反転の書〜異界の扉が開いた現実世界を生きるという事

Fragment Weaver

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光学都市と魔石の書

不可視の侵略者

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この時代において伝統宗教と呼ばれていたものはとある理由により著しく衰退していると言われている。

新興宗教と呼ばれるものには
法的・制度的な分類学上の意味で新しく設立された伝統宗教の分派と

伝統宗教や古代宗教を真っ向から否定する新興宗教があり

それらのコミュニティが衝突しながら文化的均衡を維持している。

(そしてそういった者達の中には往々にして宗教の名を借りただけの悪質な啓発セミナー系のビジネスモデルを構築しようとする悪徳商法系の宗教法人団体がある。

そういった悪質な団体の関係者が追い詰められた際によく使うロジックとして
「伝統宗教もカルトだろ」がある。
確かに伝統宗教にも権威をかさに着て好き放題していた過去がある。
手放しに誉められたものでもないが、しかし
このタイプのクソミソ系ロジックを使う手合いはそのほとんどが
かつての伝統宗教を貶したいだけのにわかである。

この時代の
新興宗教系カルトの典型的な特徴として
科学技術と宗教儀式を融合させようとする試みというものがある。
宗教儀礼への科学的な介入を行いながら、それを神秘や秘跡と呼称したり
極端な例であれば呪いと称して次世代型テクノロジー犯罪による嫌がらせ行為を組織の構成員に行わせた上で
除霊や浄化といった宗教儀礼といったサービスや、高額な物品を押し売りしたりする。
或いは試練や修行と称して科学技術による安易で短絡的な方法による
精神修養過程の短縮を図ろうとする者達が居る。
彼らはそれを進歩と呼び、伝統宗教や古代宗教を稚拙で蒙昧な宗教と嘲笑うが
彼らの拠り所は精神や魂を自ら鍛練し、平穏を得る事よりも
高度な科学技術によって他者の精神活動に寄生し、
人間社会の中での優位性を組織的に獲得する事にこそある。

なお、新興宗教に伝統宗教のコミュニティが乗っ取られかけているという噂もネット上にはある。

次世代型テクノロジー犯罪はその不可視化された優位性によってその新技術の存在を知らない者達を
洗脳する事で、盲目的な個人崇拝や集団主義へと誘導しようとする。
が、巷で宗教学者を名乗る自称専門家たちも、テクノロジー犯罪については語りたがらない。
何故ならそれを表立って語る事は、それ自体が社会的信用の失墜に繋がる行為であると皆が考えているからである。

この時代の世論の動きを見ると、
カルト組織の罪の根源であるテクノロジー犯罪への糾弾行為を行わないままに
他の理由によって社会的に悪質な新興宗教団体を社会から排除しようと模索しているように見える。
つまるところ、テクノロジー犯罪系のカルト組織とは
官製エージェント組織にとっての体のいい収入源であり、使い捨ての隠れ蓑であり、諜報活動の拠点なのだと思われる。

国際的な諜報組織がかつて使っていた暗殺用の道具や秘密裏に行われる様々な異端者達への脅迫工作は
幾度の技術的なバージョンアップを経て
手を変え品を変えて
テクノロジー犯罪となって依然として国際社会において
影ながら世界の政治を統制しようと模索しているように思える。
というと、陰謀論として一笑に付されるのがこれまでの常であった。
だがいつかは、そのような時代もいつかは終わる。
その時には、彼らはまた既にバージョンアップした新たな「魔法の杖」を手に入れているのかもしれない。
それでも彼らがこれまでしていた数々の行為について、我々は言及し歴史に記録しようと試み続けなければならない。
でなければ、このままずっと歴史は改竄され続ける。

私は目を疑うような事態を何度もこの時代に目にしている。
この世に秘跡や神秘が全く存在しないとは断言しない。
しかしながら、科学技術で神秘を安易にすり替えて代用させようと部外者が組織的にすり寄ってくる様は不気味極まりない。
彼らは科学技術で市民を洗脳する行為を「救済」と捉えているらしいが、そこにテクノロジー犯罪という行為への依存はあっても、本当の意味での救済は無い。
彼らは森羅万象をわがものに出来るとうぬぼれている。
何故なら彼らにとっての森羅万象とは、彼らが統制可能な世界だけであるからだ。
つまり、彼らの統制を離れた瞬間から私の存在は彼らの世界から切り離されるというわけである。

シンギュラリティ教徒達は科学に彩られたバラ色の未来を思い描きながら、シンギュラリティ到来の妨げに
なりそうな人々を見つけては殺して回っている。
そして彼らを止める法制度は現時点において存在しない。
何故ならば、彼らと彼らが用いるテクノロジーの存在自体が機密事項だからである。
現地人の伝統や文化を嘲笑う差別的行為を、口当たりの良い進歩やアップデートという表現にすり替えながら、
精神文化を侵食し、徐々に少しずつ偽物にすり替えながら、啓発運動に勤しみ
気付いた時には実体のないブランドだけが残ったがらんどうの国だけが残る。
そしてそれらによって生じる矛盾や摩擦を無理なく完全に補完するためにあるのがシンギュラリティ待望論である。
盲目的で宗教染みているが用いる手段が科学的であるが故に
人々はこれらの問題の本質に思い当たる暇も無く
新技術の目新しさに振り回されながら加速度的に精神的な滅びへと近づいている。
旧来の人間の定義は踏みにじられ嘲笑されて、その風潮に順応した人間のみが
進歩的な模範的新人類として称揚されるだろう。
その時、我々の存在や日常はアーカイブされ、新人類の輝かしいコレクションになる。
だが、そこには本質は無く、空虚さだけがある。
そしてその頃には、そもそも何が問題であったのかさえも忘却される。
旧人類を屠った最も罪深き最初の新人類達が天寿を全うし残された遺児達が、無自覚に罪を背負う。
そして積もりに積もった旧人類の怨恨が、やがて再び形をとって新たな時代に惨禍を呼ぶ。
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