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第77話 実験体A&B
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作戦実行前日。
朝起きたらメッセージが49件溜まっていた。ちなみに、全部同じ人物からのメッセージだった。
『明日修行を手伝ってほしい※要返信』
『夜猫から魔法を融合させたって聞いた。やり方を教えて欲しい』
『明日の詳細についてだけど、今から話せる?』
『※このメッセージは削除されました』
『返信……してくれると助かる』
『※このメッセージは削除されました』
『※このメッセージは削除されました』
『ごめん……今日ちょっと嫌なことあって……こんなこと言うつもりは無かった』
『※このメッセージは削除されました』
『※このメッセージは削除されました』
~
~
~
『10時にトレーニングルーム集合で』
相手は一色さんだ。
最初のメッセージは22時00分。昨日は21時には寝てしまっていたから気づかなかったな。
それにしてもメッセージ多いな。美亜を思い出す。アイツも返信を忘れるとめちゃくちゃ畳みかけて来た。もしかして女子ってみんなそうなのだろうか? 如月はこんな大量に送ってくること無かったけど、如月が特別だったのかな?
「……とりあえず『10時にトレーニングルームに行きます』と」
返信。
今日は一色さんと修行か。
---
「よう!」
トレーニングルーム(砂漠設定)に行くと、一色さんと……なぜか凛空がいた。
「お前も一色さんに誘われたのか?」
「呼んでない。呼ぶわけない」
「暇だからトレーニングルーム入ったらコイツが居て、なんか俺に居て欲しく無さそうだったから敢えて残った!」
嫌がらせかよ。
「この面子……ギルドデュエルのメンバーだな」
「おう! あの死闘は伝説だったな……」
「私は成瀬美亜を倒した。葉村志吹は飯塚敦を倒した。そして2人でウルを倒した。だけどあなたは誰も倒していない。役立たず」
「なんだオイ、久々に手合わせすっか冴!」
視線を交錯させ火花を散らす2人。
「まぁまぁ待てよ。バトルは後にしてくれ。2人に教えたい技があるんだ」
「技?」
「魔法の融合だ。お前のメテオストレートみたいにただ組み合わせるんじゃなくて、2種の魔法の魔法式を混成接続させて、新たな魔法を生み出す」
「ん? 魔法式の接続? それって色々研究されてたけど、結局できなかったんじゃなかったっけ? A型とB型の血液を混ぜると拒絶反応が起きるみてぇに、確か魔法を繋げると魔法式そのものが崩れるとか」
「ああ。だから治癒系の魔法式符号を組み込んで拒絶反応があっても結合が外れないようにアレンジを加えるんだ。コツは要るが、2人ならそう時間かけず出来ると思う。もう理論は完成しているからな」
一色さんは目を細め、
「……簡単に言ってるけど、魔法の結合って結構とんでもないことじゃない……?」
「理論さえ確立できればそう難しくないですよ」
一色さんと凛空に結合魔法のやり方を教える。
これは実験だ。
この2人を被検体にし、この結合魔法のメソッドを確立する。そして俺はこの理論を餌に塾を開き、オッドキャットの魔法力を底上げする。もちろん、タダではない。授業料はアビスや生徒から徴収する。これは金儲けに使えるぞ……。
「なんかおめぇ、悪い顔してんぞ」
「気のせい気のせい」
それに、
(如月が戻ってきた時、如月に円滑に教えられるようにもしたいからな)
2人は違うタイプの魔法の天才だ。一色さんは器用で、複雑な魔法式を操れるタイプ。凛空は感覚派で魔法式にオリジナルの解釈を組み込んで出力をブーストし、魔法の上限を上げられるタイプ。最初の生徒としてはベスト。この2人の意見を参考にマニュアルを作っていく。
上手く結合魔法を広めていければサポーターの地位も上がるはず。蒼鍔のように、サポーターをないがしろにするシーカーは少なくない。そういう差別的な部分を少しでも減らせたら良いな。
今日は2人への指南で終わったが、2人の解釈から得るモノは結構あった。おかげ様でよりわかりやすい結合魔法の説明書を作れる。
それに……これで最悪の事態になった時、この技術を失わずに済む。
準備は整った。後は死力を尽くして奴らに挑むだけだ。
朝起きたらメッセージが49件溜まっていた。ちなみに、全部同じ人物からのメッセージだった。
『明日修行を手伝ってほしい※要返信』
『夜猫から魔法を融合させたって聞いた。やり方を教えて欲しい』
『明日の詳細についてだけど、今から話せる?』
『※このメッセージは削除されました』
『返信……してくれると助かる』
『※このメッセージは削除されました』
『※このメッセージは削除されました』
『ごめん……今日ちょっと嫌なことあって……こんなこと言うつもりは無かった』
『※このメッセージは削除されました』
『※このメッセージは削除されました』
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『10時にトレーニングルーム集合で』
相手は一色さんだ。
最初のメッセージは22時00分。昨日は21時には寝てしまっていたから気づかなかったな。
それにしてもメッセージ多いな。美亜を思い出す。アイツも返信を忘れるとめちゃくちゃ畳みかけて来た。もしかして女子ってみんなそうなのだろうか? 如月はこんな大量に送ってくること無かったけど、如月が特別だったのかな?
「……とりあえず『10時にトレーニングルームに行きます』と」
返信。
今日は一色さんと修行か。
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「よう!」
トレーニングルーム(砂漠設定)に行くと、一色さんと……なぜか凛空がいた。
「お前も一色さんに誘われたのか?」
「呼んでない。呼ぶわけない」
「暇だからトレーニングルーム入ったらコイツが居て、なんか俺に居て欲しく無さそうだったから敢えて残った!」
嫌がらせかよ。
「この面子……ギルドデュエルのメンバーだな」
「おう! あの死闘は伝説だったな……」
「私は成瀬美亜を倒した。葉村志吹は飯塚敦を倒した。そして2人でウルを倒した。だけどあなたは誰も倒していない。役立たず」
「なんだオイ、久々に手合わせすっか冴!」
視線を交錯させ火花を散らす2人。
「まぁまぁ待てよ。バトルは後にしてくれ。2人に教えたい技があるんだ」
「技?」
「魔法の融合だ。お前のメテオストレートみたいにただ組み合わせるんじゃなくて、2種の魔法の魔法式を混成接続させて、新たな魔法を生み出す」
「ん? 魔法式の接続? それって色々研究されてたけど、結局できなかったんじゃなかったっけ? A型とB型の血液を混ぜると拒絶反応が起きるみてぇに、確か魔法を繋げると魔法式そのものが崩れるとか」
「ああ。だから治癒系の魔法式符号を組み込んで拒絶反応があっても結合が外れないようにアレンジを加えるんだ。コツは要るが、2人ならそう時間かけず出来ると思う。もう理論は完成しているからな」
一色さんは目を細め、
「……簡単に言ってるけど、魔法の結合って結構とんでもないことじゃない……?」
「理論さえ確立できればそう難しくないですよ」
一色さんと凛空に結合魔法のやり方を教える。
これは実験だ。
この2人を被検体にし、この結合魔法のメソッドを確立する。そして俺はこの理論を餌に塾を開き、オッドキャットの魔法力を底上げする。もちろん、タダではない。授業料はアビスや生徒から徴収する。これは金儲けに使えるぞ……。
「なんかおめぇ、悪い顔してんぞ」
「気のせい気のせい」
それに、
(如月が戻ってきた時、如月に円滑に教えられるようにもしたいからな)
2人は違うタイプの魔法の天才だ。一色さんは器用で、複雑な魔法式を操れるタイプ。凛空は感覚派で魔法式にオリジナルの解釈を組み込んで出力をブーストし、魔法の上限を上げられるタイプ。最初の生徒としてはベスト。この2人の意見を参考にマニュアルを作っていく。
上手く結合魔法を広めていければサポーターの地位も上がるはず。蒼鍔のように、サポーターをないがしろにするシーカーは少なくない。そういう差別的な部分を少しでも減らせたら良いな。
今日は2人への指南で終わったが、2人の解釈から得るモノは結構あった。おかげ様でよりわかりやすい結合魔法の説明書を作れる。
それに……これで最悪の事態になった時、この技術を失わずに済む。
準備は整った。後は死力を尽くして奴らに挑むだけだ。
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