出会いは君の気まぐれな風の中

陽紫葵

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出会いは君の気まぐれな風の中

月曜日から、仕事も一緒に行った。
帰りも、残業がない限り、一緒に帰った。
途中、外食して行ったり、帰って一緒に作って食べたり。
休みの日は、一緒に出掛けたり。
ずっと一緒だった。
家でも、どこかしら触れる距離で居る。
嬉しいけど、不安もあった。
寂しさを、私で誤魔化してるようにも見えて。
1か月経った頃、
「李仁くん、無理してない?」
「無理って?」
「ここに来てから、ずっと一緒だし。もっとさ、別に出掛けたりさ、私とばかり居なくても、」
「何言ってるんだよ。俺は、史帆と一緒に居たいの」
「ホントに?寂しさを私で誤魔化してない?」
「そんなわけない。俺は、史帆とこうしてるのが落ち着くし」
と、抱きついてきた。
「多分、初めてあった時から惹かれてた。でも、あんな出会いだったし、傷付けてしまったし、ずっと心の中にあった。再会した時も、本当は嬉しかった。でも、気まずさもあったし、あんな態度取ってしまった。今、こうゆう関係になって、俺、安らげてるんだ。史帆のことは好きだけど、癒されるってゆうか、落ち着けるからさ。だからと言って、ドキドキもする。やっぱ、好きなんだよ。離れたくないんだよ。だから、いいだろ?」
「ごめん、私、自信持てなくて」
「俺の今までの態度のせいだよな」
「わかんないけど、今だけの関係で、離れて行きそうな気もして」
「離れないよ。ずっと一緒に居よう。ってか、史帆がそう言ったよな」
「うん、そうだけど」
「史帆」
そう言ってキスをすると、涙が止まらなくなった。
「どうした?」
「李仁くんのせい」
「え?」
「だって、私、好きなんだもん」
「俺も好きだよ」
「初めて会った日の事、酔ってたし、薄っすらしか覚えてなかった。でもね、なんかさ、他の人と付き合っても、違うって思っちゃって。李仁くんに抱かれた時の事、身体、覚えてたみたい。私・・・」
「初体験、だもんな」
「それだけじゃないよ。やっぱ、私、李仁くんじゃなきゃダメなんだよ」
「ありがと」
私は抱きついて、私からキスをした。
その後、長い長いキスをした。
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