〕
【[─削除済み─]から干渉されました。遮断します】
〔フーム…相変わらずだな君は。ん?この世界に…なるほど…〕
【遮断開始】
〔ふはははは、君にはいつか……
【遮断完了】
{まさかこの話だけで干渉してくるとは…相変わらず油断できませんね…早くこの世界から…}
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