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第八章 戦争 編
戦争介入 9
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◆
side ティア・ロキシード
私にとって、改革派閥の反乱から始まる一連の騒動はまさに激動の日々だった。
学園トーナメントの乱入に端を発した騒ぎは、やがて王国中へと広がりを見せた。学園は休校となり、私はしばらく屋敷から出ることが出来なかった。お父様の仕事の関係で、それなりの情報には触れることが出来たが、そこで聞いた話はにわかには信じられないようなものばかりだった。
(公国が今回の反乱に関与した疑いが?しかも、マーガレットを捕らえて幽閉してるなんて・・・)
彼女とは同じクラスの学友としてだけではなく、フロストル公国へ一緒に行ったほどだ。ドラゴンが現れるという騒動もあって、予定より滞在は短かったがとても楽しかった思い出がある。マーガレットも立場上忙しかっただろうに、私達の面倒を見てくれていた。そんな彼女が幽閉されているなんて信じられない気持ちだった。
とは言っても、ただの子供である私には何も出来ない。彼女を助け出すことも、待遇改善の嘆願を出すことも出来ない。何故なら、私も所詮お父様の政治利用される道具の一部に過ぎないと分かっているから。
お父様は私が異性と知り合うのを良く思わない。表向きの理由としては、私を大切に思っているからだと昔からお母様や使用人には聞いていた。でも、大きくなっていろんな事を学ぶうちに、そうでは無いのだと気づいた。
(お父様は私を政略結婚の道具と見ている・・・)
侯爵家の娘として、宰相の娘として生まれた私には自由に恋愛したり、自分の選んだ結婚相手と結ばれる未来はないと理解はしていた。それでも、成人に近づくにつれ覚悟はしていても憂鬱な気分になってしまうのは否めなかった。
(ダリアと『神人』について議論を交わしたのは楽しかったな・・・)
今思い出しても頬が緩む。身近にそんな話が出来る人がいなかったので、その思いはひとしおだった。
(またダリアと話したいな・・・)
それから数日、また驚く情報を聞いた。
(ダリアが改革派閥の盟主を討ち取って、貴族に叙爵!?)
確かに、王国で反乱を起こした派閥の首魁を討伐したということはそれだけの価値はあると思うが、成人もしていない子供に貴族位を約束するなんて前代未聞だと思った。それと同時に少し考えてしまった。
(ダリアほどの実力者なら将来は有望・・・もっと爵位が上がってもおかしくない。それなら、ダリアと結ばれる将来もあるのかな・・・)
ふっ、と浮かんだ妄想だった。でも、そう意識した時、彼との楽しい思い出が浮かび上がってくる。
(それも・・・良いかな!)
どうせ結婚させられるなら、一緒に居て楽しい相手の方が良い。彼のことが好きだと言う訳では無いと思うが、一緒にいて疲れないし、共通の話題もあるし、なにより彼ならばどんな困難に陥っても助けてくれそうな、そんな安心感があった。
そんな空想をしてニヤニヤしていた翌日、お父様の書斎に呼ばれて、更に衝撃的な報告を聞くことになった。
(ダリアが反逆者!?しかも、フリージアとシャーロット、マーガレットを連れて国を去った!?)
