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昼休みと将来の夢
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旧校舎の図書室に集合することが当たり前になった今日この頃。
最初の頃は自分一人の時間を邪魔されるのを嫌がっているような岸だったが、最近は時羽のことを受け入れはじめた。雪月にだけ愛想がよかった岸だが、時羽が意外と勉強を教えるのがうまいこともあり、テスト前は時羽ノートが重要になるので、学校の勉強が嫌いな岸にとってはとてもありがたいことのようだった。時羽は、嫌われているのが当然という時羽バリアを張っていたが、最近は3人しかいない空間で、少しずつ入り込んでもいいようなすきをみせるようになった。いい感じに自然と調和している様子だった。
「岸君って実は桔梗ちゃんのこと好きだったりしないの?」
突拍子もなく聞くのは、雪月の得意技だ。
「絶対にないな。女としての魅力を感じないからね」
冷めた目で桔梗については否定をする。
「桔梗ちゃんって岸君のこと、結構好きなんだと思うよ」
「世話係だからなついているだけだ。幼稚園児が幼稚園の先生を頼るのと同じレベルの話だ」
「なんで、二人の縁は切れないの?」
「考えたこともなかったな。家族ぐるみで付き合いがあるっていうのが大きいかな。あいつは世界から隔離されているから、親も心配しているしさ」
「俺は、桔梗ちゃんのこと結構理解できるな」
時羽がぽつんとつぶやく。
「時羽は友達いないからね」
気にしていることを岸は悪びれる様子もなく突っ込んでくる。
「岸君も時羽君も私の大事なお友達だよ」
雪月はにこやかに話してくる。
「ともだち……」
嬉しそうな表情を照れ隠しする時羽。
「すぐ顔に出るところとか、実は友達欲しいと思っている時羽君ってかわいいと思うよ」
雪月はストレートな物言いをする。
「桔梗ちゃんのこと、時羽君も好きだったりするの?」
「嫌いじゃないよ、桔梗ちゃんは不器用なだけで、外見にもこだわらないところは自分を過大によく見せようとしないってことだしね」
「もしかして、本当に桔梗ちゃんのこと……」
そう言うと、雪月は時羽の肩に手を乗せて、心を見ようとする。
「別に、恋愛とかそういう好きじゃないから、心の映像を盗み見るのはやめてくれ」
時羽の肩に触れた雪月は少し安心した様子だ。
「そっかぁ」
「もしや時羽、桔梗のこと?」
岸が珍しく時羽に興味を持つ。
「だから、恋愛じゃないって。でも、世界に溶け込めない違和感って俺も感じていることだから。学校にはあんまりいないタイプだしね。なんだか共感できるんだ」
「ぼっち仲間ってことか」
岸は妙に納得する。もちろん時羽はそれについて反論する余地はないようだ。
「消去屋って縁切り屋も担っていたと聞いた事があるな。もう二度と関わりたくない人と縁をなかったことにする役割も担っていたらしい」
頭の後ろに手を組みながら消去屋について岸は説明する。
「消去屋で縁を切らない限り、絶対に岸君と桔梗ちゃんの縁は切れないかもね」
少しからかうように雪月は笑いながら言う。それについて妙に時羽も納得した。
「たしかに、腐れ縁ってやつかもしれないな」
岸は諦め顔だ。嫌だけれど、仕方ない、そんな感じの顔をする。基本笑顔の岸の苦い表情はあまり見ることができないかもしれない。
「もし、将来能力者の3人が一緒に何かをしたらすごいことになりそう」
「俺自身の能力っていうより、あの店で取引する力だからな。だから、普段は平凡に会社員でもやってみようかなと思っているよ」
時羽は現実的な物言いだ。
「たしかに、死神堂も必要とする人はいるけれど、コンビニみたいに便利なものでもないし、なくて困るわけじゃない。将来のことを考えると、不安定な仕事だからね。資格をとってちゃんと仕事しようと思っているけどね」
「岸君って何になりたいとか、夢とか目標はあるの?」
「実は、古本喫茶店だけだと収入的に厳しいから、薬剤師目指してるんだよね」
「岸君、具体的な夢だね。すごいよ。でも、なんで薬剤師なの?」
