繰り返し日記

星海輝

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繰り返し

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ボクの日記には沢山の言葉の羅列が並んでいる。それは時に長く時に短い。そんな羅列をボクは、ぼーっとし乍ページを捲っていく。ページを捲る音が部屋に響く。

ペラペラ、ペララ…

そして、ページを捲る手を止める。多分このページを何度も何度もボクは読んでいる。だから、このページだけ内容は覚えている。
だって、ボクがボク自身の心を殺した日だったから。
そんな日記の内容はこうだ。

ボクはどの世界にいても心を殺して生きていくのだ。
ずっと遠い未来のボクはこの日記を見つけた時どう思うのだろうと考えるが、まあ、考えるだけ無駄なのでやめる。
ボクはきっと心を持つことが出来ない生き物らしい。だから、人の気持ちがわからない生き物なのだ。だけれど、それを受け止めて未来のボクには生きてほしいと思う。どんなに人に疎まれようとも生まれてきたという事は何かを成し遂げる為に生きるという事だ。過去のボクはその何かを成し遂げた。もうだから、この日記を書き終えたら、というか、そろそろこの世界からいなくなるだろう。未来のボク、キミはどんなに辛くても死ぬという選択はしないでくれたまえ。それでは、さようなら。

この日記を読んだときこの内容だけは繰り返されるのだと直感で思った。
だからこそ、もうボクの命はないのだと悟っている。ボクは、この日記を隠そうと思う。これ以上未来のボクが犠牲にならないように。ダミーでもう一冊書くがこの内容があったことは知られないようにしていくつもりだ。なのでボクが今書いている日記もこの繰り返し日記と共に隠すことにする。誰の目にも触れられない場所へ。

XXX年4/4 4時44分 とある化け物

end?
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