☆変☆態☆

コタツ布団

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変人だからって、悪い人な訳では無い

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 神は生き物を2つの性に分けた。男と女の2つに、
 だが、それは人が観測した2つに過ぎない、ただ、その2つが多かっただけで、それ以上に性はあるのかもしれない。
 そして今ここに、その性の可能性を体現するものがいる!この物語は、その者とその仲間たちの旅路を記した物である。さぁ、この物語をともに読み進めていこう。
 この世界では、誰もが【能力】を持っている。
 そして、ここはヒュリアーゼ王国の、サーシスの街のギルド、ここに、ある少年が来ていた。
「今日から僕も冒険者なんだ。」
 僕の名前はリリアン、能力は刃物創製(サーベルメイク)短剣やナイフを作ることができる。
 あんまり強くないけど、いっぱい練習して、生成速度も3秒ぐらいになったし、同時に2本も生成できるようになった。
(僕の新しい旅路はここから、)
 リリアンがギルドの扉を開けた時、真っ先に感じたことは(治安が悪い~ッ!)ガラの悪い大人達、ボロボロの室内、さらに酒とほこりの匂いでまみれていて、あまり良い環境とは言えない場所だった。
(いや、いろいろ外見が悪いだけで、もしかしたらみんないい人だったり、たまたま掃除してないだけだったりするかも…)
 リリアンは気づいた。数人が自分を見てクスクスと笑っているのをそこでリリアンは察した。
(まーじで見た目通りなのか~、いや、僕も冒険者なんだ、こんなところで立ち止まってられない、とりあえず受付に行こう、)
 リリアンはギルドの受付に行き、受付嬢に話しかけた。
「あの、会員登録したいのですが、」
「あ?あ~、はいはい、」
 あまりいい対応ではなく、厄介者が来たような態度で対応された。
 そして、会員登録を済ませたリリアンは、早速依頼を受けようとした。
「あの、依頼を受けたいのですが、」
「あちらの掲示板から、依頼書を取ってきてこちらに持ってきてくださ~い」
 リリアンが掲示板に向かおうとしたら、
「お~い、新人く~ん、少しいいかな~?」
 男の冒険者が話しかけてきた。
「はい?何でしょうか?」
「金貸してくれないかな~?」
「へ?いや、なんで?」
「何でもいいじゃんか、それとも、先輩の言うことが聞けないってのか?あぁ?」
「いや、先輩とか関係ないでしょ、」
「は?関係あるに決まってんだろ、お前なに偉そうにしてんだよ!」
「いや、そんなんじゃ」
「いやいやいやいやうっせぇーんだよ!金出せって言ってんだから金出しやがれ!」
 リリアンが、逆ギレした男冒険者から殴られそうになった時、
「あらあら、新人イビリなんて、モテないわよ?」
「なッ!あんたは、」
 誰かが男冒険者の拳を止め、リリアンを助けた。
「あ、ありが、んッ!?」
 助けてくれた人を見た時、リリアンは思った。
(ド変態だー!)