訳がわからない混乱の中、お父様から更に衝撃的な話を聞くのだった。
「よいかティアよ、此度の件が落ち着けばお前は第二王子と婚約することになる。王族の一員となっても恥ずかしくないように、更に研鑽に努めなさい。これでお前の将来は、幸せが約束されたも同然だ!」
第二王子と言えば、私よりも少し年下だったはずだ。王族に望まれる【経営】の才能を持ち、将来【統治者】の才能になるだろうと、王位を継ぐことを熱望されている人物だ。しかし、そんな【才能】を持っているがゆえに、周囲に甘やかされて育った弊害が結構な噂となっている。正直、弟に王位を奪われまいと悪戦苦闘している第一王子の方が好感が持てる程に。
(そのやり方は置いておいてだけど)
その話を聞いて、正直少し前までの自分の妄想が消えてなくなっていくことに焦燥感を感じた。
(ああ、これで私の人生はもう・・・)
今なら分かる、「ダリアでも良い」ではなかった、「ダリアだから良かった」のだと。とは言え、もうお父様が話を決めてきた事。唯々諾々と従うしかない。
「分かった。恥ずかしくないよう努力する」
しかし、その数日後にまたしても事態は急展開を迎える。
「わ、私が公国へ?」
「そうだ、現状王国が2ヶ国との同時戦争をするのは不味い。帝国とはある程度話はまとまったが、公国は一向に首を縦に振らぬのだ。そこで、私が直接公国へ出向き女王陛下と交渉する」
「私は何をすれば?」
「何もしなくて良い。ただそこに居ることが重要なのだ」
「・・・分かった」
おそらくお父様は、私とマーガレット殿下の情に訴える事も想定しているのだろう、もちろんそれだけでは無いと思うのだが。
「出立は明日早朝だ、準備しておきなさい」
そう言われ、私は準備の為に自分の部屋へと戻った。2ヵ国からの宣戦布告を受け、これから王国はどうなるのだろうかという不安を抱えながら、公国へ旅立つのだった。
公国へはどこから調達したのか、スレイプニルを使って移動した。以前にも乗ったことがあったが、やはり馬車と比べると何倍も早く移動できる。前方には、宣戦布告のために来た公国の使者の馬車が走っており、それに追従している格好だ。今回公国へ使者として行くのは私とお父様だけだ。他にこの馬車に乗っているのは護衛の騎士4人と、何故かお父様が『調』というお店から雇った女性2人組だった。
最初に挨拶を少し交わしたが、どうも護衛という感じはしなかった。アインさんとツヴァイさんと名乗った2人は、おそらくお父様から別の事を命じられているのだろう、そんな予感がした。
移動中これまでの事を色々と考えていたが、いよいよ目の前には美しい湖のある公国首都、レイクウッドが見えてきていた。
(これから私も王国も一体どうなるんだろう?ダリアは私の敵になっちゃったのかな・・・?)
不安に押し潰されそうになりながらも、それを表情に出すこと無く、馬車から見える公国の景色を眺めるのだった。
◇
みんなと海で遊んだ翌日、公国へティアと宰相が来ていることをみんなに知らせると、シャーロットがその目的を考察してくれた。
「おそらくですが、戦時協定の交渉が上手くいかず、直接宰相が女王と交渉しに来たのではないかと。ティアさんはその付き添いと言いますか、公国側の情を引き出すための存在だと思いますわ」
「いくらマーガレット殿下と友人だからと言って、そんなことで国の動きを変えさせることなんて出来ますか?」
そんなフリージアの疑問に、シャーロットは淀み無く答える。
「本命の交渉材料は別でしょうが、少しでも有利に働けば良い程度のものでしょう」
シャーロットのその言葉に何だか釈然としない気持ちになる。以前ティアと共にお父さんである宰相に会った時には、娘の事を大切に思っている父親という印象だったのだが、今は使えるものは何でも使うという、王族の考え方とさして変わらないように感じてしまったからだろう。
(きっとティアも宰相の娘として、色々大変な思いをしているんだろうな・・・)
そんなことに思いを馳せていると、シャーロットが僕に話掛けてきた。
「ダリア様、私は今回の宰相が来たことの情報収集のために、一度公国の王城へ戻りたいのですが、よろしいでしょうか?」
「えっ?それは良いけど、他の人に見つかったら面倒になるんじゃない?」
彼女の願いにメグの顔を確認するように答えた。
