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EXTRA STAGE1
第37話 ロロの目的
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「……メグル、今すごい魔法使った?」
「何もしてないぞ」
「でも、ロロがびゅーんって」
「あれは鼻息だ」
「……冗談?」
ラフィアは目をパチパチさせたあと、首をちょんと傾げた。
「にしても……随分とぶっ飛んじまったな」
「壁に人型の穴、開いてる……」
「少し様子を見て来るか」
俺が一歩足を踏み出した。
すると、
「やってくれるね」
「おお、戻ってきた」
どうやらロロは転移魔法が使えるらしい。
瞬時に俺たちの前に――
「はっくしゅん」
「なっ――ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
しまった。
くしゃみしてしまったせいで、さっきよりもロロがぶっ飛んでしまった。
しかも今度は城の天井を貫いて空の彼方まで。
「メグル……城、壊しすぎ」
「大丈夫だ」
このままでは穴だらけになってしまうので、俺は修復魔法を使った。
一瞬で城が修繕されていく。
「直った……。すごい、メグルはなんでもできる」
「治癒系統の魔法の派生だ」
などと俺たちが話していると、
「……さっきから不意打ちばかり」
「お~また戻ってきたか」
ロロは鼻息とくしゃみを受けたせいでボロボロだった。
「だが流石はアルティムだ。……とんでもない魔法を使うね」
「まだ勘違いしてるのか? 俺はあの最高神じゃないぞ?」
「ふふっ、冗談を言うなよ。この僕にこれほどのダメージを与えられる存在が他にいるわけがない」
乱れた髪を掻き上げながらロロが微笑する。
「お前、ナルシストって言われない?」
「おかしなことを言うね。それは実力が伴っていなければの話だろ?」
「上には上がいるって言葉、知ってるか?」
「ああ……だから、今、僕は最高神アルティムを倒すことで、至高の存在――ぬっほおおおおおおおおおおおおおっ!?」
――バタン。
急に喚き散らしなが、ロロが倒れた。
怪我を負ったわけではないが、城の床で悶えている。
「あ、すまん。油断して魔力が少し漏れてしまった」
俺の魔力に触れただけで、ロロは死にそうになっていた。
「な、なん、だ……それ、は……おっ、ほおおおおおっ……」
「ちょっと待ってろ。これで……大丈夫だろ?」
ロロを襲っていた魔力を抑え込んだ。
「はぁ、はぁ……くっ、こ、こちらが話している時に卑怯ですよ、最高神ともあろうかたが」
もう誤解を解こうとは思わない。
「お前、どうやって最高神の存在を知ったんだ?」
「……それをあなたが聞きますか?」
ロロの瞳に確かな殺気が宿る。
この様子からすると、ロロはアルに恨みでもあるのか?
「だから俺は最高神じゃないと言ってるだろ」
「……ふふっ。まあ、あなたは周りのことなど興味ないのでしょう」
ロロは多少はアルに理解があるらしい。
「このことを口にするだけでも屈辱ですが……僕は最高神アルティムが魔法を使用した際の残滓から生まれた存在」
「……マジ?」
「やはり僕の存在など知らないか。……だから僕は誓ったんだ。いつか――最高神を超えることで、あなたの目に止まって見せると」
それが事実だとすると、ロロは少し可哀想な奴に思えてくる。
生み出された親に存在を認知すらされていないのだから。
「だが、僕一人ではそれは困難だった。だからこそ眷属を生み出した。アルが天界の神々を生み出したように。そして僕は眷属たちを悪魔と名付けた」
神に背き仇名すからこそ、自身を悪魔と名乗ったわけだ。
「悪魔たちは契約を結んだ人間から魔力を奪う。奪われた力は僕のものになる。時間は掛かるが無限に力を回収できる……そのループを作った。いつかアルティムを超える為にね」
無限に近い時間はかかるが、力を蓄え続けることが出来るならいつかはアルを超えることが出来たかもしれない……そういうことか。
『……知ってたか、アル?』
『あ~……思い出せぬ!』
やはりロロが不憫だった。
「力を貯めながら僕はあなたを探した。だが、見つけることはできなかった。でも――あれは本当に唐突でした。無数に存在する惑星の中で身震いするほどに莫大な魔力を感知した。その惑星は地球という惑星だった。……あなたが今、住処としている場所です」
多分、それは俺が地球に転移した際のことだろう。
「なぜ俺が最高神だと思ったんだ?」
「僕を身震いさせたほどの魔力を持っていること――何よりわかるのですよ。あなたからはアルティムの力を感じる」
それは多分、アルを俺の収納魔法で『装備品』として連れてきている為だろう。
「ロロ、俺はアルティムじゃない。だが、二つ確認したい。お前はアルと和解するつもりはあるか?」
「和解? ははっ、そんな必要はありませんよ。僕はアルティムを殺します」
「至高の存在になる為にか?」
「そう。悪魔王である僕が最高神を超える……創造者を超えたなら、僕は思考の存在になったことに他ならない」
「で、それで何か意味があるのか?」
