3 / 40
STAGE1
第3話 伝説と遭遇
しおりを挟む
※
最初に見えたのは暗雲。
続けて世界の終わりを告げるような雷鳴が響き渡った。
『アル……位置情報に問題があったようだぞ』
『いや、ここで間違いない』
『異世界の場所は、だろ?
俺が言ってるのは、なんでわざわざドラゴンの頭上に転移させたのかって話だ』
『ふむ……それは女神たちのサービスであろうな。
見ろ、中々いい景色ではないか』
これサービスなの!?
神々の常識おっかしいだろっ!
だが、確かにアルは愉快そうだ。
もしかしたら、この最高神を楽しませる為に女神たちが本気で仕組んだのかもしれない。
それに付き合わされる俺の身にもなれといったところだが、まぁそう言った苦情は後日だな。
「あなた……この私の頭上に立つなんて、死を覚悟しているのかしら?」
下から予想外にも甲高い声が聞こえた。
それはドラゴンが発しているものだった。
「おお、お前しゃべれるのか」
「まぁねぇ~ん、これでもエンシェントドラゴンなんて言われてる伝説の龍なのよ」
俺の経験上だが、どの異世界でも龍族というのは最強の一角と讃えられていた。
その中でも強力なのは『伝説(レジェンダリー)』の称号を持ったドラゴンたちだ。
俺が会ったことがある中でもここまでフランクなのは珍しい。
「確認だが直ぐにこの場を去れば許してくれるか?」
「あなた、あたし好みの可愛い子だから助けてあげたいけど……人間風情にドラゴンが足蹴にされたなんて知られたら、わたし笑われちゃうもの」
「つまり、戦うと?」
「あなたさっきから随分と冷静ねん。
戦いじゃなくて一方的な蹂躙の開始よ~ん」
ああ、安心した。
やっぱりこいつも龍族だ。
奴らの揺るぎない共通点――それは自分の力に圧倒的な自信を持っていることだ。
「ドラゴンの蹂躙ってのはどんなだ?」
「そうねぇ――」
言った瞬間、急速降下。
エンシェントドラゴンの頭に乗っていた俺の足は空中に投げ出された。
ドラゴンは旋回して、落下する俺に向かってくる。
「もぐもぐしちゃう」
そして大口を開いた。
俺の身体より巨大な強靱の牙が見える。
あれで噛み砕かれれば間違いなく即死だろう。
「一応、忠告しておくがやめておいたほうがいいぞ」
「だ~め」
俺を飲み込むと、ガダン! 開いていた口を閉じた。
――ボギッ! ゴギッ
骨が折れ砕けるような鈍い音が響く。
「ん……あれ? うえ、あれ……なに、なんのよこれ!?」
「だから言ったんだ。
お前の牙、全部折れたぞ?」
言いながら俺は、ドラゴンの口を無理矢理こじ開けさせた。
「はああああああん!? ふえ、は、ど、どうしてん!?」
「お前の牙の攻撃力よりも、俺の防御力が高いからに決まってるだろ」
「ありえないでしょ~! そんな人間いるっ!?」
「いるだろここに!」
堂々と言って、俺は再びドラゴンの頭上に立つ。
ちなみに俺の身体には汚れなどは一切ないのは、全身に浄化の魔法をかけているからだ。
『ふはははははっ! 巡よ、中々愉快なことをするではないか!
このままでは此奴(こやつ)は、入れ歯ドラゴンになってしまうぞ!』
「ぷっ……」
思わず吹き出してしまった。
だが、ドラゴンの入れ歯など用意できるのだろうか?
「笑ってんじゃないわよ! この化物!」
「ドラゴンに言われたくない。
それに、俺を殺そうとした癖によくそんな文句が言えるな」
「っ――あなた、さっきから甘くしてあげてたら生意気なのよ!」
「頭に乗ってしまったのは謝る。
すまない。
というわけで、もう争うのはやめておこう」
「いやよ! ここで人間を逃がしたりなんかしたら――あたし一生の笑いものじゃない!」
「……仕方ないな」
どうしてもやると言うなら勉強させてやろう。
俺は風の元素を利用して瞬時に魔法の刃を形成した。
「蹂躙するってのはこうやるんだ」
「ぇ……ぎゃあああああああああああああああっ!?」
古竜が地上を震わすような絶叫を上げた。
それは――俺の魔法がドラゴンの両翼が切り落としたからだ。
翼を失った巨大生物は重力に逆らうことができなくなり、そのまま落下していく。
「な、何、何が……!?」
「まだまだいくぞ」
死なないで程度にな。
ドラゴンの落下を、風を操ることで止める。
その巨躯を全てのを切り裂く風の刃が包み込んでいく。
「!?!?!?!?!?!?」
身体中を切り裂かれ、エンシェントドラゴンは苦しみ悶える。
断面から血が出ていないのが、切れ味の凄まじさを物語っていた。
痛みから最初は絶叫を上げていたドラゴンだったが、次第にその声も消えてしまって……。
「――――――――」
身体を震わすだけになっている。
痛みに声すらも上げられないのだろう。
――パチンと、指を鳴らして俺は魔法を止めた。
「ぁ……ぅ……」
「わかったか? これが蹂躙だ」
「ぅ……」
もう息絶える寸前のようだった。
だが、これでこいつも勉強になっただろう。
俺は膝を突き、ドラゴンの背に手を触れさせた。
すると傷付いた身体が淡い光に包まれていく。
「ほらよ」
「!? ――ふえ!? あ、あれ!? あ、あたし、死ぬ寸前だったのに、なんで怪我が治ってるの? 翼もちゃんと戻ってる!?」
「治癒魔法をかけたんだ」
最初から治してやるつもりで攻撃していた。
上には上がいることを知れたなら、意外と従順になるのがドラゴンたちのいいところだ。
「……あ、あなたを殺そうとしたのに、どうして?」
「元々、俺がこいつの頭に足を載せてしまったのが発端だからな」
そんなつもりはなかったが、喧嘩を売ってしまったのは俺なのだ。
別に俺はむやみやたらに命を奪うような悪魔じゃない。
化物と言われることもあるが、俺は人間だから。
「だが、まだ続けるというならもう容赦はしない」
「続けるわけないじゃない! あなた、いえ、あたし、あなた様に服従を誓っちゃう!
