伯爵家の四姉妹

桜 詩

文字の大きさ
26 / 26

決意の言葉

しおりを挟む
ウィンスレット公爵家では、舞踏会が開かれた。
ルナもウィンスレット公爵邸でその日を迎えたが、エリザベスとは言葉も少な目なままだった。

さすが公爵家と言うべきか、大広間の広さといい、室内の美しさといい改めてすごいものだと感じる。

大広間に入る前の玄関から広がるホールも見事で、そこにある装飾を施した曲線を描く階段はそれだけで美麗な美術品のようだった。

ルナは、淡いブルーのドレスを身に付けていた。光沢のあるシルクに繊細な白のレースが飾られ、恐ろしく値が張りそうだ。
金の細工に、サファイアをちりばめた美しい首飾りと耳飾り。
サファイアは、フェリクスの瞳の色だ。
その事にルナはどきりとた。

フェリクスのエスコートで舞踏会が始まり、豪華な舞踏会に招待客も笑いさざめき賑やかな雰囲気だった。
二人でいることが自然になり、
「なんだかいい雰囲気になったものだね。フェリクス」
キースが微笑んで言ってきた。
キースがフェリクスに耳打ちし、フェリクスがそっとそれにこたえていた。
ルナはキースと来たレオノーラと話していて、それに気づかなかった。
キースから意味ありげに向けられた微笑みに、ルナはキースとそれからレオノーラをみた。
「お姉様たちこそ、とってもお似合いだわ」
「それはうれしい言葉だ。ルナ、君はもう私の大切な妹だから兄と呼んでほしいな」
「わかったわキースお兄様」
ルナは少しおどけて言ってみた。
「なかなかいいね、お兄様と呼ばれるのは」
キースはくすっと笑った
「キースは腹黒だけど、頼りにはなるはず」
レオノーラはルナにこそっといった。
レオノーラはすらりとした体にそうラインがきれいなドレス姿で、百合の花のような美しさだった。
相変わらず目立つ二人だとルナは見惚れた。

ルナとフェリクスはワルツを踊ったあと、晩餐の用意された部屋の方に向かっていた。

「ルナ、少しそこに立って」
フェリクスが突然いい、戸惑うとルナの前に膝をついた。
「えっ!」
驚くルナの手を捧げるようにもつと
「レディ ルナ・レイア。私と結婚してください、君はすでに知っていると思うけれど、私の心は永遠に君のものだ。どうか、一生、側にいるといってくれないか?」
ルナの心臓は飛び出しそうなほどうるさく鳴り響いていた。
「フェリクス…」
手をひかれ返事を促された。
「もちろん返事は決まっているの。どうか、私をずっと側にいさせてください」
と震える声で言った。

フェリクスの後ろからキースがケースを渡すと、フェリクスはそこから指輪をだして、ルナの左手にはめて額にキスを贈った。

その瞬間に喝采が沸き起こり、注目を浴びていた事にルナは赤面した。
「おめでとう!やったな!」
とフェリクスには乱暴な扱いと祝いの言葉がかけられ、ルナにはアデリンやアナベル。ステファニーやルシアンナが抱き締めに走ってきて、ルナは呆然としつつも幸せでいっぱいであった。

こんなに人がたくさんの所でという恥ずかしさはあったものの、フェリクスのそれだけの決意を感じ取れた。
家族と友人たちにも祝福されて、エリザベスとはぎくしゃくしたままだけれど、上手くやっていけるように努力しようとそして、フェリクス幸せになろうと心から思った。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

らび猫@
2017.04.07 らび猫@

ここで終わり?結婚式やそのあとは~(待たされたのでこの二人の初夜が見たい(笑))
時系列的には「侍女」・「ダンス」・「伯爵家のの順ですかね。たまたまこの順番で読みました。
女系の家系図持ってこいやって感じですが。一気に読めました。おもしろかった。
裏(異世界ネタとか)を考えずに日本人が考える貴族社会恋愛ものとしてとても楽しめました。
(細かく突っ込むとめんどくさいし時代考証とか嫌なの)
端的に言えば面白かったです。

2017.04.07 桜 詩

らび猫@さま

感想ありがとうございます!
家系図!たしかに入り乱れていて、ややこしいですよねf(^^;

時系列はそれで合ってます!大丈夫です♪
人物紹介……入れていこうかと思います♪

二人の結婚式は、もう少し後のお話で執筆の予定です!
し、初夜は……!!また……追記考えさせてもらいますね!リクエストありがとうございます(о´∀`о)

次のお話しは、伯爵家の四姉妹の裏側……みたいなお話しです(*^^*)よろしければまた、お読みくださると嬉しいです(*´ω`*)

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。

ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」 その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。