「う~ん、保養地への移動手段は伝えてありますから問題ないでしょうが、一人では不味いですね。メイドを付けますので、一緒に行動するぶんには大丈夫だと思います」
「それだったら、私も一緒に行っても良いでしょうか?」
珍しくシルヴィアがそんなことを言い出した。
「構いませんが、何かありましたか?」
メグも訝しげにシルヴィアに聞き返した。
「はい。もしティアさんに会えるのなら、少し伝えたいことと、聞きたいことがありまして」
「・・・それはもしかして、私があなたに聞いたことみたいにですか?」
「はい、そうです」
「なるほど、そういうことですか」
シルヴィアとメグは訳知り顔で、お互いに見つめあって笑顔になっていた。何となく何をしたいのか分かった気がするが、ティアは少なくとも王国の使者として来ているので、話せる時間があるかは分からない。しかし、そんな心配とは裏腹に彼女達はどうティアと接触するかについては既に考えがあるらしかった。2人でぼそぼそと作戦会議をしているようだった。
「おそらく使者として王城に少しの間滞在するはずですので、ティアさんが一人になった時を見計らって行きましょう」
「マーガレット殿下も一緒に行きますか?」
「もちろんです!」
「良いんですか?またライバルが増えますよ?」
「新しく作らせる気はありませんが、ティアさんの想いは知らないわけでもありません。それに以前言ったように、私は平等な状況で選ばれてこそ胸を張って彼の隣に立てるのです。シルヴィアさんこそ良いのですか?」
「私も殿下のその言葉を聞いて、同じ想いになったんですよ?」
「ふふふ、そうですか」
「はい、そうです」
「「ふふふ・・・」」
お互い親しげに話しているようで、何故か対立しているような雰囲気がそこにはあった。こういう時には下手に立ち入らない方が良いということは直感で分かっているので、そっとしておいた。
「では、私はこのリストにある書物を持ってきていただければと思いますので、ダリア君、お願いできますか?」
2人のやり取りを遠巻きに見ていた僕に、フリージアがメモを渡してきた。それは昨日、知識を得ようということで図書館から持ってきて欲しい本の一覧が書かれていた。
「分かりました。後で取りに行ってきますね」
「お願いしますね」
こうして、これからの行動が決まった。ただ、そんな中シャーロットが何だか不安げな表情をしていたのだが、今の僕にその理由を知るよしはなかった。
side ティア・ロキシード
私にとって、改革派閥の反乱から始まる一連の騒動はまさに激動の日々だった。
学園トーナメントの乱入に端を発した騒ぎは、やがて王国中へと広がりを見せた。学園は休校となり、私はしばらく屋敷から出ることが出来なかった。お父様の仕事の関係で、それなりの情報には触れることが出来たが、そこで聞いた話はにわかには信じられないようなものばかりだった。
(公国が今回の反乱に関与した疑いが?しかも、マーガレットを捕らえて幽閉してるなんて・・・)
彼女とは同じクラスの学友としてだけではなく、フロストル公国へ一緒に行ったほどだ。ドラゴンが現れるという騒動もあって、予定より滞在は短かったがとても楽しかった思い出がある。マーガレットも立場上忙しかっただろうに、私達の面倒を見てくれていた。そんな彼女が幽閉されているなんて信じられない気持ちだった。
とは言っても、ただの子供である私には何も出来ない。彼女を助け出すことも、待遇改善の嘆願を出すことも出来ない。何故なら、私も所詮お父様の政治利用される道具の一部に過ぎないと分かっているから。
お父様は私が異性と知り合うのを良く思わない。表向きの理由としては、私を大切に思っているからだと昔からお母様や使用人には聞いていた。でも、大きくなっていろんな事を学ぶうちに、そうでは無いのだと気づいた。
(お父様は私を政略結婚の道具と見ている・・・)
侯爵家の娘として、宰相の娘として生まれた私には自由に恋愛したり、自分の選んだ結婚相手と結ばれる未来はないと理解はしていた。それでも、成人に近づくにつれ覚悟はしていても憂鬱な気分になってしまうのは否めなかった。
(ダリアと『神人』について議論を交わしたのは楽しかったな・・・)
今思い出しても頬が緩む。身近にそんな話が出来る人がいなかったので、その思いはひとしおだった。
(またダリアと話したいな・・・)
それから数日、また驚く情報を聞いた。
(ダリアが改革派閥の盟主を討ち取って、貴族に叙爵!?)
確かに、王国で反乱を起こした派閥の首魁を討伐したということはそれだけの価値はあると思うが、成人もしていない子供に貴族位を約束するなんて前代未聞だと思った。それと同時に少し考えてしまった。
(ダリアほどの実力者なら将来は有望・・・もっと爵位が上がってもおかしくない。それなら、ダリアと結ばれる将来もあるのかな・・・)
ふっ、と浮かんだ妄想だった。でも、そう意識した時、彼との楽しい思い出が浮かび上がってくる。
(それも・・・良いかな!)
どうせ結婚させられるなら、一緒に居て楽しい相手の方が良い。彼のことが好きだと言う訳では無いと思うが、一緒にいて疲れないし、共通の話題もあるし、なにより彼ならばどんな困難に陥っても助けてくれそうな、そんな安心感があった。
そんな空想をしてニヤニヤしていた翌日、お父様の書斎に呼ばれて、更に衝撃的な報告を聞くことになった。
(ダリアが反逆者!?しかも、フリージアとシャーロット、マーガレットを連れて国を去った!?)
訳がわからない混乱の中、お父様から更に衝撃的な話を聞くのだった。
「よいかティアよ、此度の件が落ち着けばお前は第二王子と婚約することになる。王族の一員となっても恥ずかしくないように、更に研鑽に努めなさい。これでお前の将来は、幸せが約束されたも同然だ!」
第二王子と言えば、私よりも少し年下だったはずだ。王族に望まれる【経営】の才能を持ち、将来【統治者】の才能になるだろうと、王位を継ぐことを熱望されている人物だ。しかし、そんな【才能】を持っているがゆえに、周囲に甘やかされて育った弊害が結構な噂となっている。正直、弟に王位を奪われまいと悪戦苦闘している第一王子の方が好感が持てる程に。
(そのやり方は置いておいてだけど)
その話を聞いて、正直少し前までの自分の妄想が消えてなくなっていくことに焦燥感を感じた。
(ああ、これで私の人生はもう・・・)
今なら分かる、「ダリアでも良い」ではなかった、「ダリアだから良かった」のだと。とは言え、もうお父様が話を決めてきた事。唯々諾々と従うしかない。
「分かった。恥ずかしくないよう努力する」
しかし、その数日後にまたしても事態は急展開を迎える。
「わ、私が公国へ?」
「そうだ、現状王国が2ヶ国との同時戦争をするのは不味い。帝国とはある程度話はまとまったが、公国は一向に首を縦に振らぬのだ。そこで、私が直接公国へ出向き女王陛下と交渉する」
「私は何をすれば?」
「何もしなくて良い。ただそこに居ることが重要なのだ」
「・・・分かった」
おそらくお父様は、私とマーガレット殿下の情に訴える事も想定しているのだろう、もちろんそれだけでは無いと思うのだが。
「出立は明日早朝だ、準備しておきなさい」
そう言われ、私は準備の為に自分の部屋へと戻った。2ヵ国からの宣戦布告を受け、これから王国はどうなるのだろうかという不安を抱えながら、公国へ旅立つのだった。
公国へはどこから調達したのか、スレイプニルを使って移動した。以前にも乗ったことがあったが、やはり馬車と比べると何倍も早く移動できる。前方には、宣戦布告のために来た公国の使者の馬車が走っており、それに追従している格好だ。今回公国へ使者として行くのは私とお父様だけだ。他にこの馬車に乗っているのは護衛の騎士4人と、何故かお父様が『調』というお店から雇った女性2人組だった。
最初に挨拶を少し交わしたが、どうも護衛という感じはしなかった。アインさんとツヴァイさんと名乗った2人は、おそらくお父様から別の事を命じられているのだろう、そんな予感がした。
移動中これまでの事を色々と考えていたが、いよいよ目の前には美しい湖のある公国首都、レイクウッドが見えてきていた。
(これから私も王国も一体どうなるんだろう?ダリアは私の敵になっちゃったのかな・・・?)
