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40話 契約の終焉、真紅の誓い
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◆40話 契約の終焉、真紅の誓い
王国騎士団の侵入を退けた夜。
公爵領を包んでいた光の結界が、ゆっくりと薄れていく。
「エテルナ様! しっかり!」
リーザの声が遠ざかった瞬間、
エテルナの身体から力が抜けた。
「……あ」
ふらりと倒れそうになった彼女を、
真っ先に抱きとめたのは――アイオンだった。
「エテルナ!」
強く、しかし震える手で支えられる。
エテルナは彼の胸の温かさに気づいた。
(旦那様……震えて……?)
「無事で……本当に、良かった……!」
アイオンの声は、限界まで抑えた感情で揺れていた。
「わ、私は……皆を……守れました、かしら……?」
「守ったどころか……領地全体を救った。
エテルナ、君の力は……奇跡だ」
エテルナの頬に、そっとアイオンの手が添えられた。
「でも無茶をしすぎだ……私は……心臓が潰れるかと思った」
(そんな……そこまで……)
胸が温かく満たされていく。
---
■本当の気持ちが溢れる
エテルナはかすかに笑う。
「……旦那様に守られてばかりでは、嫌でしたの」
アイオンは目を見開く。
「私も、お役に立ちたかった……
皆のため、そして……旦那様のために」
その瞬間、アイオンの瞳に強い光が宿った。
抱きしめる腕に静かに力がこもる。
「……もう無理だ」
「え?」
「“干渉しない結婚”など……もう続けられない。
今日、はっきり分かった。
私は――君を失うのが怖い」
エテルナの呼吸が止まる。
(旦那様……)
アイオンはゆっくり、彼女の頬に触れた。
「君を守りたい。
隣にいてほしい。
……エテルナ。契約結婚を、終わらせよう」
「っ……」
「私は君と、“本当の夫婦”になりたい」
ついに告げられた言葉。
胸の奥が爆ぜるように熱くなった。
---
■エテルナの選んだ答え
エテルナは涙を滲ませながら、静かに首を振った。
「……終わりにしたくありませんわ」
「え……?」
彼女は小さく笑いながら続けた。
「“白い結婚”のまま終わらせるなんて……
もったいなさすぎますわ」
その言葉に、アイオンの表情が崩れる。
「……エテルナ」
「私も……旦那様と、本当の夫婦になりたい。
離れたくありませんわ」
次の瞬間、アイオンは背を抱き寄せた。
「……ありがとう。君がそう言ってくれて……本当に良かった」
二人の距離は、もうどこにも契約の壁がなかった。
---
■そして、真紅の結婚式
数日後――
公爵領最大の聖堂は、花々と光で埋め尽くされていた。
領民たちは皆、領地を救った“守護聖女”の晴れ姿を見ようと集まっている。
エテルナは純白のドレスに、真紅の宝石を胸に飾っていた。
その色は、契約ではなく“真実の愛”を象徴するという。
アイオンが手を差し出す。
「エテルナ。
君は、私の未来そのものだ」
エテルナは迷わずその手を取った。
「旦那様……こちらこそ。
あなたと歩む未来を、選びましたわ」
二人は誓いの前に立ち――
「愛している、エテルナ」
「……私も、あなたを愛していますわ」
祈りの鐘が鳴り響いた。
白い結婚は終わり。
ここから始まるのは、真紅に染まる本物の夫婦の物語。
公爵領に祝福の光が降り注ぐ中、
追放されたはずの令嬢は――
いまや“守護聖女公爵夫人”として、
新たな未来を歩み始めた。
──完。
王国騎士団の侵入を退けた夜。
公爵領を包んでいた光の結界が、ゆっくりと薄れていく。
「エテルナ様! しっかり!」
リーザの声が遠ざかった瞬間、
エテルナの身体から力が抜けた。
「……あ」
ふらりと倒れそうになった彼女を、
真っ先に抱きとめたのは――アイオンだった。
「エテルナ!」
強く、しかし震える手で支えられる。
エテルナは彼の胸の温かさに気づいた。
(旦那様……震えて……?)
「無事で……本当に、良かった……!」
アイオンの声は、限界まで抑えた感情で揺れていた。
「わ、私は……皆を……守れました、かしら……?」
「守ったどころか……領地全体を救った。
エテルナ、君の力は……奇跡だ」
エテルナの頬に、そっとアイオンの手が添えられた。
「でも無茶をしすぎだ……私は……心臓が潰れるかと思った」
(そんな……そこまで……)
胸が温かく満たされていく。
---
■本当の気持ちが溢れる
エテルナはかすかに笑う。
「……旦那様に守られてばかりでは、嫌でしたの」
アイオンは目を見開く。
「私も、お役に立ちたかった……
皆のため、そして……旦那様のために」
その瞬間、アイオンの瞳に強い光が宿った。
抱きしめる腕に静かに力がこもる。
「……もう無理だ」
「え?」
「“干渉しない結婚”など……もう続けられない。
今日、はっきり分かった。
私は――君を失うのが怖い」
エテルナの呼吸が止まる。
(旦那様……)
アイオンはゆっくり、彼女の頬に触れた。
「君を守りたい。
隣にいてほしい。
……エテルナ。契約結婚を、終わらせよう」
「っ……」
「私は君と、“本当の夫婦”になりたい」
ついに告げられた言葉。
胸の奥が爆ぜるように熱くなった。
---
■エテルナの選んだ答え
エテルナは涙を滲ませながら、静かに首を振った。
「……終わりにしたくありませんわ」
「え……?」
彼女は小さく笑いながら続けた。
「“白い結婚”のまま終わらせるなんて……
もったいなさすぎますわ」
その言葉に、アイオンの表情が崩れる。
「……エテルナ」
「私も……旦那様と、本当の夫婦になりたい。
離れたくありませんわ」
次の瞬間、アイオンは背を抱き寄せた。
「……ありがとう。君がそう言ってくれて……本当に良かった」
二人の距離は、もうどこにも契約の壁がなかった。
---
■そして、真紅の結婚式
数日後――
公爵領最大の聖堂は、花々と光で埋め尽くされていた。
領民たちは皆、領地を救った“守護聖女”の晴れ姿を見ようと集まっている。
エテルナは純白のドレスに、真紅の宝石を胸に飾っていた。
その色は、契約ではなく“真実の愛”を象徴するという。
アイオンが手を差し出す。
「エテルナ。
君は、私の未来そのものだ」
エテルナは迷わずその手を取った。
「旦那様……こちらこそ。
あなたと歩む未来を、選びましたわ」
二人は誓いの前に立ち――
「愛している、エテルナ」
「……私も、あなたを愛していますわ」
祈りの鐘が鳴り響いた。
白い結婚は終わり。
ここから始まるのは、真紅に染まる本物の夫婦の物語。
公爵領に祝福の光が降り注ぐ中、
追放されたはずの令嬢は――
いまや“守護聖女公爵夫人”として、
新たな未来を歩み始めた。
──完。
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