 厚化粧の顔、ゆうに身長180を超える筋骨隆々の体、上半身裸なのに女性物の下着を着けており、下は普通だが、見ただけでただ者ではないとわかる風貌をしている男が、馬鹿でかいオークを片手に男冒険者の手を止めていた。
「あ、あんたは、たった一ヶ月でAランクまで上り詰めた。最優の変態!」
「誰が変態よ!」
 変態の冒険者が、男冒険者の肩を叩いた瞬間、男冒険者が一瞬にして視界から消えた。
「え?」
「あら、ごめんなさい、軽く肩を叩いたつもりだったのだけど、」
 下を見ると、男冒険者が地面に半身が埋まり、気絶していた。
「あなた、大丈夫?」
「え、えと、お金なら出しますので、」
「いや、別にいらないわよ?お金に困ってるわけではないし、それになにもしないわよ、自己紹介がまだだったわね、私はアリアン・テレスよ、あなたは?」
「ぼ、僕は、リリアンです。」
 アリアンさんは物腰柔らかく、意外と優しい方だで、僕らは、椅子に座っていろいろ話をした。
「へ~、あなた、駆け出し冒険者だったのね、ああいう輩には気おつけなさい、」
「はい、」
「そういえばあなた、依頼を受けるのよね?だったら私が手伝ってあげるわ」
「え!悪いですよ、」
「いいのよ、私が求めてる討伐系の依頼は、もう無さそうだから、それに、最近は魔物の動きが活発になってるから、護衛してあげるわ、」
「それなら、お言葉に甘えさせてもらいます。」
 そうして僕は、アリアンさんと依頼を受けることとなった。
「この依頼なんてどうかしら?あなたぐらいならできる依頼よ、」
「秋の森でのきのこ採取ですか、いいですね、これにします。」
 受付に提出して、僕らは秋の森にむかった。
 秋の森は、名前通り1年中秋であり、秋にしか採れないきのこが沢山あるうえ、そこにしか生息しない魔物もいる。
「そういえばリリアン、秋の森についてはどこまで知ってるの?」
「えっと、基本的な情報や、気おつけたほうがいい魔物についてなどです。」
「ンフフ♪よく勉強しているのね、素晴らしいわ、魔物に関しては任せてちょうだい、髪の毛一本にも触れさせないから、」
「僕だって戦えますよ!」
「ンフフ♪期待してるわね☆」
「そういえば、アリアンさんの能力はどんなのですか?」
「私の能力?私の能力はこれよ、」
 そうアリアンさんが言うと、アリアンさんの隣に、タコの触手のようなものが出てきた。
「これがアリアンさんの能力」
「えぇ、この触手を最大8本出せるわ、あなたの能力はどんなの?」
「僕の能力は、こんなふうに小さめの刃物を作ることができます。」
「へ~、いい能力じゃない、それに無から生成してるってことは、創製系の能力よね、私初めて見たわ、」
 創製系の能力は珍しく、作る系の能力の大抵は媒介を必要とするから、錬金系と呼ばれている。
 そうこうしている間に、僕らは秋の森に到着した。
「さぁ、早速採取と行きたいところだけれど、まずは食事にいたしましょう。何か食材はあるかしら?」
「あ、いや、なにもないです。」
「あいにく私も今は持ち合わせが少ないからね、食材を集めましょうか、ついでにキノコも採れる。一石二鳥よ!」
「はい!」
 そうして、僕らは各自食材を集め、アリアンさんが調理してくれ、昼食とともに、なかなかの量のきのこを採れた。
「いや~、助かりました。まさか料理もできるだなんて、よッ!才色兼備!」
「ンフフ♪嬉しいこと言ってくれるわね、そこで提案だけど、私たち、パーティーを組まない?」
 その提案に、僕は驚きのあまり、声も出なかった。
「断ってくれても構わないわよ?」
「あっ!いや!そうじゃなくて、組みたいです!パーティー、」
「いいのよ別に、無理しなくて、こんな変質者といたくないってのは、自分でも理解してるから、」
「無理なんかじゃありません!」
 僕はアリアンさんのその言葉を否定し続けた。
「僕は、最初、あなたを見てヤバい人だと思いました。でも!強くて、知識もあって、頼れる人だから、アリアンさんとパーティーを組みたいんです!」
 僕は必死にそう伝えた。
「リリアン、ふふ、ありがとね、それじゃ、依頼をさっさと終わらせて、ギルドにパーティーの申請出しに行くわよー!」
「はい!」
 僕らがそう意気込んでいると、
「ぐああー!」
 茂みから、魔物が出てきた。
(あ?終った。)[グシャァ]
「ん?え?」
 僕が終わりを悟った瞬間襲いかかってきた魔物の頭をアリアンさんが握り潰していた。
「大丈夫?あら、顔に血がついてるわよ、ほら、ハンカチ。」
「あ、ありがとうございます。」
 僕は思った。
(この人、やっぱりいろんな意味でヤバい人だ。)
 その後、僕らはきのこを必要数採取し、ギルドへと戻り、パーティー申請を出し、パーティーとなった。
 ちなみに、パーティー名は【ウェルダー】となった。
「そういえば、リリアン、あなたどこか宿とってるの?」
「え?あ、そういえば、」
 僕は出身の村からこの町には、今日着いたのだ。宿をとらず、すぐにギルドに行って、アリアンさんと依頼を受けて、今に至る。
「どどうしましょうアリアンさん!」
「それなら、私のに家来る?」
「へ?いいんですか?」
「いいのよ、私の家は無駄に広いから、」
 アリアンさんの話的に、おそらくアリアンさんはかなりのお金持ちだと想像できる。だが、それ以上に、
(アリアンさんの家!なんか、慣れたっていうか、アリアンさんの人柄にあてられて、忘れてたけど、アリアンさんこんなんなんだよな!上裸ブラ厚化粧!この人普通にヤバい人なんだよな~、)
「別にそんなに緊張しなくてもいいのよ?家は普通ですからね、」
 僕は、不安とかすかな期待を胸に、アリアンさんの家に向かった。
「ここが、アリアンさんの家…」
 話では聞いていたが、豪邸と言えるほどでもないが、ぱっと見で金持ちの家だと言える家であった。
「ほら入って、」
「はい、」
 だが、それよりも、外観よりも内装のほうが気になる。
(すごい、なんか、うん、掃除も行き届いていて、なんか、高そうなものが少ないけど飾ってある。)
「お風呂沸かしてくるから、あの道の一番奥に図書室があるからくつろいでてちょうだい。」
 そして僕はアリアンさんと別れてから、図書室の扉を開けた。最初に出た感想は、
(これが、図書室だと?)
 本棚と、その中間あたりに暖炉があり、モダンな空間が広がっていた。
「本は確かにあるけど、え?と、とりあえず、何か本でも読むか、」
 とりあえずで、適当なほんを手に取り、読んでみたが、植物の図鑑であった。
 他の本を手に取って読んでみたら、薬学についての本であった。他にも、法学や経済学、魔物の図鑑など、さまざまな学問についての本や、図鑑などがあった。
「え、すごいなにこれ内容がすごくわからない、(薄々気づいてはいたけれど、やはり貴族とかなんだろうか?)」
 そんなことを考えていたら、
「どう?気に入った本はあった?とは言え、どれもつまらないものだけれどね、」
 いつの間にか、ティーカップを2つ乗せたお盆をアリアンさんが近くの机に置いていた。
「(いつの間に?)僕には少し内容が難しくて、」
「それなら、これなんてどうかしら?」
 アリアンさんが渡してきたのは、魔導書であった。
「えッ!これ魔導書じゃないですか!魔導書って確か、1冊あたり何十Iとかかかるんじゃ、」
「いいのよ別に、この列は魔導書が並んでるから、好きなだけ見ていってね、気に入ったのがあったらあげるわ、どうせ同じの何冊か持ってるから、それに、この本達も全部内容覚えちゃったのよね、」
 笑い話のように言っているが、実際はかなりすごいことをアリアンさんは言っている。
 そして今更だが、アリアンさんがちゃんと服を着て、化粧もしていないことに気づいた。(家の中ではまともな格好しているんだな~)などと、現実逃避をしている僕に、アリアンさんが話しかけてきた。
「紅茶でもいかが?」
 椅子に座り、ティーカップを持ちながら聞いてきた。
「あぁ、では、」
 僕は、椅子に座り、紅茶を一口飲んだ。
「美味しい、」
「そうでしょう、私のお気に入りの茶葉なの、」
 嬉しそうにアリアンが、話す。
「私、こんなんだから、友人なんていなくてね、」
「アリアンさん…」
「でも、自分を曲げるくらいなら、友人なんていらない、そう思ってたんだけどね、楽しいわね、誰かと一緒にいるのって、」
 その言葉に、僕は何も返すことはせず、ただ笑顔で頷いた。
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