人気者達に何故か俺が構われすぎてます。

どらやき

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 教室でがあったからその流れで星吾と一緒に帰る事になる。


と思っていたが俊介と愛希の部活見学が終わり合流したので4人で帰ることになった。


3人と俺の家は途中から真反対になる。


だから途中でお別れをした。その際、星吾に耳元で


ね。((ボソッ…」


と囁かれた。


「ひゃっ!」


ニヤニヤした顔で俺を見る星吾。


(こ、····こいつ!ぶっ殺す!!)


その後はイライラしながらも1人寂しく家に帰った。


「····帰ってシルクに癒されよう····。」


シルクは子猫だけど静かだ。


父さんと母さんにはもう懐いている。


(まぁ?俺の方が懐いてるけど!!)


シルクはめっちゃ可愛いんだよ。


オスだけど。


シルクは人馴れはあまりしておらず両親の友達が家に来ると決まって俺の部屋へ逃げる。


夜寝る時はいつも一緒だ。


シルクは暖かくて安心する。


「ただいま~」


俺の声と同時に必ずシルクは俺をお出迎えしてくれる。


ニャア~


ゴロゴロと喉を鳴らしながら俺の足にすがりついてくる。


テクテクと俺の後ろを付いてくるその姿は前世の妹と弟によく似ている。


「母さん、ただいま。」


「おかえり~春馬。あ、そうだ。シルクのご飯ってキャットフード?」


「たしか、離乳食だと思うよ。」


シルクはまだ生後2~3週間の子猫だ。


病院では看護師さんがミルクを飲ませていたがもうそろそろ離乳食に慣れさせていかなければいけない。


子猫だから胃が小さく消化機能も充分に発達していない。


その為一度に沢山の量を食べることが出来ない。一日の総量を、少しずつ分けて与えないといけない。


離乳食は子猫専用のフードをお湯でふやかすなどの方法があるが、シルクは温かいミルクでふやかす。


少しずつ慣れさせる作戦だ。


「シルク、ご飯だよ~。お待たせ。」


ニャア


お皿を目の前に置いてあげると、ペロと1口食べた。


「····どう?食べれる?」


そう聞くとまるで返事をするように首を振った。


「········そっか。大丈夫だよ。」


返事はNOだった。


初めてだから仕方がない。


今日はミルクに戻すことにした。


*****

~星吾side~

どのクラス、どの学年でも春馬は人気だ。


当の本人は気づいていないが。


春馬は美しい美貌の持ち主だ。


黒く艶のある短い髪にぱっちりとした瞳。白い肌と唇の横に付いているホクロは色気を感じさせる。


俺の幼なじみ、俊介、愛希も春馬の事が好きらしい。


2人の恋愛話は聞いたことがなかったから意外だったが、春馬は渡さない。


俺が思うに八神···という3年の先輩と俊介が厄介だと思う。


_______
_______


その日の放課後俺は春馬とキスをした。


それも深く舌を絡ませたキスを。


必死に舌を絡ませているその姿はとても愛おしかった。


初めてだった。誰かにこんなにも欲情するなど。


執着心というものは怖いな。


俺はこの日そう感じた。
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