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第一章
22話 新しい環境
しおりを挟む昨夜の飲み過ぎにより記憶が全くない。
朝目が覚めると隣でカナが寝ていた。二日酔いで頭が痛い中、ふと時計を見ると針は9時30分を指していた。大学院の授業開始は9時。俺は一瞬頭が回らずボーッとするとすぐに遅刻していることに気がついた。
「カナ! 起きて!」
急いで隣のカナを起こし、遅刻を知らせる。焦りながら準備をし、玄関を出た。
遅刻の連絡をすると言う事を完全に忘れ何も考えず大学院に向かって走る。
大学院生活初日に寝坊して遅刻とか一番やっちゃいけないやつだろ。ロイズさんからの説教だなこれは。
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「ごらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
目の前で男の職員に怒鳴られている。もちろん遅刻のことでだ。ロイズさんではなくこのゴツいおじさんに叱られる羽目になった。
職員はひたすらに顔を顰めてただただ怒鳴る。声の大きさも周りを気にしないような大きさで扉の向こうの廊下までいや、隣の教室くらいまでなら余裕で聞こえるだろう。
職員の怒鳴りは1時間以上続いた。流石にあの声をずっと聞いていると耳がおかしくなる。さらにカナが眠そうにあくびをしたことから怒りがエスカレートし今まで感じた中でトップクラスの辛さだった。
その後、やっと教室で授業を受けることができた。もちろん教室に入る時はみんなの視線を感じながら先生に「すいません」と一言言い席に着いた。
明日からは日付が変わる前には寝るようにしよう。
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どれだけ遅刻をし、どれだけ怒鳴られても俺たちの目的は変わらない。まずは病院を開くための資金集めをしなければならない。つまりポイントを稼ぐという事。
大学院での任務は、もちろん学院に掲示されている任務もあるがそれとは違う任務がある。それは難易度が高く大学院にしか掲示がされていない。さらに、3人以上のパーティーで行わないといけない。その代わりにポイントはたくさん稼げるというわけだ。
効率よくポイントを稼ぐにはなるべく報酬が高い任務をやればいいだけの話。俺たちはパーティーメンバーを募集する為、パーティーメンバー募集の掲示を開始した。
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