不安に押し潰されそうになりながらも、それを表情に出すこと無く、馬車から見える公国の景色を眺めるのだった。
◇
みんなと海で遊んだ翌日、公国へティアと宰相が来ていることをみんなに知らせると、シャーロットがその目的を考察してくれた。
「おそらくですが、戦時協定の交渉が上手くいかず、直接宰相が女王と交渉しに来たのではないかと。ティアさんはその付き添いと言いますか、公国側の情を引き出すための存在だと思いますわ」
「いくらマーガレット殿下と友人だからと言って、そんなことで国の動きを変えさせることなんて出来ますか?」
そんなフリージアの疑問に、シャーロットは淀み無く答える。
「本命の交渉材料は別でしょうが、少しでも有利に働けば良い程度のものでしょう」
シャーロットのその言葉に何だか釈然としない気持ちになる。以前ティアと共にお父さんである宰相に会った時には、娘の事を大切に思っている父親という印象だったのだが、今は使えるものは何でも使うという、王族の考え方とさして変わらないように感じてしまったからだろう。
(きっとティアも宰相の娘として、色々大変な思いをしているんだろうな・・・)
そんなことに思いを馳せていると、シャーロットが僕に話掛けてきた。
「ダリア様、私は今回の宰相が来たことの情報収集のために、一度公国の王城へ戻りたいのですが、よろしいでしょうか?」
「えっ?それは良いけど、他の人に見つかったら面倒になるんじゃない?」
彼女の願いにメグの顔を確認するように答えた。
「う~ん、保養地への移動手段は伝えてありますから問題ないでしょうが、一人では不味いですね。メイドを付けますので、一緒に行動するぶんには大丈夫だと思います」
「それだったら、私も一緒に行っても良いでしょうか?」
珍しくシルヴィアがそんなことを言い出した。
「構いませんが、何かありましたか?」
メグも訝しげにシルヴィアに聞き返した。
「はい。もしティアさんに会えるのなら、少し伝えたいことと、聞きたいことがありまして」
「・・・それはもしかして、私があなたに聞いたことみたいにですか?」
「はい、そうです」
「なるほど、そういうことですか」
シルヴィアとメグは訳知り顔で、お互いに見つめあって笑顔になっていた。何となく何をしたいのか分かった気がするが、ティアは少なくとも王国の使者として来ているので、話せる時間があるかは分からない。しかし、そんな心配とは裏腹に彼女達はどうティアと接触するかについては既に考えがあるらしかった。2人でぼそぼそと作戦会議をしているようだった。
「おそらく使者として王城に少しの間滞在するはずですので、ティアさんが一人になった時を見計らって行きましょう」
「マーガレット殿下も一緒に行きますか?」
「もちろんです!」
「良いんですか?またライバルが増えますよ?」
「新しく作らせる気はありませんが、ティアさんの想いは知らないわけでもありません。それに以前言ったように、私は平等な状況で選ばれてこそ胸を張って彼の隣に立てるのです。シルヴィアさんこそ良いのですか?」
「私も殿下のその言葉を聞いて、同じ想いになったんですよ?」
「ふふふ、そうですか」
「はい、そうです」
「「ふふふ・・・」」
お互い親しげに話しているようで、何故か対立しているような雰囲気がそこにはあった。こういう時には下手に立ち入らない方が良いということは直感で分かっているので、そっとしておいた。
「では、私はこのリストにある書物を持ってきていただければと思いますので、ダリア君、お願いできますか?」
2人のやり取りを遠巻きに見ていた僕に、フリージアがメモを渡してきた。それは昨日、知識を得ようということで図書館から持ってきて欲しい本の一覧が書かれていた。
「分かりました。後で取りに行ってきますね」
「お願いしますね」
こうして、これからの行動が決まった。ただ、そんな中シャーロットが何だか不安げな表情をしていたのだが、今の僕にその理由を知るよしはなかった。
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