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第6章
先が見えない世の中
しおりを挟む以上が一昨年秋にネットで知り合った女性とのこれまでのやり取りの概略である。
自分としては、散々彼女に振り回されてきて、もういい加減にしてくれと何十回思ったことか。
その度に気を取り直して我慢に我慢を重ねてきた。
もういい加減嫌になったから、もう付き合いたくないから全額耳を揃えて払うか、約束通り毎月35万円をちゃんと払ってくれ
そしたら何にも言わないから。
と何回言ったことか。
何度も何度も喧嘩して、もう別れよう
そうじゃあ金返してくれ
お金はない
という無意味な話の繰り返し。
一番貸してはいけない人に大金を貸してしまった自分。
ない袖は振れない みたいに全く意に介さないあいつ。
騙すつもりはなかったと言われたら詐欺にもならない。
日本では、お金は借りたもの勝ち。
返済しなくても罪にはならない。
ただ、彼女がそうであったように、闇金とか裏の社会から摘んだら、返さないでは済まない。
家族や職場 周りの人たちを巻き込んで生活をめちゃくちゃにされてしまう。
最後は抹殺まである。
個人 それも一般人から借りた場合には、返さなくても特に問題にならない。
消費者金融もしかりで、最後は自己破産で終わり。
この話し、何人かにしたけど、みんなもうその金は戻らないから 高い勉強代だと思って諦めろと言う。
しかし、諦められるくらいの金じゃないし、現在再雇用で給与も安く、それももう辞めようと考えてる俺に取って、その金はこれからの生命線でもある。
周りからそのように言われる度に、絶対に全額 何年かかっても返して貰う! と言ってきた。
が、今はこのような先行きの見えない世の中になってきて、現に彼女も失職中で返済するどころじゃなくなってきている。
働ける場所が今ない。
それで返せと言っても無理だろ。
蓄えもゼロ
明日からどうやって暮らして行くのかさえ目処が立たない。
俺自身も銀行にカードローンの返済が毎月あるから、本当は10万円でも彼女から返済して欲しい。
これ、しばらくは彼女の仕事復帰(とりあえずキャバクラ)は難しそうだから、何とか2、3ヶ月は凌いでいくしかないか。
今後ますます企業の倒産も増えて、個人事業も辞める人多くなるだろうなあ。
うちみたいな大企業でも一時帰休やるんだから、内部留保がない企業や個人は3ヶ月ももたないだろうな。
自己破産、自殺、鬱病とか増えるのも間違いないな。
やはり先行きが見えない、希望が先に見えないと人間は生きていけなくなるよ。
小さな幸せ、健康で平凡な毎日が送れることが本当は一番幸せなんだろうと思う。
さて、これから先 どうなるのか?
まだまだ彼女はいろいろとしでかしてくれそうな予感がする。
しかし、返済して貰うまでは切ることも出来ない。
ずっと付き合って行くことになる よな。
ため息が出そう。
さて、ここからはこれまでの話しで気になるところの詳細を書いていきたいと思う。
感想のある方はぜひ書き込み下さい。
応援ありがとうございます!
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