「意味?」
「そうだ。至高の存在というのになると、何か意味があるのか?」
「最高神を超えることができたなら僕はすべての頂点だ。あらゆる者が僕を認める。歯向かうものなどいない。あらゆる者を僕の意のままに操り世界を混沌に包み込む。……あ~考えただけで絶頂してしまいそうだよ」
どうやらロロはナルシストなだけではなく、とんでもない変態らしい。
「ラフィナの家族を人質に取ったのは?」
「天使を堕天させると力を大きく増幅することが出来る。彼女は下位神よりは遥かに強かったでしょう? あなたの力を確かめるにはちょうど良い相手だと思ったのですが……役者不足だったようですね」
「ちょっと待て……堕天させた?」
俺はラフィナに目を向けた。
すると彼女は俺の視線から逃げるように、目を逸らした。
「彼女の妹に怪我を負わせることで、清らかな天使を憎しみに染め上げ堕天させたのです」
人質に取られたとは聞いていたが……。
「ラフィナの家族は生きてるんだろうな?」
「そんなことあなたは知る必要ない。なぜなら――ここで死ぬですから」
何かを言い掛けてロロは姿を消した。
「消えた……?」
「ラフィナ……上だ」
「空?」
「もっと上――宇宙だな」
瞬間――光が放たれた。
「っ!? ……メグル!?」
目を焼くほどの尋常ではない天を覆う輝き。
それは巨大なレーザービームが惑星に向けて撃たれたようだった。
「大丈夫だよ、ラフィナ」
俺は右手を空へ掲げて、
「――プラネットブレイカー」
魔法を放った。
――ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
ロロが放ったのと同系統の砲撃魔法。
宇宙から地上へ放たれた一撃と、地上から宇宙へ放たれた一撃が衝突する。
だが――俺の砲撃は一瞬にしてロロの放った砲撃を呑み込んだ。
※
「ふふっ、宇宙からの一撃ならば如何に最高神といえど――ぇ……」
ロロの瞳に、地上から迫る光速の砲撃が映った。
そして、気付いたのとほぼ同時に悪魔王は叫び声を上げる暇もないまま――破壊の一撃を受け意識を失っていた。
※
「ロロの魔力が消えた」
「……ああ。だが、殺してはいないよ」
今頃、宇宙を漂っているだろう。
あとで回収に行くつもりだ。
だが、その前に……。
「まずはお前の家族を探そう」
「うん!」
そして城の中を探し回り――捕らえられていたラフィナの家族を救出した。
全員、命に別状はなく、俺は治癒魔法を掛けて傷を癒したのだった。
「何もしてないぞ」
「でも、ロロがびゅーんって」
「あれは鼻息だ」
「……冗談?」
ラフィアは目をパチパチさせたあと、首をちょんと傾げた。
「にしても……随分とぶっ飛んじまったな」
「壁に人型の穴、開いてる……」
「少し様子を見て来るか」
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すると、
「やってくれるね」
「おお、戻ってきた」
どうやらロロは転移魔法が使えるらしい。
瞬時に俺たちの前に――
「はっくしゅん」
「なっ――ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
しまった。
くしゃみしてしまったせいで、さっきよりもロロがぶっ飛んでしまった。
しかも今度は城の天井を貫いて空の彼方まで。
「メグル……城、壊しすぎ」
「大丈夫だ」
このままでは穴だらけになってしまうので、俺は修復魔法を使った。
一瞬で城が修繕されていく。
「直った……。すごい、メグルはなんでもできる」
「治癒系統の魔法の派生だ」
などと俺たちが話していると、
「……さっきから不意打ちばかり」
「お~また戻ってきたか」
ロロは鼻息とくしゃみを受けたせいでボロボロだった。
「だが流石はアルティムだ。……とんでもない魔法を使うね」
「まだ勘違いしてるのか? 俺はあの最高神じゃないぞ?」
「ふふっ、冗談を言うなよ。この僕にこれほどのダメージを与えられる存在が他にいるわけがない」
乱れた髪を掻き上げながらロロが微笑する。
「お前、ナルシストって言われない?」
「おかしなことを言うね。それは実力が伴っていなければの話だろ?」
「上には上がいるって言葉、知ってるか?」
「ああ……だから、今、僕は最高神アルティムを倒すことで、至高の存在――ぬっほおおおおおおおおおおおおおっ!?」
――バタン。
急に喚き散らしなが、ロロが倒れた。
怪我を負ったわけではないが、城の床で悶えている。
「あ、すまん。油断して魔力が少し漏れてしまった」
俺の魔力に触れただけで、ロロは死にそうになっていた。
「な、なん、だ……それ、は……おっ、ほおおおおおっ……」
「ちょっと待ってろ。これで……大丈夫だろ?」
ロロを襲っていた魔力を抑え込んだ。
「はぁ、はぁ……くっ、こ、こちらが話している時に卑怯ですよ、最高神ともあろうかたが」
もう誤解を解こうとは思わない。
「お前、どうやって最高神の存在を知ったんだ?」
「……それをあなたが聞きますか?」
ロロの瞳に確かな殺気が宿る。
この様子からすると、ロロはアルに恨みでもあるのか?
