ドラゴンに転生したけど、何しよう？

霧牙

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1話　プロローグ

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　……目が覚めた。辺りを見渡す。
　……？
　……何かに覆われている？なんでだろう？

『……』

　何かが聞こえる。気のせいかな？

『……い』

　？…よく聞こえないな。何言っているのだろうか。

『え…く…い』

　え、く、い？……どうゆう意味？わからない。

『選んでく…い』

　……！「選んでください」かな？そんな事言われても…よくわからないけどとりあえず、何を選ぶのかな？

『現状維持/活動開始/活動終了』

　選択肢が出てきたのはいいけど、活動終了ってなんだろう？

『活動終了でよろしいでしょうか？』

　ま、待って！まだ決めてないから！えーっと、とりあえず、活動開始でお願いします。

『活動開始でよろしいでしょうか？』

　はい。

『では、活動開始します』

　そんな声(？)が聞こえた後に、私の意識は途切れた。

　目が覚めたら、明らかに見たことがない景色が広がっていた。近くには巨大な湖が広がっており、とても透き通った綺麗な水の色をしていて幻想的な雰囲気になっている。
　ってそんな感じに能天気に考えられないよ！…ああ、一人突っ込みは寂しいな。
　その事は、後で考えるとして自分の体を確認しよう。

　－確認中ー

　……。どこをどう見ても、人間じゃなーい！夢かな？夢だよね？夢だったら、いつかは覚めるかな？ははは。…試しに軽く腕を抓ってみる。
　痛っ。夢じゃない。これは現実なのか。そうだよね。明らかに尻尾があるし、体全体が鱗に覆われているからね。これはもう、認めなければいけない。
　私は目が覚めたら、ドラゴンになってしまいました。
　何故だ！普通の平均的な中学生を、ドラゴンにするとか誰得ですか？マジで！納得いかない！
　まず、落ち着こう。深呼吸しないと。
　…とりあえず、落ち着いたから、これからどうしよう？やる事がわからない。
　まずは、どうしてこんな事になったのかを、振り返ってみる。

　1.学校帰りに急に眠くなってきたので、急いで家に帰った。

　2.家に着いた瞬間に意識が途切れた。

　3.目が覚めると何かの中に入ってた。

　4.何かの声(?)が聞こえてきて、活動開始を選択したら眠くなって寝た。

　5.起きたら、ドラゴンになっていた。

　一言言うとすれば、どうしてこうなったと大声で言いたい。
　…さて、この後どうしようかな？

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