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第2章 何もかもが些細な事
痣だらけの1日
しおりを挟む(結局アレは一体何だったのだろう?)
バイトからの帰り道
今日職場であった事を思い出しながら心の中で呟く。
今朝慌ててバイトへ出かけた私は結局間に合わず遅刻したのだが、今朝の職場は私以外にも多くの人が欠勤したり遅刻
したりでシフトに入っていたメンバーが揃う事は無く、怒られはしたが結果的に私一人が悪目立ちする事は無かった。
交通機関の遅延や体調不良でメンバーが揃わない事はよくある事だとしても
これだけ同時に集中する事はこれまで滅多に無かったのでバイト先は修羅場となった。
シフトの穴を埋めるため、責任者が非番のバイトや正社員へ大急ぎで連絡して人員を掻き集めたおかげで
職場は何とか機能したものの当然のごとく皆不機嫌で彼方此方で怒号や罵声、その場に居ないスタッフへの文句が聞こえるという有様で、私も遅刻した手前肩身が狭く何時怒りの矛先がこちらへ向かうかと思うと気が気ではなかった。しかし雰囲気はかつて無いほど最悪で一触即発という様相の中、追い討ちをかけるように私も職場でミスを連発してしまい自分より後に入って来たバイトに嫌味を言われたあたりから私は思考を停止した。
とにかく早く時間が過ぎる事を願いながら黙々と手を動かし終業時刻まで余計な事は何も考え無いよう努めた。
(今日は災難だったな…)
荷入れに使う台車に接触して出来た腕の痣を見ながらため息を吐く。
私の職は流通関係の下請けでいわゆるパートタイムだ。
ある事が原因で就職と離職を繰り返し、今の職場に流れ着いた。
当時職歴にブランクがあり経済的な余裕も無い私には仕事を選ぶ余裕など無かった。
職場選びは慎重にするものだと前職で思い知らされたにも関わらず、だ。
今の職場に入った頃からベテランの同僚はパートに対する待遇の酷さと
正社員の雑な仕事ぶりに苛立っており常にピリピリとした空気が漂っていた。
職場の仕組みを理解し仕事をこなせる人員の少なさへの苛立ちは職場にパートリーダーや正社員を中心とした複数の
派閥を作り上げ私には見えないところで派閥争いのようなものが繰り広げられているようだったが
入ったばかりの新人で右も左もわからない自分には
目の前の与えられた仕事内容を一から覚えこなす事だけで精一杯で
その状況は入って3ヶ月になる今も変わらなかった。
与えられた仕事を黙々とこなした甲斐あってやっと覚え始めたかという頃合いで
別のグループリーダーに引き抜かれ突然部署を移動されていたのだ。
その部署は人員不足が前の部署の比ではなく
皆自分の事に手一杯でこちらの事に気を回す余裕は無さそうだった。
人間関係も一からやり直す事になりストレスだった。
そろそろ自宅にある冷蔵庫の中身も心許ない。
本来ならスーパーで食材の買い出しをした方が良いのだが今日は気が進まなかった。
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