53 / 77
第53話 惨殺
しおりを挟む
「よせ! 無茶だ!!」
ダメだ。怒りで俺の言葉が届いていない!
「……ちいいいいいぃぃ!!!」
俺は3人を止めるため、飯塚に向かって走り出す。
だけど到底……飯塚と接触するまでに止めることはできない。
「あぁ~ん? さっき狩りごっこした時に取り逃した連中か。女以外は喰っちまうか~」
飯塚は右拳を肥大化させ、振り下ろす。その餌食になったのは大剣使いの女性だった。
「イヴィナ!!!?」
「あ、間違えて殺しちまった。まぁいいか」
肉片が、真っ白な雪の上に散らばる。
「てんめぇ!!!」
ブーメランのオーパーツを持った男が飯塚に向けてブーメランを投げる。しかし、
「おっせぇな」
飯塚はブーメランを蚊の如くはたき落とし、顔を肥大化させ――
「うわあああああああああっっっ!!?」
ブーメランの男の腰から上を喰いちぎった。ブーメランのオーパーツは主人が死んだことで消滅した。
だ、ダメだ……まるで飯塚の動きを見えていない!!!
「あ、あああ……!?」
戦意喪失し、逃亡する最後の1人。飯塚はニタリと笑い、右腕を伸ばす。
「そこまでだ!」
俺は両者の間に割り込み、飯塚の手を義手で弾く。
「あ~あ、一手見逃したねぇ、葉村くん」
「なに?」
そこで俺は気づく。飯塚の左手が地面に突き刺さっていることに。
「しまった!!」
背後を振り返ると、杖の男は地面から突き出た飯塚の左手に握りつぶされていた。あの野郎……腕を伸ばして、地面の下に腕を通して、下から捕まえやがった!!
「だっはははぁ!! コイツ等3人共、前の俺よりは強かったんだぜぇ! なのにコレよ! 瞬殺よぉ!! さいっこうだぜぇ!!!!!」
「……何がしたいんだよお前」
「あぁ?」
「お前が報復したいのは、ぶっ殺したいのは俺達だけじゃないのか? なんで無関係なアイツらまで殺した!!」
「報復? ああ、すっかり忘れてた。もうどうでもいい。今はただ……人間を玩具にもっと遊びたいねぇ! まずはこの迷宮都市を俺だけの奴隷帝国にする! 俺だけの玩具箱にしてやるよぉ!!」
「クズが……堕ちるとこまで堕ちたな……!」
体とオーパーツを自在に変化させ、飯塚は攻撃してくる。
「くっ!?」
【幻影自在陣】を使う隙が無い。
奴に効くアイテムもない。逃げるのも不可能。
あらゆる手段を頭に浮かべるが――突破口が何1つない!!
「つーかさぁ、俺に構ってばかりでいいのか? あっち、やばいんじゃねぇの?」
飯塚の指さす方を見る。
「きさ、らぎ……?」
如月が、人狼――ワーウルフの大群に襲われていた。
「ここにいるのは俺だけじゃねぇ。魔物だっているんだぜ?」
「くそ!!」
如月の方に向かって走り出した瞬間、
――ゴオォン!!!
「……あれ?」
気づいたら宙に浮いていた。
飯塚に殴り飛ばされたのだと、気づくのに数秒かかった。
「はい、おしまい」
遅れて全身に激痛が走る。
義手が、オリジンが、今の攻撃でひしゃげた。
どんな攻撃にも耐えたオリジンが――
「負け、たのか……」
意識が、暗く沈んでいく。
―――――――
面白かったらお気に入り登録&ハートの付与お願いします!
ダメだ。怒りで俺の言葉が届いていない!
「……ちいいいいいぃぃ!!!」
俺は3人を止めるため、飯塚に向かって走り出す。
だけど到底……飯塚と接触するまでに止めることはできない。
「あぁ~ん? さっき狩りごっこした時に取り逃した連中か。女以外は喰っちまうか~」
飯塚は右拳を肥大化させ、振り下ろす。その餌食になったのは大剣使いの女性だった。
「イヴィナ!!!?」
「あ、間違えて殺しちまった。まぁいいか」
肉片が、真っ白な雪の上に散らばる。
「てんめぇ!!!」
ブーメランのオーパーツを持った男が飯塚に向けてブーメランを投げる。しかし、
「おっせぇな」
飯塚はブーメランを蚊の如くはたき落とし、顔を肥大化させ――
「うわあああああああああっっっ!!?」
ブーメランの男の腰から上を喰いちぎった。ブーメランのオーパーツは主人が死んだことで消滅した。
だ、ダメだ……まるで飯塚の動きを見えていない!!!
「あ、あああ……!?」
戦意喪失し、逃亡する最後の1人。飯塚はニタリと笑い、右腕を伸ばす。
「そこまでだ!」
俺は両者の間に割り込み、飯塚の手を義手で弾く。
「あ~あ、一手見逃したねぇ、葉村くん」
「なに?」
そこで俺は気づく。飯塚の左手が地面に突き刺さっていることに。
「しまった!!」
背後を振り返ると、杖の男は地面から突き出た飯塚の左手に握りつぶされていた。あの野郎……腕を伸ばして、地面の下に腕を通して、下から捕まえやがった!!
「だっはははぁ!! コイツ等3人共、前の俺よりは強かったんだぜぇ! なのにコレよ! 瞬殺よぉ!! さいっこうだぜぇ!!!!!」
「……何がしたいんだよお前」
「あぁ?」
「お前が報復したいのは、ぶっ殺したいのは俺達だけじゃないのか? なんで無関係なアイツらまで殺した!!」
「報復? ああ、すっかり忘れてた。もうどうでもいい。今はただ……人間を玩具にもっと遊びたいねぇ! まずはこの迷宮都市を俺だけの奴隷帝国にする! 俺だけの玩具箱にしてやるよぉ!!」
「クズが……堕ちるとこまで堕ちたな……!」
体とオーパーツを自在に変化させ、飯塚は攻撃してくる。
「くっ!?」
【幻影自在陣】を使う隙が無い。
奴に効くアイテムもない。逃げるのも不可能。
あらゆる手段を頭に浮かべるが――突破口が何1つない!!
「つーかさぁ、俺に構ってばかりでいいのか? あっち、やばいんじゃねぇの?」
飯塚の指さす方を見る。
「きさ、らぎ……?」
如月が、人狼――ワーウルフの大群に襲われていた。
「ここにいるのは俺だけじゃねぇ。魔物だっているんだぜ?」
「くそ!!」
如月の方に向かって走り出した瞬間、
――ゴオォン!!!
「……あれ?」
気づいたら宙に浮いていた。
飯塚に殴り飛ばされたのだと、気づくのに数秒かかった。
「はい、おしまい」
遅れて全身に激痛が走る。
義手が、オリジンが、今の攻撃でひしゃげた。
どんな攻撃にも耐えたオリジンが――
「負け、たのか……」
意識が、暗く沈んでいく。
―――――――
面白かったらお気に入り登録&ハートの付与お願いします!
61
あなたにおすすめの小説
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる