人気者達に何故か俺が構われすぎてます。

どらやき

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「春馬を探してたから。」


その声と共に教室に入ってきたのは星吾だった。


「せ、ぇご?」


トロトロに溶けた俺はろくに滑舌が回らなかった。


「八神先輩·····抜け駆けですか?」


貼り付けではない、何かよからぬ事を考えているような笑みでこちらへ笑いかけてきた。


「抜け駆けって·····真っ先に手出したのはお前だろ。」


呆れたように悟先輩は言い捨てた。


「まぁ、俺は出来ませんでしたけど。」


ほぉ、と悟先輩の顔が柔らかくなった。


「そうか、は俺が初めてだったんだな。なぁ、春馬?」


低く甘い声で俺に問いかけてくる。


「え?····そりゃ、胸触られたことはない、けど······」


それより、悟先輩に触られた所がジンジン痛んで熱を持ったままだった。


「じゃあ、春馬、キスは?」


対抗するように星吾が聞いてきた。


「は、初めてだった····って言わせんな!」


(この歳でファーストキスって!恥ずかしすぎるだろ!!)


(あ、·····やばい、)


俺にもそろそろ限界が来た。


でも、2人はそんな俺を差し置いて話をしていた。


触られたことが痛んで、俺の下の方も寸前で止められたせいで痛い。


「さ、·····とる、先輩····っ」


震える手で必死にこちらへ呼びかける。


「?春馬?」


「先輩······はぁ、も、······」


俺が何を伝えたかったか分かったのかニヤリと笑った。


「ごめんな····すぐ良くしてやるよ。」


そう言って右胸を口で、左胸を手で弄ってきた。


「ん····っ!あ、ぁ、····せんぱい···っ!」


俺と先輩がしていると、星吾が痺れを切らした。


「2人でお楽しみのようですが、ずるいと思いませんか?」


「じゃあお前も来いよ。」


(え?な、何言って····)


「お言葉に甘えて。」


星吾は言葉通り俺の後ろへ回り、顎を持ってキスをしてきた。


「ふ、···んっ···あ、んぁっ、···んんーー!?」


(い、いってしまった。)


「はっ、パンツぐちゃぐちゃ。」


「ん。可愛かったよ。春馬。」


星吾は額にキスを落とした。


「!!!?」


あろうこと悟先輩が俺のお尻に指を突っ込んできた。


「なっ、何して!?」


「何って···を使うんだろ?」


「八神先輩·····流石に早すぎでは?」


星吾が止めるも、


「じゃあ、お前は見てれば?春馬の処女は俺が貰う。····それにこいつも、身体がまだ欲しがってるだろ。」


「·····見てるわけないでしょ。」


*****


グチュグチュグチュ


「春馬、大丈夫?」


星吾が優しく聞いてくるも、指が、入ってきて正直何も考えられない。


「せんぱ、っい、·····やだ、···こわい、··」


言うも指の抜き入れを早めた。


コリッ


目の前に電流が走った。


「な、な、に····」


だな。」


ピンポイントにを執拗以上についてくる。


「やだっ!いや、····やぁ、あっ!こ、わいっ!」


初めてで、をしているのが嫌で、姿を見られるのが嫌で、恥ずかしくて、助けを求めたくなった。


BLに関しての知識はほんとに少ししかないけど、が気持ちいいという事は知ってた。


でも、気持ちいいどころか異物感しかなくて、恐怖が勝った。


「うう····先輩····やめて、ください。」


不意に涙が俺の顎を伝った。


すると、先輩は一気に指を抜いた。


「!?」


そして、俺を抱きしめた。


「ごめん。···ごめん。もう、しないから。」


星吾も同じく謝ってきた。


そんな2人はまるで大きな大型犬のようで不覚にもしょんぼりする姿にキュンとしてしまった。



その後俺は、1人で歩いて帰った。


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