婚約破棄されたら、隠しチートが覚醒しました。元婚約者? 今さら後悔しても遅いですよ♪」

ふわふわ

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第29話:新しい始まり

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 第29話:新しい始まり

結婚式の日は、領地全体が祝福の色に染まっていた。  
かつて荒れ果てた辺境は、今や花々が咲き乱れる楽園。  
カフェのテラスから村の中心広場まで、白い花びらの道が敷かれ、無数のランタンが吊るされている。  
空は澄み渡り、遠くの山々が優しく見守るようにそびえていた。

私は屋敷の鏡の前で、純白のウェディングドレスを着て立っていた。  
銀の髪に花冠を載せ、胸元にはギャラクシーが贈った青いサファイアのネックレス。  
セレナとマリエッタが、涙を拭きながらドレスの裾を整えてくれる。

「お嬢様……本当に綺麗です。まるでお姫様、いえ女神様です!」

セレナが興奮して言った。

マリエッタも頰を赤らめて。

「公爵様、見た瞬間倒れちゃうかも……お嬢様、幸せオーラがすごいです!」

私は二人の手を握り、微笑んだ。

「ありがとう。あなたたちがいなかったら、ここまで来られなかったわ」

広場では、村人たちが集まり、祝福の歌を歌っている。  
ガヤルドが騎士団を率いて警備をしつつ、珍しく照れた顔で花を配っていた。

式場は広場の特設チャペル。  
花のアーチの下に、ギャラクシーが待っていた。  
黒の正装に銀の刺繍、青い瞳が私だけを捉える。  
彼の表情は、いつもより柔らかく、しかし強い愛情で満ちている。

私が花びらの道を歩き始めると、村人たちが拍手と歓声を上げた。  
子供たちが花を撒き、皆が笑顔で祝福してくれる。

ギャラクシーの前に立つと、彼は私の手を取り、低く囁いた。

「ルーテシア……美しい。君は、僕のすべてだ」

司祭の言葉が響く中、私たちは誓いの言葉を交わした。

「君を永遠に愛し、守り、溺愛する。どんな時も、君のそばに」

「あなたを愛し、癒し、共に歩みます。あなたの心を、ずっと温かく」

指輪の交換。  
青いサファイアのリングが、私の指に輝く。

「では、新郎は新婦にキスを」

ギャラクシーが私を抱き寄せ、深いキスをくれた。  
甘く、熱く、永遠を約束するキス。  
村人たちの大歓声と拍手が、響き渡る。

その時、意外な客が到着した。  
レオニード国王自ら、馬車で訪れたのだ。  
王冠を外し、穏やかな笑みで私たちに近づく。

「ルーテシア嬢……いや、ギャラクシー公爵夫人。おめでとう。今日は、私個人の祝賀として来た」

私は驚き、一礼した。

「陛下……わざわざ、ありがとうございます」

国王は皆の前で、大きな声で宣言した。

「ルーテシアは、王国を救った恩人だ。彼女の知識と力で、民は飢えから解放され、魔物の脅威も去った。  
今日より、彼女を“辺境の聖女”として称え、王国全体で感謝する!  
また、彼女の領地を公国として独立を認め、ギャラクシー公爵との同盟を永遠に約束する!」

村人たちがどよめき、歓喜の声が上がった。  
私の領地が、公国に昇格──王国から独立した、豊かな国として認められた。

ギャラクシーが国王に頭を下げ、私の手を強く握った。

「陛下、感謝する。だが、ルーテシアは僕の妻だ。守るのは、僕だけで十分」

国王が笑った。

「わかっているよ、公爵。彼女は、もうお前のものだ」

祝宴が始まった。  
私のチートで作った、史上最大のビュッフェ。  
無限に生成される料理とデザートに、国王すら目を丸くする。

セレナ、マリエッタ、ガヤルドが、私たちに駆け寄った。

「お嬢様! 公国ですよ! すごいです!」

「結婚おめでとうございます! ずっと幸せに!」

「公爵夫人様、俺たちも一生ついていきますぜ!」

私は皆を抱きしめ、ギャラクシーの腕に寄りかかった。

「ありがとう。新しい始まりを、みんなと一緒に」

夜、式の後、二人は庭で二人きりになった。  
星空の下、ギャラクシーが私を抱きしめた。

「ルーテシア。今日から、君は僕の妻だ。永遠に、愛する」

私は彼の胸で、幸せに微笑んだ。

「ええ、ギャラクシー。あなたと、永遠に」

王国全体が、私を味方に。  
レオニード国王の称賛を受け、新しい公国が誕生した。

過去の婚約破棄は、最高の幸せへの序曲だった。

新しい始まり。  
私の物語は、ここからさらに輝く。

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