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援軍

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扉の小さな穴から、味方方の一人の兵が、

必死な顔をしてこちらへ走ってくるのが見えた。おそらく先ほど出した偵察兵だろう。

我々はゆっくりと扉を開けると、兵はひざまずき息を切らし、大きな声で言う。

 

「ほ……報告しますッ!!!」

 

「どうした」

 

「現在!バイキングとアレクシード伯が交戦しております!」

 

「なに!?それは確かか!」

 

「はっ!この目でしっかりとアレクシード伯の紋章を確認いたしました!」

 

アレクシード伯だと!?だから敵の進行が遅かったのか!

確かにあやつと私は盟友だが……

国王も支援してくれない中、兵を出す物資と人的資源はどこに……

あやつは豊かなシード城を持っているから、ある程度余裕があるのだろうか。

それにどうやってこのキリード城が、襲撃されていることを知った?

 

ええい!考えても仕方ない本人に聞くまでだ!

戦況によっては支援することも考えねば

 

「して、戦況はどうだ!」

 

「どちらも五分五分でございます!強いて言うならアレクシード伯が少々有利かと!」

 

よし!こちらも、バイキングに攻勢をかけ、奴らを挟み撃ちに

することが可能になるだろう、そしたら一気に戦況は変わるッ!

あの憎きバイキングに勝てるかもしれぬ!

動くのは早い方がいい、今すぐ行動だ。

 

「よし、皆を招集しろ、次は我々が攻める番だ」


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霧浪霧骸の異世界小説
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