「僕としては、あの店で漢方薬を調剤したり、健康志向な食事を提供したいとも思っているんだ。お茶も薬学の観点から色々扱ったりしてね。健康食品を扱いながら死神堂を経営したいと思っているんだよね。もちろん病院の処方箋にも対応はしたいけれど、近くに病院がないからね。あの場所じゃないと口コミで探しているお客さんが店を見つけられないだろうし。代々あの場所でやっているからね」
「具体的だね。たしかに、死神堂を続けながら、他の仕事ができるから一石二鳥かもしれないね。時羽君は何になりたいとか目標はあるの?」
「まだ、考え中。喫茶店を本業にするつもりはないんだ。時々、手伝う程度で考えているよ。妹があの店を継ぎたいって言ってくれているし」
「岸君は薬学部に進学でしょ。時羽くんは大学進学する予定は?」
「一応、進学希望なんだけど、何をやりたいかというと見えないんだよ。だから、会社員という程度にしか将来は描けないんだ」
時羽の声はどことなく曇っていた。
「時羽君の妹さんが継ぐのなら、時羽君は店に縛られなくてもいいってことでしょ。じゃあ未来は無限大だね」
「世の中、たくさん仕事があって、みんなやりたいことは違って。そんなたくさんある職種から一つ選ぶなんて俺には無理だな。社交性ないから、営業とかは無理だろうし」
「たしかにそのとおりだな。だったら、消去屋じゃないけれど、消去法で選ぶってのもひとつだよな。例えば、得意科目から絞って、文系か理系か。そして、その中で興味のありそうな学部を選択するという方法のほうがメジャーだと思うぞ」
岸は誠実にアドバイスをする。
「時羽君、好きなことを探してみるとおのずと見えてくるって」
時羽も岸も雪月の将来の夢を聞くことはできなかった。先のない彼女の運命を知っているからこそ、何とか運命を変える手立てを考えるしかない。しかし、その突破口はまだ見えないでいた。
そんなことを話しているうちに、食べ終わってまったりした時間が流れたかと思うと、あっという間に昼休みが終了する。楽しい時間は早く過ぎるなと感じていたが、時羽だけは、楽しいと思えている事実に少し驚いていた。今まで、学校で楽しいとか人といる心地よさを感じたことがなかったのが一因だろう。
昼休みが終了して午後の授業中にもかかわらず、時羽は自分に向き合う。文系か理系か。それは何でもそつなくこなす時羽にはどっちが得意というほどのものもなく、すごく好きと思えるものが思いつかなかった。そして、小さい時に何が好きだったのか、興味があったのかを思い出す。小学生の低学年の時は嫌われているという自覚すらなかったから、同級生と遊んでいた。
石を集めるのが好きだった。今思うと渋い趣味かもしれないが、珍しい色や形の石を拾ってコレクションしていた。
虫や魚を釣ること、自然の中で植物に囲まれることが好きだった。
飽きず何度も読んだ図鑑を思い出す。文章を読むよりも写真がきれいな図鑑をながめるのが好きだった。石の図鑑だ。石の名前を色々覚えたり、河原に角のない丸くなった石を探しに行ったこともあった。道端では気に入った石があると持ち帰っていた。でも、いつのまにか興味が薄れて好きだったということすら忘れてしまっていた。
俺は、石が好きだったんだ。改めて思い返す。
「時羽、この問題解いてみろ」
授業を聞いてはいなかったが、幸い数学の授業で、黒板に数式が書いてあるので、セーフだ。時羽は理数系なのかもしれないとふと思いながら、予習を終えていた範囲の問題を解く。意外と神経質なので予習なしで授業を受ける勇気がないというのが本当の所だったが、教師としてはそのような生徒が模範であり、教室では正解なのかもしれない。
石が好きだとしても、仕事として何かできるかっていうと結構難しい。時羽は数式を解けても自分の将来の問題は未解決のままだった。生きていく上で正解なんてないってことだ。だからこそ、選択に迷う。
身の回りの人の職業を見ても、父親は会社員だ。会社員でも色々あるが、雑誌編集関係だ。そして、黒板の前の教師。コミュニケーションが苦手な時羽がひとクラスをまとめられるとはとても思えなかった。そして、学校で働く人たちを見ていても、自分の適性に合う仕事が見当たらなかった。
そんな自分が接客業を家業とはいえ、こなしているという事実に時羽自身がおかしくなる。
教科書と窓の外の風景と黒板がある昼下がりが時羽にとって落ち着く時間だと感じていた。そして、時間は必ず進んでいく。だから、今は永遠じゃない。
最初の頃は自分一人の時間を邪魔されるのを嫌がっているような岸だったが、最近は時羽のことを受け入れはじめた。雪月にだけ愛想がよかった岸だが、時羽が意外と勉強を教えるのがうまいこともあり、テスト前は時羽ノートが重要になるので、学校の勉強が嫌いな岸にとってはとてもありがたいことのようだった。時羽は、嫌われているのが当然という時羽バリアを張っていたが、最近は3人しかいない空間で、少しずつ入り込んでもいいようなすきをみせるようになった。いい感じに自然と調和している様子だった。
「岸君って実は桔梗ちゃんのこと好きだったりしないの?」
突拍子もなく聞くのは、雪月の得意技だ。
「絶対にないな。女としての魅力を感じないからね」
冷めた目で桔梗については否定をする。
「桔梗ちゃんって岸君のこと、結構好きなんだと思うよ」
「世話係だからなついているだけだ。幼稚園児が幼稚園の先生を頼るのと同じレベルの話だ」
「なんで、二人の縁は切れないの?」
「考えたこともなかったな。家族ぐるみで付き合いがあるっていうのが大きいかな。あいつは世界から隔離されているから、親も心配しているしさ」
「俺は、桔梗ちゃんのこと結構理解できるな」
時羽がぽつんとつぶやく。
「時羽は友達いないからね」
気にしていることを岸は悪びれる様子もなく突っ込んでくる。
「岸君も時羽君も私の大事なお友達だよ」
雪月はにこやかに話してくる。
「ともだち……」
嬉しそうな表情を照れ隠しする時羽。
「すぐ顔に出るところとか、実は友達欲しいと思っている時羽君ってかわいいと思うよ」
雪月はストレートな物言いをする。
「桔梗ちゃんのこと、時羽君も好きだったりするの?」
「嫌いじゃないよ、桔梗ちゃんは不器用なだけで、外見にもこだわらないところは自分を過大によく見せようとしないってことだしね」
「もしかして、本当に桔梗ちゃんのこと……」
そう言うと、雪月は時羽の肩に手を乗せて、心を見ようとする。
「別に、恋愛とかそういう好きじゃないから、心の映像を盗み見るのはやめてくれ」
時羽の肩に触れた雪月は少し安心した様子だ。
「そっかぁ」
「もしや時羽、桔梗のこと?」
岸が珍しく時羽に興味を持つ。
「だから、恋愛じゃないって。でも、世界に溶け込めない違和感って俺も感じていることだから。学校にはあんまりいないタイプだしね。なんだか共感できるんだ」
「ぼっち仲間ってことか」
岸は妙に納得する。もちろん時羽はそれについて反論する余地はないようだ。
「消去屋って縁切り屋も担っていたと聞いた事があるな。もう二度と関わりたくない人と縁をなかったことにする役割も担っていたらしい」
頭の後ろに手を組みながら消去屋について岸は説明する。
「消去屋で縁を切らない限り、絶対に岸君と桔梗ちゃんの縁は切れないかもね」
少しからかうように雪月は笑いながら言う。それについて妙に時羽も納得した。
「たしかに、腐れ縁ってやつかもしれないな」
岸は諦め顔だ。嫌だけれど、仕方ない、そんな感じの顔をする。基本笑顔の岸の苦い表情はあまり見ることができないかもしれない。
「もし、将来能力者の3人が一緒に何かをしたらすごいことになりそう」
「俺自身の能力っていうより、あの店で取引する力だからな。だから、普段は平凡に会社員でもやってみようかなと思っているよ」
時羽は現実的な物言いだ。
「たしかに、死神堂も必要とする人はいるけれど、コンビニみたいに便利なものでもないし、なくて困るわけじゃない。将来のことを考えると、不安定な仕事だからね。資格をとってちゃんと仕事しようと思っているけどね」
「岸君って何になりたいとか、夢とか目標はあるの?」
「実は、古本喫茶店だけだと収入的に厳しいから、薬剤師目指してるんだよね」
「岸君、具体的な夢だね。すごいよ。でも、なんで薬剤師なの?」
「僕としては、あの店で漢方薬を調剤したり、健康志向な食事を提供したいとも思っているんだ。お茶も薬学の観点から色々扱ったりしてね。健康食品を扱いながら死神堂を経営したいと思っているんだよね。もちろん病院の処方箋にも対応はしたいけれど、近くに病院がないからね。あの場所じゃないと口コミで探しているお客さんが店を見つけられないだろうし。代々あの場所でやっているからね」
「具体的だね。たしかに、死神堂を続けながら、他の仕事ができるから一石二鳥かもしれないね。時羽君は何になりたいとか目標はあるの?」
「まだ、考え中。喫茶店を本業にするつもりはないんだ。時々、手伝う程度で考えているよ。妹があの店を継ぎたいって言ってくれているし」
「岸君は薬学部に進学でしょ。時羽くんは大学進学する予定は?」
「一応、進学希望なんだけど、何をやりたいかというと見えないんだよ。だから、会社員という程度にしか将来は描けないんだ」
時羽の声はどことなく曇っていた。
「時羽君の妹さんが継ぐのなら、時羽君は店に縛られなくてもいいってことでしょ。じゃあ未来は無限大だね」
「世の中、たくさん仕事があって、みんなやりたいことは違って。そんなたくさんある職種から一つ選ぶなんて俺には無理だな。社交性ないから、営業とかは無理だろうし」
「たしかにそのとおりだな。だったら、消去屋じゃないけれど、消去法で選ぶってのもひとつだよな。例えば、得意科目から絞って、文系か理系か。そして、その中で興味のありそうな学部を選択するという方法のほうがメジャーだと思うぞ」
岸は誠実にアドバイスをする。
「時羽君、好きなことを探してみるとおのずと見えてくるって」
時羽も岸も雪月の将来の夢を聞くことはできなかった。先のない彼女の運命を知っているからこそ、何とか運命を変える手立てを考えるしかない。しかし、その突破口はまだ見えないでいた。
そんなことを話しているうちに、食べ終わってまったりした時間が流れたかと思うと、あっという間に昼休みが終了する。楽しい時間は早く過ぎるなと感じていたが、時羽だけは、楽しいと思えている事実に少し驚いていた。今まで、学校で楽しいとか人といる心地よさを感じたことがなかったのが一因だろう。
昼休みが終了して午後の授業中にもかかわらず、時羽は自分に向き合う。文系か理系か。それは何でもそつなくこなす時羽にはどっちが得意というほどのものもなく、すごく好きと思えるものが思いつかなかった。そして、小さい時に何が好きだったのか、興味があったのかを思い出す。小学生の低学年の時は嫌われているという自覚すらなかったから、同級生と遊んでいた。
石を集めるのが好きだった。今思うと渋い趣味かもしれないが、珍しい色や形の石を拾ってコレクションしていた。
虫や魚を釣ること、自然の中で植物に囲まれることが好きだった。
飽きず何度も読んだ図鑑を思い出す。文章を読むよりも写真がきれいな図鑑をながめるのが好きだった。石の図鑑だ。石の名前を色々覚えたり、河原に角のない丸くなった石を探しに行ったこともあった。道端では気に入った石があると持ち帰っていた。でも、いつのまにか興味が薄れて好きだったということすら忘れてしまっていた。
俺は、石が好きだったんだ。改めて思い返す。
「時羽、この問題解いてみろ」
授業を聞いてはいなかったが、幸い数学の授業で、黒板に数式が書いてあるので、セーフだ。時羽は理数系なのかもしれないとふと思いながら、予習を終えていた範囲の問題を解く。意外と神経質なので予習なしで授業を受ける勇気がないというのが本当の所だったが、教師としてはそのような生徒が模範であり、教室では正解なのかもしれない。
石が好きだとしても、仕事として何かできるかっていうと結構難しい。時羽は数式を解けても自分の将来の問題は未解決のままだった。生きていく上で正解なんてないってことだ。だからこそ、選択に迷う。
身の回りの人の職業を見ても、父親は会社員だ。会社員でも色々あるが、雑誌編集関係だ。そして、黒板の前の教師。コミュニケーションが苦手な時羽がひとクラスをまとめられるとはとても思えなかった。そして、学校で働く人たちを見ていても、自分の適性に合う仕事が見当たらなかった。
そんな自分が接客業を家業とはいえ、こなしているという事実に時羽自身がおかしくなる。
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