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第二十話 これから
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「サウルもそろそろ六歳なんだし、剣術でもやってみるか?」
帰り際にウオラはいう。
正直なところ、剣術や魔法はこの世界で生きていくためには必要だし、何より憧れた世界……やってみたい。
「サウルの適性は投影だから剣が作れるんだ、鍛錬しておいて損はないぞ?」
「え~、魔法の方が良いと思うな~」
人差し指を口に当て可愛らしい仕草で言うミリー。
わが母ながら仕草があざとい。
まだ若いからということもあるが、美人なのでそれをやると男は弱い。
「剣の方が良いに決まってるだろ」
「いいえ、魔法」
「剣!」
「魔法!」
何か僕の気持ち無視していってませんかね?
サウルとしては両方してみたい気持ちはある。
何より両方できれば魔法剣士でかっこいいじゃないか。
「僕、両方やってみたいです!!」
ミリーが何故か心配そうにサウルを見つめる。
気持ちはわかる、どちらかを中途半端になってしまう可能性があるから……。
文武両道なんて前世では全くと言っていいほどの落ちこぼれだったのだ。
それでもせっかくの第二の人生、やってみたいことは沢山あるのだ。
やれることはやっておきたい。
「両方頑張ります」
もしかして反対されるのか?
どっちかに決めろと……。
「仕方ない、やりたいというならやってみると良い」
反対されると思っていたので予想以上に嬉しかった。
「なら今日帰ってから夫婦で訓練の予定を考えましょ」
ウオラの肩に腕組みして言うミリーにあからさまに面倒くさそうな顔をする。
ウオラの顔を見たミリーは頬を膨らます。
「いいじゃない、それとも私に任せていいの? 魔法の訓練増やすかもよ?」
ウオラは「はぁ~」っと深いため息をつきながら、
「はぁ~わかったよ、帰ったら一緒に考えよう」
「ありがとうございます」
理解のある親で助かった。
もしどっちかにしろとか言われたら選べない。
異世界の剣術や魔法はどっちも定番で、かっこいいし楽しみでもあった。
「帰ったらよろしくお願いします」
両親はは笑顔でお互いを見ながら帰るのだった。
帰り際にウオラはいう。
正直なところ、剣術や魔法はこの世界で生きていくためには必要だし、何より憧れた世界……やってみたい。
「サウルの適性は投影だから剣が作れるんだ、鍛錬しておいて損はないぞ?」
「え~、魔法の方が良いと思うな~」
人差し指を口に当て可愛らしい仕草で言うミリー。
わが母ながら仕草があざとい。
まだ若いからということもあるが、美人なのでそれをやると男は弱い。
「剣の方が良いに決まってるだろ」
「いいえ、魔法」
「剣!」
「魔法!」
何か僕の気持ち無視していってませんかね?
サウルとしては両方してみたい気持ちはある。
何より両方できれば魔法剣士でかっこいいじゃないか。
「僕、両方やってみたいです!!」
ミリーが何故か心配そうにサウルを見つめる。
気持ちはわかる、どちらかを中途半端になってしまう可能性があるから……。
文武両道なんて前世では全くと言っていいほどの落ちこぼれだったのだ。
それでもせっかくの第二の人生、やってみたいことは沢山あるのだ。
やれることはやっておきたい。
「両方頑張ります」
もしかして反対されるのか?
どっちかに決めろと……。
「仕方ない、やりたいというならやってみると良い」
反対されると思っていたので予想以上に嬉しかった。
「なら今日帰ってから夫婦で訓練の予定を考えましょ」
ウオラの肩に腕組みして言うミリーにあからさまに面倒くさそうな顔をする。
ウオラの顔を見たミリーは頬を膨らます。
「いいじゃない、それとも私に任せていいの? 魔法の訓練増やすかもよ?」
ウオラは「はぁ~」っと深いため息をつきながら、
「はぁ~わかったよ、帰ったら一緒に考えよう」
「ありがとうございます」
理解のある親で助かった。
もしどっちかにしろとか言われたら選べない。
異世界の剣術や魔法はどっちも定番で、かっこいいし楽しみでもあった。
「帰ったらよろしくお願いします」
両親はは笑顔でお互いを見ながら帰るのだった。
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