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 目を開けるとアウラとミウラがこちらを心配そうに見ている…

 あれ…夢…?


 亜美「あれ?私…」


 私の身体を見ると着替える前の服装だった…


 亜美「寝ちゃってた?ごめんごめん…着替えてフレアとパーティー楽しむぞ~」


 アウラとミウラを見ると私を気の毒そうに見ている…


 亜美「あれ?どうしたの?さぁ…着替えを手伝って…」


 扉が開く音がした…


 亜美「…ラウ…ラ…」

 ラウラ「目が覚めたか…」


 夢だと思っていたことが現実だったと思い知らされる


 亜美「あぁ…はぁ…」

 膝から崩れ落ちた…

 なんでなんでなんで…フレアが何した?世界を救ってこれから彼女は幸せを手に入れるはずだったのに…

 私は胸倉を掴まれ無理やり立ち上がらされる

 目の前にはラウラが私を見て

 ラウラ「落ち込んでいる場合か!お前は!」

 亜美「そんなこと言ったって…」

 ラウラ「うるさい…お前は出来ることをやれ!」

 亜美「放っておいてよ!」


 彼女は私を放り投げ


 ラウラ「好きにしていろ…」

 アウラ「姉さん…少しやり過ぎです…」


 彼女はその言葉を無視する


 ラウラ「・・・貴族どもが何やら動いているようなんだ…」


 ラウラは独り言のように続ける


 ラウラ「私は近々辞める・・・・・・この国は腐ってる…」

 亜美「それはどういう…」
 
 ??「それは私が説明します」

 亜美「レキ・・・無事だったのね・・・」

 レキ「えぇ・・・なんとか・・・」


 ここにきた彼女は魔王城にいた時より酷い傷だった…


 亜美「話す前に治すわね・・・ヒール・・・」

 レキ「ありがとうございます」


 傷が塞がり…彼女を少し休ませた後


 亜美「犯人を知ってるみたいだけど」

 レキ「はい・・・元凶なんですが・・・」
   
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