龍王ガルバレス様に誓うわ」
龍王――この世界の龍の頂点なのだろう。
そいつに誓ったということは、俺が格上だと認めてくれたらしい。
「わかった。
その誓いを信じよう。
これで和解成立でいいか?」
「もちよ!」
「なら話は終わりだ。
俺はもう行くから」
「目的地はどこかしらん? あたしが即行で連れていくわよ?」
「なら――どこかの町に連れて行ってくれないか? 城下町とかが近くにあるといいんだが?」
そこで、まずは情報収集だ。
「わかったわん! 全速力でぶっ飛ぶわよ!」
言葉のままに、エンシェントドラゴンは全力全開の高速飛行。
風の抵抗は魔法で消しているので、乗り心地は上々だ。
『ふむ……』
アルの声が聞こえた。
『どうしたんだ?』
『いや……大陸とは思っていたよりも美しいものだと思ってな。
天界から眺めるのとはまた趣きが違って、これもまた面白い』
『……そっか』
体験するのと眺めているのでは、全く違った感覚というのは俺にもわかる。
きっとアルにとっては新鮮なものだったに違いない。
『なら町に着くまで空の旅を楽しむとするか』
『うむ、そうさせてもらおう』
町に着くまでの間、俺は景色の変化を見つめるのだった。
最初に見えたのは暗雲。
続けて世界の終わりを告げるような雷鳴が響き渡った。
『アル……位置情報に問題があったようだぞ』
『いや、ここで間違いない』
『異世界の場所は、だろ?
俺が言ってるのは、なんでわざわざドラゴンの頭上に転移させたのかって話だ』
『ふむ……それは女神たちのサービスであろうな。
見ろ、中々いい景色ではないか』
これサービスなの!?
神々の常識おっかしいだろっ!
だが、確かにアルは愉快そうだ。
もしかしたら、この最高神を楽しませる為に女神たちが本気で仕組んだのかもしれない。
それに付き合わされる俺の身にもなれといったところだが、まぁそう言った苦情は後日だな。
「あなた……この私の頭上に立つなんて、死を覚悟しているのかしら?」
下から予想外にも甲高い声が聞こえた。
それはドラゴンが発しているものだった。
「おお、お前しゃべれるのか」
「まぁねぇ~ん、これでもエンシェントドラゴンなんて言われてる伝説の龍なのよ」
俺の経験上だが、どの異世界でも龍族というのは最強の一角と讃えられていた。
その中でも強力なのは『伝説(レジェンダリー)』の称号を持ったドラゴンたちだ。
俺が会ったことがある中でもここまでフランクなのは珍しい。
「確認だが直ぐにこの場を去れば許してくれるか?」
「あなた、あたし好みの可愛い子だから助けてあげたいけど……人間風情にドラゴンが足蹴にされたなんて知られたら、わたし笑われちゃうもの」
「つまり、戦うと?」
「あなたさっきから随分と冷静ねん。
戦いじゃなくて一方的な蹂躙の開始よ~ん」
ああ、安心した。
やっぱりこいつも龍族だ。
奴らの揺るぎない共通点――それは自分の力に圧倒的な自信を持っていることだ。
「ドラゴンの蹂躙ってのはどんなだ?」
「そうねぇ――」
言った瞬間、急速降下。
エンシェントドラゴンの頭に乗っていた俺の足は空中に投げ出された。
ドラゴンは旋回して、落下する俺に向かってくる。
「もぐもぐしちゃう」
そして大口を開いた。
俺の身体より巨大な強靱の牙が見える。
あれで噛み砕かれれば間違いなく即死だろう。
「一応、忠告しておくがやめておいたほうがいいぞ」
「だ~め」
俺を飲み込むと、ガダン! 開いていた口を閉じた。
――ボギッ! ゴギッ
骨が折れ砕けるような鈍い音が響く。
「ん……あれ? うえ、あれ……なに、なんのよこれ!?」
「だから言ったんだ。
お前の牙、全部折れたぞ?」
言いながら俺は、ドラゴンの口を無理矢理こじ開けさせた。
「はああああああん!? ふえ、は、ど、どうしてん!?」
「お前の牙の攻撃力よりも、俺の防御力が高いからに決まってるだろ」
「ありえないでしょ~! そんな人間いるっ!?」
「いるだろここに!」
堂々と言って、俺は再びドラゴンの頭上に立つ。
ちなみに俺の身体には汚れなどは一切ないのは、全身に浄化の魔法をかけているからだ。
『ふはははははっ! 巡よ、中々愉快なことをするではないか!