「だから俺は最高神じゃないと言ってるだろ」
「……ふふっ。まあ、あなたは周りのことなど興味ないのでしょう」
ロロは多少はアルに理解があるらしい。
「このことを口にするだけでも屈辱ですが……僕は最高神アルティムが魔法を使用した際の残滓から生まれた存在」
「……マジ?」
「やはり僕の存在など知らないか。……だから僕は誓ったんだ。いつか――最高神を超えることで、あなたの目に止まって見せると」
それが事実だとすると、ロロは少し可哀想な奴に思えてくる。
生み出された親に存在を認知すらされていないのだから。
「だが、僕一人ではそれは困難だった。だからこそ眷属を生み出した。アルが天界の神々を生み出したように。そして僕は眷属たちを悪魔と名付けた」
神に背き仇名すからこそ、自身を悪魔と名乗ったわけだ。
「悪魔たちは契約を結んだ人間から魔力を奪う。奪われた力は僕のものになる。時間は掛かるが無限に力を回収できる……そのループを作った。いつかアルティムを超える為にね」
無限に近い時間はかかるが、力を蓄え続けることが出来るならいつかはアルを超えることが出来たかもしれない……そういうことか。
『……知ってたか、アル?』
『あ~……思い出せぬ!』
やはりロロが不憫だった。
「力を貯めながら僕はあなたを探した。だが、見つけることはできなかった。でも――あれは本当に唐突でした。無数に存在する惑星の中で身震いするほどに莫大な魔力を感知した。その惑星は地球という惑星だった。……あなたが今、住処としている場所です」
多分、それは俺が地球に転移した際のことだろう。
「なぜ俺が最高神だと思ったんだ?」
「僕を身震いさせたほどの魔力を持っていること――何よりわかるのですよ。あなたからはアルティムの力を感じる」
それは多分、アルを俺の収納魔法で『装備品』として連れてきている為だろう。
「ロロ、俺はアルティムじゃない。だが、二つ確認したい。お前はアルと和解するつもりはあるか?」
「和解? ははっ、そんな必要はありませんよ。僕はアルティムを殺します」
「至高の存在になる為にか?」
「そう。悪魔王である僕が最高神を超える……創造者を超えたなら、僕は思考の存在になったことに他ならない」
「で、それで何か意味があるのか?」
「意味?」
「そうだ。至高の存在というのになると、何か意味があるのか?」
「最高神を超えることができたなら僕はすべての頂点だ。あらゆる者が僕を認める。歯向かうものなどいない。あらゆる者を僕の意のままに操り世界を混沌に包み込む。……あ~考えただけで絶頂してしまいそうだよ」
どうやらロロはナルシストなだけではなく、とんでもない変態らしい。
「ラフィナの家族を人質に取ったのは?」
「天使を堕天させると力を大きく増幅することが出来る。彼女は下位神よりは遥かに強かったでしょう? あなたの力を確かめるにはちょうど良い相手だと思ったのですが……役者不足だったようですね」
「ちょっと待て……堕天させた?」
俺はラフィナに目を向けた。
すると彼女は俺の視線から逃げるように、目を逸らした。
「彼女の妹に怪我を負わせることで、清らかな天使を憎しみに染め上げ堕天させたのです」
人質に取られたとは聞いていたが……。
「ラフィナの家族は生きてるんだろうな?」
「そんなことあなたは知る必要ない。なぜなら――ここで死ぬですから」
何かを言い掛けてロロは姿を消した。
「消えた……?」
「ラフィナ……上だ」
「空?」
「もっと上――宇宙だな」
瞬間――光が放たれた。
「っ!? ……メグル!?」
目を焼くほどの尋常ではない天を覆う輝き。
それは巨大なレーザービームが惑星に向けて撃たれたようだった。
「大丈夫だよ、ラフィナ」
俺は右手を空へ掲げて、
「――プラネットブレイカー」
魔法を放った。
――ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
ロロが放ったのと同系統の砲撃魔法。
宇宙から地上へ放たれた一撃と、地上から宇宙へ放たれた一撃が衝突する。
だが――俺の砲撃は一瞬にしてロロの放った砲撃を呑み込んだ。
※
「ふふっ、宇宙からの一撃ならば如何に最高神といえど――ぇ……」
ロロの瞳に、地上から迫る光速の砲撃が映った。
そして、気付いたのとほぼ同時に悪魔王は叫び声を上げる暇もないまま――破壊の一撃を受け意識を失っていた。
※
「ロロの魔力が消えた」
「……ああ。だが、殺してはいないよ」
今頃、宇宙を漂っているだろう。
あとで回収に行くつもりだ。
だが、その前に……。
「まずはお前の家族を探そう」
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