このままでは此奴(こやつ)は、入れ歯ドラゴンになってしまうぞ!』
「ぷっ……」
思わず吹き出してしまった。
だが、ドラゴンの入れ歯など用意できるのだろうか?
「笑ってんじゃないわよ! この化物!」
「ドラゴンに言われたくない。
それに、俺を殺そうとした癖によくそんな文句が言えるな」
「っ――あなた、さっきから甘くしてあげてたら生意気なのよ!」
「頭に乗ってしまったのは謝る。
すまない。
というわけで、もう争うのはやめておこう」
「いやよ! ここで人間を逃がしたりなんかしたら――あたし一生の笑いものじゃない!」
「……仕方ないな」
どうしてもやると言うなら勉強させてやろう。
俺は風の元素を利用して瞬時に魔法の刃を形成した。
「蹂躙するってのはこうやるんだ」
「ぇ……ぎゃあああああああああああああああっ!?」
古竜が地上を震わすような絶叫を上げた。
それは――俺の魔法がドラゴンの両翼が切り落としたからだ。
翼を失った巨大生物は重力に逆らうことができなくなり、そのまま落下していく。
「な、何、何が……!?」
「まだまだいくぞ」
死なないで程度にな。
ドラゴンの落下を、風を操ることで止める。
その巨躯を全てのを切り裂く風の刃が包み込んでいく。
「!?!?!?!?!?!?」
身体中を切り裂かれ、エンシェントドラゴンは苦しみ悶える。
断面から血が出ていないのが、切れ味の凄まじさを物語っていた。
痛みから最初は絶叫を上げていたドラゴンだったが、次第にその声も消えてしまって……。
「――――――――」
身体を震わすだけになっている。
痛みに声すらも上げられないのだろう。
――パチンと、指を鳴らして俺は魔法を止めた。
「ぁ……ぅ……」
「わかったか? これが蹂躙だ」
「ぅ……」
もう息絶える寸前のようだった。
だが、これでこいつも勉強になっただろう。
俺は膝を突き、ドラゴンの背に手を触れさせた。
すると傷付いた身体が淡い光に包まれていく。
「ほらよ」
「!? ――ふえ!? あ、あれ!? あ、あたし、死ぬ寸前だったのに、なんで怪我が治ってるの? 翼もちゃんと戻ってる!?」
「治癒魔法をかけたんだ」
最初から治してやるつもりで攻撃していた。
上には上がいることを知れたなら、意外と従順になるのがドラゴンたちのいいところだ。
「……あ、あなたを殺そうとしたのに、どうして?」
「元々、俺がこいつの頭に足を載せてしまったのが発端だからな」
そんなつもりはなかったが、喧嘩を売ってしまったのは俺なのだ。
別に俺はむやみやたらに命を奪うような悪魔じゃない。
化物と言われることもあるが、俺は人間だから。
「だが、まだ続けるというならもう容赦はしない」
「続けるわけないじゃない! あなた、いえ、あたし、あなた様に服従を誓っちゃう!
龍王ガルバレス様に誓うわ」
龍王――この世界の龍の頂点なのだろう。
そいつに誓ったということは、俺が格上だと認めてくれたらしい。
「わかった。
その誓いを信じよう。
これで和解成立でいいか?」
「もちよ!」
「なら話は終わりだ。
俺はもう行くから」
「目的地はどこかしらん? あたしが即行で連れていくわよ?」
「なら――どこかの町に連れて行ってくれないか? 城下町とかが近くにあるといいんだが?」
そこで、まずは情報収集だ。
「わかったわん! 全速力でぶっ飛ぶわよ!」
言葉のままに、エンシェントドラゴンは全力全開の高速飛行。
風の抵抗は魔法で消しているので、乗り心地は上々だ。
『ふむ……』
アルの声が聞こえた。
『どうしたんだ?』
『いや……大陸とは思っていたよりも美しいものだと思ってな。
天界から眺めるのとはまた趣きが違って、これもまた面白い』
『……そっか』
体験するのと眺めているのでは、全く違った感覚というのは俺にもわかる。
きっとアルにとっては新鮮なものだったに違いない。
『なら町に着くまで空の旅を楽しむとするか』
『うむ、そうさせてもらおう』
町に着くまでの間、俺は景色の変化を見つめるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる